食事(栄養)療法の沼にご用心
「小麦も乳製品も控えているのに○○が良くならない・・・もう疲れた」
「こんなにサプリや健康食品をとっているのに○○が治らない・・・」
「何が体に良くて、何が悪いのか、もうわからなくなってきた・・・」
「◇◇が体にいいって聞いたんですけど、ほんとでしょうか?」
このような悩み(疑問)を抱えている方は多いと思います。
私からすると、
「食事(栄養)療法の沼にハマっとるな~・・・なんとかしなければっ!」
という思いがふつふつと沸いてきます。
大事なポイントは3つあります。
①現代における食事(栄養)療法の真髄は「何を食べるか(足し算)」ではなく「何を食べないか(引き算)」です。
食べないほうがいいものの一部には、もちろん小麦類や乳製品も含まれますが、それだけでは不十分ですし、そもそもどれが体に合わないかは個人差が大きいのです。見当違いのものを控えて苦労している可能性もあります。
当院ではエネルギー検知器ゼロ・サーチを使って、体に合わない食べ物やサプリメントを的確に推定してアドバイスすることが可能です。
ほとんどのものは一生食べられないわけではなく、食べても大丈夫な状態まで体を整えていくサポートを行っています。
②どの食品にしても、「物によってピンキリ」です。
たとえば、「発酵食品が体にいい」「コーヒーが体にいい」「ナッツやドライフルーツがからだにいい」という話がありますが、「不完全な発酵食品のピロリ菌や寄生虫などの病原体汚染」「農薬や重金属で汚染されたコーヒー豆や、強く酸化しているコーヒー豆・粉」「農薬・重金属・カビで汚染されたミックスナッツやドライフルーツ」が現代には多いことをご存じでしょうか?
逆もしかりで、「甘い物が体に悪い」「砂糖はガンのえさになる」といった話がありますが、「糖質は細胞の最も大事なエネルギー源」ですので、「糖質を控えて、脂質やタンパク質を増やす食事療法」は、持病のない元気な方には合っているかもしれませんが、慢性病で困っている方には結果的に逆効果(エネルギー産生不足に陥り、病気が治りにくくなる)になります。
そもそも糖質だけがガンのえさになるというのは誤りであり、脂質もがんの細胞増殖、浸潤性、エネルギー産生に関係していることが以前より報告されています(脂質と癌:病因、診断、治療介入における新たな役割. Advanced Drug Delivery Reviews Volume 159, 2020, Pages 245-293.)。
③そもそも食事(栄養)療法だけでは慢性病は治せない!
慢性病を治すためのライフスタイル改善は、食事だけでは不十分であり、食事以外の生活習慣の見直しも必須です。
食事以外の生活習慣とは、日用品からの金属・化学物質汚染、ハウスダスト(ダニ・カビ)汚染、電磁波障害、精神的ストレスなどです。
さらには、がんや膠原病といった難病になると、歯科的な問題(歯科金属・神経を抜いた歯の根っこの汚染)も関わっていることがほとんどです。
病気を治すためには、まずは原因を適切に把握し、食事要因とそれ以外の要因に関して、それぞれポイントをしぼった対策を実践することが、遠回りなようで最短のルートとなります。
慢性病などでお困りの方がいらっしゃいましたら、冒頭のような食事療法の沼にハマる前に、まずはお気軽にご相談ください。
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