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たぬこん読書日記

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アラフィフ女たぬこんが気になって読んだ本をご紹介。友人にも勧めたいと思うもののみノンフィクションをメインにお届け。
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記事一覧

[アラフィフ読書日記] ぷかぷか天国 小川糸

ツバキ文具店シリーズの穏やかで(いろんな出来事は起きるけれど)、文筆業という1つの仕事と鎌倉の舞台への想像が面白く、小川糸さんの小説は入院中にもじっくり読むほど、心が安定する感じ。 その小川さんのエッセイってどんなんだろう、と何の気なしに手に取った。 そしたら一発目から、お母さまのお話にもっていかれた。 自分も母との関係について、いろいろと今吐き出ししたくて、うまくできていない中、なかなかの毒親(失礼)のようなお母さまの態度。 娘が親の立場になるような感じ、わかります、、

[アラフィフ読書日記]読書のおとも_ブックカバー有隣堂書店の文庫本カバー

書店では各社の紙カバーを無料でもらえるって、すごいな、と日々思います。基本マイカバーを使うのでもらうことはないのですが、変形本を購入した際についもらってしまったのが、有隣堂書店の文庫本カバー。(リンクに店舗一覧へ遷移させるようにしましたが、全国に約40店舗とのこと) 嫌われる勇気のカバーと同じ感じ、で通じるでしょうか? 凹凸模様が入っていて滑りにくく、指になじむ感じが心地いい。 色も10色近くから選べて、本のイメージによって選ぶのも楽しい。 その本を再度読まないな~とい

[アラフィフ読書日記] 晴れたら空に骨まいて 川内有緒

川内さんは、ノンフィクションのいろいろな題材をとってもストリーテラーのように読みやすく書き、そしてまるでその人の人生に入りこむかのようにワクワクさせてくれる。 一番好きなのは「空をゆく巨人」かもしれない、と思いつつ、その本の壮大さにもう1回は読めないかも、、と売ってしまって今手元にない(笑) いつかまた買いなおしで読みたくなるだろう。 私は、大切な人の「死」に対して、どうやって向き合うのか、他の方がどうしているのかを非常に参考にしたいと思っている。 高校の友人が20歳の時

[アラフィフ読書日記] わたしの、本のある日々 小林聡美

小林聡美さんの出演している映画やドラマは、日々暮らす基本のことを、丁寧に行っていて、華美な演出がない点、本人のニュートラルな感じが好きで見ている。 演技とはいえ、彼女の本質が映像にも投影されているような気がして、そんな感性を知りたくて本を手に取った。 自分の視点だとどうしても読む傾向が一方的になるので、新たな本に出合えるワクワク感も。 素直な小林さんの感想が述べられていて、その彼女の視点も面白く、本への興味が自然とそそられる。読んだことのある本でも、そんな感じ方もあるの

[アラフィフ読書日記]読書のおとも_ブックカバー単行本

文庫本に比べて単行本カバーの市場は狭いのだね、という感じで、選択肢が少ない。文庫本に比べて面積が広いので、どうしてもカバーも高価になるし、ビジネス本などが多いので需要もそんなにないのだと思う。 私は、行きの電車、休みの日の喫茶店が読書したいときで、外の方が多いので、カバーが欲しい、、、といろいろ探してみた。 そこで見つけたのが、中川政七商店で見つけた、手織り麻×和紙の組み合わせの素材のもの。最初は糊のきいたシャツ張りに背筋が伸びるほどのパリッと感だが、使ってくるとしんなり

[アラフィフ読書日記] ニングル 倉本聰

自分で本屋で棚を眺めているだけでは選ばなかった本。 なぜなら、倉本聰のファンでは特別ないし、フィクションはノンフィクションほど入り込めるものとそうでないものの好き嫌いが多いので。 この本は小説をよく読んでいる同僚からのおすすめ。 1988年第21刷の表記しかないので、初版が何年かがわからず。(昔は増刷には初版表記はなかったのですね) 私が好きなのは、2点。 フィクションであっても、きっとこの世界はノンフィクションをベースにしている実感を得た。(他のフィクションもきっとそ

