見出し画像

初心者のためのカメラ講座 | F値の仕組み

こんにちは!カメラマンの「たろ」です!
初心者のためのカメラ講座!!皆さんの写真ライフをより良きものにできるように全力でサポートしていきます!今回も頑張っていきましょう🔥

1)本日のテーマ

本日のテーマはこちら!!

「F値の仕組み」を理解しよう!!

前回は、F値が持つ2つの力について説明をしてきました!
本日は、この2つの力が何故起きているのかを説明していきます!

少し、機械チックなお話が出てくるので、あまり難しいことまで知りたくない…という方は次の練習問題に進んでください!

できるだけ、へぇ!なるほど!と思ってもらえるように説明しますので、今回もどうぞよろしくお願いします!!

2)F値で「明るさ」と「ボケ感」を調整できる理由

前回の講座では、F値は「明るさ」と「ボケ感」を調整できるよ〜!というお話をしてきました。

F値が小さいほど"明るい"・"ボケる"
F値が大きいほど"暗い"・"ボケない"  でしたね!!

忘れてしまった方はこちらから↓↓↓


では、何故このような現象が起きるのでしょうか?

皆さんは、下の3つのうちどれだと思いますか??
 ①カメラ本体の仕組み
 ②レンズの仕組み
 ③電気の力

答えは、②のレンズの仕組み です!


「ほぉ、レンズの仕組みなのか〜」そんな感想を持ちながら

実際に、F値が小さい時とF値が大きい時に、どんな違いがレンズに起きているのか見てみましょう!!

F値とレンズ

さて、これを見て皆さんは何が違うと思いますか?

そうですね!F値が小さいほどフィルターみたいなのが大きく開いていて、F値が大きいほどフィルターみたいなのが小さくなってます!

これが、「明るさ」と「ボケ感」を調整しているタネです!!

F値は別名で「絞り値」と呼ばれています!(覚えなくて良いですよ)
F値が大きい(=絞り度が大きい)ほど、中のフィルターがギュギュッと絞られていて、F値が小さい(=絞り度が小さい)ほど、中のフィルターが開放されていますね!

3)明るさが調整される仕組み

では、中のフィルターの広さが変わると、どうして「明るさ」が変化するのか見ていきましょう!

先程の画像に矢印を加えてみました!

この矢印は「光」を表しています。
カメラは、レンズを通して光の情報から写真を作っています。

この画像から分かるように、F値が小さいほどフィルターが大きく開いているので、光の取り込みが多くなります。
一方で、F値が大きいほどフィルターは穴のように小さくなるので、光の取り込みが少なくなります。

つまり、この光の通る量の違いが、写真の明るさを調整しているというわけです。

4)ボケ感が調整される仕組み

続いて、中のフィルターの広さが変わると、どうして「ボケ感」が変化するのか見ていきましょう!

明るさは結構わかりやすかったと思いますが、ボケ感は少し難しいです…

理解しやすくするために、、、
皆さん、急ですが目が悪い人を想像してみてください!
目が悪い人がよくやっている特徴的な行動があるんです。なんでしょうか?

なんか、目が悪い人って黒板見る時とか、目を細めていませんでしたか?
(僕は、目を細めると目つきが悪いと注意されてました…笑)

こんな感じ

目が悪い人って眼鏡しないと世界がボケて見えるんです。
しかし、目を細めると…あら不思議!結構遠くも見えるようになるんです!
(目が悪い人は、改めて目を細めて実験してみてください!!)

まさに、この行動がF値と同じことをしているんです!

ん?どういうこと?と思う方もいるので、解説していきます。

目が細めずしっかりと目蓋が開いている状態:
カメラでいうとフィルターが大きく開いている状態と同じですね。
一方で、目蓋を使って目を細めている状態:
カメラでいうとフィルターが小さく絞られている状態と同じですね。

つまり、目を細める行為とF値を調整する行為は同じことをやっていることになります!

”目を細める(光の通る幅を小さくする)とボケなくなる”

これを意識するだけで、イメージしやすくなったかと思います!

もし、目が悪くない人でイメージがしにくい人は、以下の実験をしてみて下さい!!

これも目を細めた時と同じように、、、

”細い所から覗く(光の通る幅を小さくする)とボケなくなる”

ということが起こります。

5)目を細める(細い所から覗く)と何故ボケなくなるの?

ここからは理科の授業になっていきます。

上記までで、だいぶF値のイメージと仕組みが分かってきたと思いますので、本当に気になる人以外は読まなくて大丈夫です。

中学校の理科の授業のときに以下のような図を書いた覚えはないですか?

【中一理科】凸レンズと実像・虚像 (参考)https://exam.fukuumedia.com/rika1-41/

レンズで光が屈折して、、、焦点で光が集まって、、、ってやつです。

小学校の時に、虫眼鏡で黒い紙に穴を開けたの実験は本当に衝撃的で今でもとても覚えています!唯一、学校の屋上に行けた時。。。

これと同じことがカメラのレンズでも起きています!!


下の図を参考に説明していきます。

まず、F値がf1.8と小さい方は、上で説明したようにレンズのフィルターが大きく開いています。
この影響で、青線の幅が広い分、赤点に向かっていく角度が大きくなっています。

一方で、F値がf5.6と大きい方は、上で説明したようにレンズのフィルターが少し狭くなっています。
この影響で、青線の幅が狭い分、f1.8と比べて赤点に向かっていく角度が小さくなっています。

この青線が同じところで交わり、そこそこ写る範囲が交点から上下1メモリずつとすると、f1.8の方は「そこそこ写る範囲」が大体左右1.2メモリぐらいになります。一方で、f5.6の方は「そこそこ写る範囲」が大体左右2メモリぐらいになります。

この、「そこそこ写る範囲=ボケずにしっかり写る範囲」と考えると、フィルターの幅が狭い方が、その範囲が広くボケにくいと言うことができます。

これが、フィルターが細い(目を細める)とボケ感が弱くなる理由になります。


以上の理由から、F値はフィルターの幅を調整することで、「明るさ」と「ボケ感」を調整する力を持っていると理解していただけたかなと思います!

6)本日のまとめ

・F値を変えると、フィルターの広さが変わりました
・フィルターが広くなると明るくなり、狭くなると暗くなります
・フィルターが広くなるとボケ感が強く、狭くなるとボケ感が弱くなります
・目が悪い人が目を細めると、視界がボケなくなります

さいごに

この章では、F値の「明るさ」と「ボケ感」を調整する力が、なぜ起きているのか仕組みの部分を説明しました!

少し難しかったかもしれませんが、

F値はフィルターの広さで「明るさ」と「ボケ感」を調整している
 →フィルターが狭いと光の取り込む量が少なくなるので暗くなる
 →フィルターが狭いと目を細めた時みたいにしっかり写るようになる

厳密な仕組みは覚えなくて大丈夫なので、イメージだけ浮かぶようにすると分かりやすくなると思います!!

それでは、また次の講座で!!お疲れ様でした!!

Instagramやっているので、是非のぞきに来てください!!
https://www.instagram.com/tarorophoto/
(フォローもしてくれたら嬉しいです)

過去の講座

↓↓↓前回の講座↓↓↓
https://note.com/taro_of_photo/n/n98342fde1359

↓↓↓写真講座を始めた理由+全体カリキュラム↓↓↓
https://note.com/taro_of_photo/n/n283dfe4802e7

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?