「要らないものを捨てる」幸せ
パンパンに物が詰まったポケットに新しく物を入れたい場合、どうしますか?
ポケットを大きくする、壊れるまで詰め込み続ける、という無邪気な子供のような方もいると思いますが、普通は「要らないものを捨てて、スペースを作る」かと思います
では、次の質問です
家族、友人などに薦められた複数のサプリメントを飲み進めるうちに、体調がよくなってきましたが、大量のサプリ購入費で家計が厳しくなってきたので、いずれかのサプリを止めたいと思っていますが、どれ止めますか?
高額なのものを止める、先生に相談聞いて決めるなど、色々な選び方があると思いますが、「せっかく体調よくなってきたのにまた元に戻りたくないから」と、家計のことに目を伏せて全て飲み続けるという方も少なからずいるかと思います
止めたいけど、何となく止められない
自分は昔から、一度始めると、余程のことがない限り、継続しようと思うタイプです
興味をもって始めたものの、徐々に興味が薄れてきて、「ちょっと違うな」とか「別のことやりたいな」とか思っても、「こんなに続けたのに、止めたらもったいない」と、継続したこと自体が足かせになって止められない
加えて、「初志貫徹」とか「継続はチカラなり」という言葉が頭をよぎり、さも「止めるのは甘ったれで悪いこと」のような気がして止められない
今ではこの考えが収まりつつありますが、以前の自分はこの考えに囚われていて、それはひどいものでした(笑)
・・・と、導入が長くなりましたが、今回は「その気持ち、よくわかる!」という方に向けた記事になります
自分がこの考えにどうやって向き合って、どうやってこの考えを修正してきたか、参考になると幸いです
では、まず冒頭に話を戻して、このポケットを「一生の時間」と考えます
ポケットの大きさは決まっていて、大きいものに付け替えることはできず、詰め込みすぎれば壊れてしまう
つまり、その限られた大きさのポケットに新しく何かを入れたければ、何かを捨てるしかないです
時間を重ねて積み上げたものは貴重な財産ですが、よーく見れば、その財産にも色んな種類があります
ただ時間を重ねただけのもの、時間を重ねた上げた上に更なる付加価値が付いたもの
全てを同列に考えれば取捨選択はできないですが、それぞれの正確な価値が見えてくれば取捨選択ができるようになります
今あるもので占有された生活が苦しいなーと感じている方は、こんな風に考えて取捨選択し、できたスペースに新しいものを入れると一層豊かな人生になるかもしれないですよー
・・・と、長くなりましたが、理屈っぽい自分はまだまだこんなんじゃ考えは変わりませんでした
「やっぱり積み上げたものがなくなるのは嫌だよー、何とかしてよ、どらえもーん!」です(笑)
では、「積み上げてきたものがなくなる」と言いますが、それはどの程度なくなるのでしょうか
今、100あるとして70まで減りますか?それとも30まで?まさか、全くなくなってしまいますか?
確かに、いくらかなくなるとは思いますが、「マイナス」にならないのではないでしょうか
例えば、英会話教室を止めたとして、ペラペラから日常会話レベルに落ちることはあっても、「英会話を止めたら、日本語会話もできなくなった」なんて人はいないと思います(笑)
無用に大きくした喪失感を天秤にかけてたらいつまでも正しい判断はできないですよね
・・・と、ここまで言えば何か変わりそうなものですが、優柔不断な自分は「もう一押しちょうだいよー、どらえもーん、」です
ということで、最後は、「止めても、元に戻ることはできる」です
一度、離れてみて「元に戻りたい」と思ったら、再開すればいいんです
例えば、英会話を止めるとして、先生に嫌な顔されるのが嫌ですか?同じ教室の仲間に「挫折した」と思われるのが嫌ですか?
そうしたら、別の教室に行け通えばいいです、むしろ、そんな嫌な思いする場所からは一刻も速く離れるべきです
日本にいくつ英会話教室があるかわかりませんが、おそらく、一生かけても通いきれないほどの教室がありますよー
・・・ということで、ここまで来ると、さすがの自分も考えが変わりました(笑)
人生は一度きりで、時間は有限です
新たにやりたいことが身体的にハードなことだったりすると、それをできる時間はさらに限られるので、早い決断がいるかもしれないですね
少し話が横道にそれますが、時間が有限という意識は、仕事も同じです
年々、色んな規制により、本業以外に費やす時間が増えています
そんな現状に追い討ちをかけるように、ワークライフバランスという課題も降ってきて、残業時間も制限されています
つまり、大きくできないポケットに、あれこれ詰め込もうとしているわけで、上手に付き合わないとポケットは必ず壊れます
「効率化で全てこなそう」と四苦八苦しているリーダーのあなた
「全てこなして先輩の期待に答えなきゃ」と無理しているあなた
とっても立派なのですが、「どうやって全てこなすか」を考えるのではなく、「捨てること」を考えてみてはどうでしょうか
大事なポケットが壊れては何にもならないですよー
最後に、「要らないものを切り捨てる」で自分が思い出すのは、漫画「弱虫ペダル」の「御堂筋 翔(みどうすじ あきら)」君です
弱虫ペダルは、自転車のロードレースを描いた漫画なのですが、この御堂筋君、勝つためにはどんなものでも切り捨てます
チームの仲間を風避けに使い、その仲間が疲れたら置いていく
少しでも速く走るために自分の頭を丸刈りにする
最初は嫌いなキャラだったのですが、目標のためにあらゆるものを切り捨てる姿を見るうちにファンになりました(笑)
御堂筋君はさすがにやり過ぎだとは思いますが、「良いことは全てやるんだ!1つも切り捨ててはダメなんだ!」という美徳に疲れきっていた自分には、御堂筋君の姿が輝いて見えました
・・・と、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます
少しでも有益なものになっていたら、とっても嬉しいです
また、前回の記事に反応いただいた「yasuの帝王」さん、ありがとうございました!
まさか自分の記事に共感いただいて、記事まで書いていただけるなんて、嬉しい限りです
とても励みになりますので、皆さまも「スキ」、「コメント」いただけると嬉しいです!