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小学校の算数に繋ぐ”数字を理解する力”を育む幼児期の関り方

こんにちは,umenoです.

算数は生きていくためにとても大切ですね

ですが,幼児期に限らず数字が得意なお子さんもいれば,苦手なお子さんもいますね

ではどのように教えていくべきでしょうか

今回は段階づけを行った教え方について解説させて頂きます

幼児期のお子さんを持つ親御さん,療育や教育関係者の皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです


①まずは”概念形成”と”比べる力”があること

物には名称以外に概念で表す言葉があるということを感覚的にわかることが必要です.

そして,大小,色,高さ,長さなどの見た目の”違い”を理解できることも必要となります.

ここが難しいと,次の”順番”の理解が難しくなります

比べる力を育むためには,日常の中で上記の概念を”言葉にして伝えて”みてください

「こっちの方が大きいね」など,同じ形でその概念が違うといったものを利用していきます(カラーボールなど)

②順番が理解できること


専門的には継次処理ということがあります.
大きい順に並べる」といったことです.

また物の操作だけでなく,自分が順番を待つといった理解もここにあたります.

大きい順に積み上げる”積み木遊び”をしてみたり,遊具の前で並ぶ練習をしていきましょう.

③カウンティングできること


ここから”数字”を言葉にしていくことになります

順番に並んでいるものを最初は手をとって「1,2,3・・・」と数えてみましょう.

順番が理解できていれば,自然とそれを表す言葉として数字を理解できるはずです.

ここでは指の動きと声がずれてしまうことが度々起こると思います.

ずれても怒らず,根気よく手をとってゆっくり数える練習をしてあげてください

④総数として理解できること


カウンティングができたととしても
「全部でいくつ?」
がわからないお子さんも多いです.

最後に言った数字が”総数”を表しているということを理解できる必要があります

遊びとして,「〇個とってきて」といったことをしていくと理解が進みます

もってきたものを再度カウンティングして,
総数”と”カウンティング”したことをつなげてください

ちなみに”3個”が理解できたら次は”5個”,それができたら”10個”と段階つけてやってみてください

⑤合成分解を理解すること

ここは算数の計算に直接的に繋がっていきます

数はくっついたり離れたりする性質があることを体感的にわかる必要があります

「ぬいぐるみが目の前に5個あって,2個もっていくと残りが3個になる」

算数の文章題のような現象を体験しておくと,後の文章題の理解にも繋がりやすくなります

教育者は”合成”と”分解”という意識をもって声掛けしていくとより良いです

⑥数には”文字”がある

最終的には”5個”という数には「5」という文字がある,と教えていきます.

最初に文字から入るお子さんもいますが,最終的には実物と文字をつなげるように教えていってください.

まとめ

いかがでしたでしょうか.数字を理解する経過を分解していくと,このようになります.段階を踏むことで,子どもも理解しやすく意欲的に学ぶ姿勢に繋がります.
 
算数好きのお子さんが増えてくれると嬉しいと思っています.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.


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