午前2時に

部屋の中で常夜灯の豆電球が
月みたいに見えた


午前2時
ふと目が覚めて見つけた景色


隣で眠る彼のいびきがちょっとうるさい
そんなに大きな音を立てて、一体夢の中で何をしてるんだろう

夢の中でも忙しい人だ

私はというと夢の中でステキなマダムに出会った
白いレースのついた傘をさした85歳くらいの人
もちろん実際に会ったことはない

穏やかな雰囲気で、顔の皺までステキな人だった
夢の中で、私もこの人みたいになりたいと思ったのを覚えてる

何を話したかは覚えていないけれど、
出会ってよかったって思ったのは本当

未来の私だったらいいのになあ





ところで夢って不思議だ
覚めた途端に忘れてしまう

もう一つの私の世界
本当は綴っておきたいけれど
忘れてしまうんだからしょうがない

たまに覚えていても断片的で
何か大きな冒険をした気もするけど
それさえわからない

さて彼のいびきがようやくおさまり
すやすやと寝始めた


このまま起きていたい気もするけれど
静かになった部屋で一人は寂しすぎるので
また夢の世界へ行こうと思う



さよなら現実の世界
こんにちは夢の世界

tanpoponico