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「愛するということ」エーリッヒ・フロム先生の感想をざっくり

テレホン人生相談で、加藤諦三先生がよく引用することでおなじみ(?)、エーリッヒ・フロム大先生の「愛するということ」に、ついに手をのぱしてしたまいました。


おもしろいんだと思うんです。ただ、一文一文を飲み込むのに時間がかかってしまって…(泣)

前半をつまみ食い。後は第四章「愛の修練」を読みました。 


まず、冒頭では、なぜ人が他人とひとつになりたいと希求するようになってしまったのか、について論じられていました。

人間は動物と違って、「自分」を知ってしまったがゆえに、他者とひとつになりたいという欲求が芽生えたそうです(ワタクシの浅い理解です)。

アダムとイブが、知恵の実を食べたとたんに、お互いがほぼ全裸であることに気づいて恥ずかしくなった、というのは、「自分」と「他者」という構図を理解したことのメタファーである、と。ふむふむ。


その後、母的愛と父的愛に触れ、成長していく中で、ひとりの大人になっていくということのようです(ワタクシの浅い理解です)。

で、やはり赤子のときに、「母なる存在」に、まさに抱っこにおんぶ、お乳にオムツ状態でお世話されることにより、安心感や自己肯定感を得るのだそう。ふむふむ。

それがないとどうなるか……と続いて行くのですが、割愛♡


もっとじっくり読みたかったのですが、返却期限が迫っていたため、飛ばして第四章「愛の修練」へ。


まず、「愛する」ということは、技術であり、修練によって身につけることができますが、相当大変らしいです(残念)。

現代社会では 、ビジネスに成功して富を得た人が 尊敬されますが、 古代ローマ(だったかな汗)においては、 この愛するという技術を身につけた人が、尊敬されていたそうです。すばらしい。

 こんな世の中にもう一度なってほしい気もします。


で、まず前提条件として必要なものが 「規律・集中・忍耐」の3つだそうです。

私がほぼ全部YouTube動画を見ているある精神科医の先生がいつも言っていることが、まんまこの3つじゃん!目からウロコでした。

その精神科の先生が言うことには、「毎日同じ時間に起きて 毎日同じ時間に寝るとか、諸々のことを同じように日々くり返すのが、 精神の安定にとても大切」、とおっしゃっていて、これが規律に繋がるなと思いました。

次の集中については、これはもうまさにマインドフルネスですね。昔から言ってる人がいたんですね(1959年出版だそうです)。

そして、忍耐が必要というのは、すぐには結果が出てくるものではないので、常に意識し続けることが大切とのことなのですが、件の動画の先生も「習慣化が大事」と言っていて、これも同じだなあと思いました。


もう一つ、個人的にとても刺さったのが 「ナルシシズムを克服しなくてはならない」ということです。

ナルシシズムとは 「自分の内側にあるものだけを見るということ」です。 自分の内側にあるものとは、「欲望と恐怖によって作り上げたられたイメージ」であって、ありのままの現実とは異なります。そこで必要になってくるのが、客観力を身につけるということです。

これも、動画の先生がいつもおっしゃっていることです。

その他には「自分の中に、何があっても変わらないもの 『私は私だ』というがないと、他人の評価に左右される 他人軸になってしましまうという部分も、ですよね〜と。お耳が痛い。


こんな感じで、現代の精神科医療でも大切とされることが、どんどん出てきて、さすがは名著だなあと、感心(どこから目線?)しました。


フロム大先生が言うには、「愛するとは技術であり、訓練によって身につけられるものではありますが 、それには謙虚さ 、客観性、 理性が必要で、自分の生活全体のなかで実践していくことが必要」だそうです。とても壮大。

そして「1人を愛せるのなら 、全ての人を愛することができる、これが真の意味での愛するということ」 だそうです。(あくまでワタクシの浅い理解ですアセアセ💦)


深いなあ。 
さらっと読んだだけでも発見がいくつもあって、もっとじっくり読みたかった本です。
1300円+税。 そのうち 買い買いたいな。


最後までお読みくださりありがとうございます🍰✨️

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