[アラフィフ読書日記] ぼくたちに、もうモノは必要ない。佐々木典士

20か国以上で翻訳されているミニマリスト本の超ベストセラーなので、わざわざこれを?と思うかもしれない。 私は外装カバーを裏返しにして真っ白い状態で保管して、もう何度読んだかわからない。 引っ越しのタイミングで、整理整頓したいけどなかなか手放せないときに、、。よしっとやる気を与えてくれる。 目からうろこ(私にはできないが)だったのは、ときめくものも手放すということ。 ただ、編集者出身の著者だからなのか、ミニマリストという生き方を述べているが、それを強制するような内容ではない

[アラフィフ読書日記] DARK HORSE トッド・ローズ 大浦千鶴子訳

勝間和代さんが「40歳からの仕事の壁を超える勝間式思考法」で紹介していた中の一冊。 思い立ってワクワク行動できる人は読む必要なし! (近所の本屋では昔の本なので取り寄せになります、、と。よほど大きい本屋でないとすぐ新刊に食われてしまうのだなと。) 私のように、新しいことを始めるのに、つい動き出せないような人の処方箋。うまくいくかいかないかなんて、まずは動き出さないとわからないし、 好きなことなら大変でも、その過程も楽しめる、ということを、まるで物語のようにリアルな事例が出

[アラフィフ読書日記] 鏡の法則 完全版 野口嘉則

旧版を10年以上前に本屋で立ち読みして、ドンッと心に響いた本。 大ベストセラーなので、読んだ方も多いと思う。親子関係が順調な方には不要かもしれないけれど、何かしらを持っている大多数の人には、この手法を取り入れられたら、2,000円もかけずにこのことを知れるなんてお買い得。 セミナーやコンサルにしたら何十万円ととられるような内容。 現在、自分が母に対する吐き出しをしている中、どうしても吐き出しきれない、相手のことを許しきれていないことから、この本こそ読み直さないと、と思い、有

[アラフィフ読書日記] 死なれちゃったあとで 前田隆弘

雑誌クロワッサンで紹介されていて、タイトルが気になった。 死別の本はたくさんあって、色々読んできたけれど、「死なれちゃった」というのが、置いて行かれた感と、重くなりすぎない感が絶妙にブレンドされていて、タイトルでここまで魅かれたのは初めてかもしれない。 他の本は死にについて考えたい時に読みたいと思うけれど、この本は生きることを考えたい時に読みたいかも。 数々の周りの方の死が描かれていて、状況も心にずんとくる感じもそれぞれに違うのだけれど、お父さんの話が一番しみわたった。

[アラフィフ読書日記] 40歳からの仕事の壁を超える勝間式思考 勝間和代

家の近所のくまざわ書店でぶらりしているなか、久々、勝間さんの書籍が目に留まった。 悩みに応えつつ、そのテーマに合ったおすすめ本が出ていて、その中の一冊が気になり在庫を聞いたけれどなかった。なので、この本のみ購入。 以前テレビでおっしゃっていた「毎日使うものは高くてもいい」というのに妙に納得して、毎日使うものを選ぶ際は自分が納得するものを購入するようになって、値段が高いからやめる、ということはなくなった。というのが勝間さんから影響を受けた部分。 彼女の的確に回答する姿勢は

[アラフィフ読書日記] インターネット的 糸井重里

インターネット的 糸井重里糸井さんは、難しいことを丁寧にほぐしながらひも解いてくれたり、ここが真実の芽という部分をそっと差し出してくれたりと、いろんな事柄や人物に興味を持たせてくれるので、彼の文章や対談を読むのが好き。 実は「ほぼ日」のほぼ日手帳作成チームの応募もした。一度糸井さんとお話したくて。(落ちました) とある日、大阪に寄ったついでにルクア大阪の蔦屋書店に立ち寄り、何か面白い本がないかな、、と1時間は軽くぶらぶらしていました。 新しい本でピンとくるものがなかなか