ラテ

なんだかんだ言って
時が過ぎるのは早いもので

今年も半分が過ぎた

今年の初めにやろうと決めていたことが
まだ手付かずで
そんな自分に嫌気がさす

ラテのようにどんよりとした私の心を
ふっと笑うかのように
過ぎ去っていく風

薫風なんて言い方があるけれど
実際はそんな爽やかで香り高いものじゃない

だって私の心はまだ冬の中
絶賛冬眠中だもの

窓を優しく叩く風
涼しげな顔で通り過ぎていく
薫風に乗って
世界を巡りたい

言葉も咲いてる花も、季節も違う
そんなところにいきたい

どんなことも涼しげな顔をして
ふっと笑みを浮かべて通り過ぎてみたい

これから
暑い夏が
やってくる

私は
まだ
緩くなったラテの中

tanpoponico