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#旅行
033 ブラックアフリカにやってきた(モーリタニア)
モロッコ(西サハラ)からモーリタニアへ。サハラ砂漠を縦断するのでどんな道かと思っていたら、ほぼ舗装路で快適だった。ただ外が見えないのが残念。ワゴンの後部の空間に詰め込まれて、不法入国をしているような気分になった。夕方、国境に到着。
到着間際、同じ車に乗っていたハンガリー人とモーリタニア人がもめて、険悪な雰囲気になる。率直に言って、そのハンガリー人には、相手を理解しようという気持ちが足りない。もっ
032 焦りと欲求を勘違いしてはいけない(モロッコ)
スペインのマドリードから、夜行バスでモロッコへ向かう。バスはスペインの車両なのだけど、すでに雰囲気が違う。スペインではバスの席番をきっちり守るのに、このバスでは「もうどこでも座れや」ということになっている。
今日の昼間は、アフリカ行きに備えて現金をつくったり、薬を買ったり、食いだめだと、はり込んでランチビュッフェを食べたりした。 かなりの額の現金を持ち歩いているので、泥棒にとってはお買い得な状態
031 憧れの冬季オリンピックに手が届くところにいる(スペイン)
マドリードに戻ってきた。アフリカのモーリタニアのビザを取るためだ。
スペインの次はアフリカに行く。最初に入るモロッコはビザが必要ないのだけど、その次のモーリタニアはビザが必要である。というか、ほとんどのアフリカの国ではビザが必要だ。
たいていは、ひとつ前の国で取得するのが簡単なのだけど、モーリタニアに関しては、モロッコで取ろうとすると航空券の提示が必要だとか、いろいろ面倒だという情報があるので
030 最終的には、自分のコミュニケーションの容量に見合った範囲に落ち着くのだと思う(スペイン)
早朝バルセロナ着。
リュックをしょって歩いているとき、左肩だけ痛いなと思って調べてみると、ひもの長さが左右で全然違っていた。調整してしょい直すと、断然軽く感じる。だから、つらかったのか。今までひたすら重さに耐えていたけど、我慢するだけじゃなくて、原因を追究すべきだった。
昼ごろ、宿の近くの地下鉄で日本人の女子3人組に遭遇。彼女たちは3ヶ月のヨーロッパ旅行らしい。その場はあいさつ程度で別れたけど
029 バス置き去り事件(スペイン)
スペインを夜行バスで移動中のときのことである。
バスはいくつかの街のバスターミナルを経由して目的地に向かっていた。夜行バスでは途中に休憩時間があるのがふつうである。乗客はその時間にトイレに行ったり、何か食べたりする。
バスがターミナルに停車するとき、運転手がその都度アナウンスをするのだが、スペイン語なので何を言っているのかわからない。でも、このアナウンスから、休憩なのか、普通の停車なのかを判断
028 謎の物体に囲まれて、鬼ごっこやかくれんぼをしたら楽しいだろう(スペイン)
リスボンから、夜行バスでスペインの首都マドリードへ。陸路の旅は進んでいる感じがしていい。飛行機も使いまくっっているけど、やっぱり旅の基本は陸路だ、と思う。
早朝マドリード着。思ったより早く着いて困る。夜行バスは宿代わりだから、しっかり時間をかけてもらわないと、と勝手なことを思いつつ、バスターミナルで夜明けを待ってから、宿に移動。
泊まったホステルに韓国人の女子3人組がいた。彼女たちはキッチンに
027 サラダはセットじゃなかったのか(ポルトガル)
ロンドンにさんざん文句を言いながら、ポルトガルへ飛ぶ。しかし、金がないのはロンドンのせいではなく、自分のせいである。
北部の街、ポルトに到着。ポルトガル第二の街で、大西洋に面した海辺にある。ちょっと寒いけど、雲ひとつない青空。久しぶりに本格的な青空を見た。嫌なことも一気に吹き飛ぶ感じだ。
ポルトの空港はできたばかりなのか、とてもきれい。 空港バスも客の希望に応じて運行してくれて、宿までのアク
026 比較検討、面倒くさい(ロンドン)
再びロンドン。
空港に着くや否や、シャトルバスのカウンターの女性の愛想が悪い。もう少しだけ気持ちよく対応できないものか。日本だったら新聞に投書ものだ。それかネットに書かれるわ。いや、おれが日記に書いてやる。などと、ぶつぶつ言いながら市内に向かう。
ロンドンでの仕事のひとつは、小包のピックアップ。
ありがたいことに、日本にいる友人たちがクリスマスプレゼントにと小包を送ってくれている。ロンドンの
025 知らなかった国の知らなかった人の家で一人暮らし(ブダペスト)
アムステルダムから、飛行機でハンガリーの首都ブダペストに向かう。チケット代を節約するため深夜のフライト。しかも雪のためか出発が遅れる。
空港で出発を待つこと自体は何でもないのだけど、ハンガリーでは友人宅にお邪魔することになっている。あまりに遅くなると、迷惑をかけてしまう。ならば、電話のひとつでも入れておけばいいのだけど、国際電話は高いし、電話したところで何時に着くかわからないしなあ、などと思いな
024 尿意と意思決定(アムステルダム)
パリから列車でアムステルダムへ。
黒人の母子と隣の席になる。子どもは2、3歳くらいで、身の回りのものすべてに興味があるらしく、落ち着かない。「トイレ行ってくるからちょっと見てて」と言い残してお母さんは去っていき、気がつけば自分が子守役になっていた。
ヨーロッパに来て、電車や飛行機でベビーカーとともに乗っている人をよく見かける気がする。
夕方に到着。アムステルダムといえば、マリファナ、売春が合
023 クリスマス・パリ・キムチ
ベルリンから夜行列車でパリへ。最初は安いバスで行こうかと思っていたけど、満席だったので電車にした。電車は快適でよく眠れた。同じ車両の陽気なトルコ人と話しているうちにパリに到着。
パリでは韓国人の友人に会うことになっている。そして彼と一緒に韓国人向けの宿、コリアンホステルに泊めてもらうことになっている。携帯もないので待ち合わせがうまくいくか心配したけど、 幸いにも駅でうまく合流できて、そのホステル
022 ロックイン事件(ベルリン)
ベルリンでホステルに泊まっていたときのこと。
朝、目を覚ますと、なぜか部屋に鍵がかかっていて外に出られない。同じ部屋の人が外出するときに、外から鍵をかけてしまったのだ。鍵は部屋にひとつしかないので、他の人がまだ中にいる場合は部屋に残していくべきなのだが、それに気づかなかったのだろう。
とにかく閉じ込められてしまった。内側からはドアが開かない。
とりあえずドアをドンドンとたたいて、「誰かー」