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忘れ物が多い,整理整頓が苦手,そんなお子さんの対応方法【大人の基準で語らないことが大切】

こんにちは,umenoです.

「うちの子は片付けができない」

「忘れ物が多くて・・・」

そういった相談を受けることが多いです.

結論としては「大人と同じ基準で語らないことが大切」です.

「では,子どもだからほおっておくしかないのか・・・?」

そう思われる方もいると思います.

具体的には「ほおっておかず,子どもの状況に合わせて環境や接し方を変える」ことが良いです.

今回は,大人も子どももお互い無理せず,片付けをしたり,忘れ物を減らしたりといったことが出来るような方法をご紹介します.

今回の記事が幼児期や小中学生のお子さんをもつ親御さん,療育や教育関係者の皆様にとって少しでも参考になれば幸いです.


①「片付けて」はあいまいな言葉


「それ片付けて!」

この一言をみてみると,大人と子どもということだけでなく,大人でも個人で感覚が異なります.

つまり,”あいまい”なのです.

特に子どもは”あいまい”なものの理解が苦手です.人生経験が少なく,他人と感覚を共有する機会が足りないということが考えられます.

よって,「○○は△△へ」という具体的な指示を出していくことが有効です.

そして,”全部やる”は難しいと考えてください.

まずは,「○○だけは○○へしまう」

この約束だけをしましょう.出来たらもう一つ増やしていきます.

②忘れ物も一つずつ,環境から介入を


「また忘れたの!?」

お子さんが小学生になると,親御さんはそんな言葉を投げかけることが多くなったりします・・・

忘れ物をする背景を分析してみます.

①小学校に入ると刺激が各段に増える(もの,人,聴覚刺激,視覚刺激,多量のタスク・・・)

②刺激の中から自分で必要な情報を受け取って行動する必要がある

③優先順位を立てて行動する必要がある(「遊びに行こうぜー」の誘いの前に必要なものをランドセルに入れて・・・)

といった感じから,更に細分化もできそうです.もはや,社会人でも同様のことが言えますね・・・

このことから,幼児教育からのジャンプアップがけっこう凄いということがわかります

その中で「全部忘れない」ということは、子どもにとっては少し負荷がかかってしまうことかもしれません.

しかし,「だから忘れても良い」ということではなく

「忘れないようにするために段階を踏ませる」

ということを考えるべきです.

そのためにも,まず「この一つは絶対に忘れない」ということを毎日繰り返しましょう.そしてその一つが出来るようになったら,「次のもの」というように増やしていきます.

整理整頓と似ていますね.

まとめ


大事なことはいかに”ステップを踏んでもらうか”ということになります.

負荷をかけすぎると成功体験が積めず,参ってしまうこともあります.

スポーツも勉強も一緒ですが,その子にあったステップを段階的に踏んでもらい,成長を実感してもらうことが大切かと考えています.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.

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