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タネニハ便り

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暮らしに二十四節気を取り入れ、花のある自然で美しい暮らしのヒントを伝えていきます。
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記事一覧

【白露・秋分2024】 Farm Diary –畑通信–

今年の春に植えた栗の木。「桃栗三年柿八年」ということわざがあるように、実がなるまでには3年かかると言われていますが、1年目にして実をつけ てくれました。 このことわざの意味を考えると、「結果を急がずに辛抱強く待つことが大切だ」と私は捉えています。 タネニハファームが始まったのは今年の1月ですが、上手くいくことばかりではなく、むしろ上手くいかないことの方が多いのが現状です。 結果が出ないと反省ばかりしてしまいますが、作物とともに反省点も収穫し、それを次につなげるヒントとして捉

【白露・秋分2024】 水の大切さ、ありがたさ -Nursery Report-

8月、ポンプの不具合で一斉に水やりができないという事態が発生。 東久留米は水が豊富。農園では、井戸から汲み上げた直接の水とタンクに貯めた水の2系統で水やりをしています。陽の光で熱くなったホースの中の水を流すと、冷たい水が豊富に出てくる…いつもは(涙。そして感謝)。 11棟あるハウスを、風・影・育苗の3つのエリアに分けて担当。水やりはスタッフの連携がいっそう試された。 セロシア(鶏頭)3種は、モフモフッと優しい花(茎が変形したものですが)を伸ばしたり、キャンドルのようなかわい

【白露・秋分2024】『葉牡丹ブーケ定植ツアー』の季節 -Letter from farm -

今年も『葉牡丹ブーケ定植ツアー』の季節がやってきた。ツアーといっても、どこかに行くわけではない。 取引先の花屋さん、教室の先生、そして「アトリエ華もみじ」の生徒さんたちがハウスに来て、私たち農園のメンバーと一緒に葉牡丹の定植を行うというイベントだ。今年で4回目になる。 参加者を募って定植を行う理由は、葉牡丹の作り方が通常とは異なるからである。直径10.5㎝の鉢に9本の小さな苗を、そっと箸でつまみ、手早く植えていく。9本植えるので時間がかかる。出荷時期は11月20日頃を目指し

【白露・秋分2024】 植物の力を感じて… -Seasonal Bricolageflower-

8月半ば、夏を楽しみたいと思いつつも、あまりの暑さに身体が息切れ気味…。 そんな時に、白い胡蝶蘭とリーフだけを使ったシンプルなブリコラージュを作ってみました。 グリーンの中で凛と咲いている白い胡蝶蘭がとても美しく、見ているとなんだか清々しい気持ちになります。 暑い暑い夏を乗り切ろうと頑張って少し疲れた身体がリセットされるような、心が落ち着くような、そんな気持ちになりました。 季節の変わり目に、植物から力を分けてもらい、これからやってくる次のシーズンに向けて心も身体も整え

白露・秋分 2024 [タネニハ便り #27]

月日が流れるように過ぎ去っていく。 今回の号を紹介しようと思って、気づけば1週間経っていた。 1週間とはいえ、季節は巡っていく。日中の暑さは変わらずだが、肌に触れる風は秋の気配がするし、夜はぐっと過ごしやすくなった。 だんだんと日差しが弱くなり、あぁ、また冬がやってくるんだなぁと。寒さが苦手な自分にとっては少し憂鬱な気持ちになる。 けれど、嫌なことばかりではない。冬は花がたくさん出回って、ブリコラージュフラワーはメインシーズンに入る。それに、今年はkinoneビルがオープ

【立秋・処暑2024】 Editor's Note

立秋号ですが製作している今は夏真っ盛りです。 スタッフのみんなは夏バテ気味。 私は長い間福岡に住んでいたので、東京の夏を日々体感するのは今年で3回目です。 同じ日本ですが、西と東では夏の雰囲気がガラリと違います。気温はどちらも体感として変わらないのですが、空気の湿度感が全く違うのです。 福岡は、梅雨の湿度からそのまま夏を迎えるようなイメージ。天気は良くなりますがしっかりと湿度に覆われていて、亜熱帯地域のようです。(亜熱帯地域には行ったことはないのですが) 一方、東京の夏は

【立秋・処暑 2024】 鈴木 大将さん ー ひろにぃのあの人に会いたい vol.2

タネニハ不動産は「自然の癒しと人の温もりをまちいっぱいに」をビジョンとするまちづくり会社です。ここでは、“まちづくりは仲間づくり”を合言葉に、一緒にまちづくりをしていく仲間を紹介していきます。 今回は、秋田緑花農園のすぐそば、「クックたかくら」さんの鈴木大将さんをご紹介します。 Interview 002 Suzuki Hiromasa ひろにぃが鈴木さんにインタビューしてきました! ー 惣菜屋さんってどんなお仕事ですか? 基本的には、お惣菜を作ってレストランやスー

【立秋・処暑 2024】 Farm Diary –畑通信–

立秋。私は今、暑さにやられながらこの文章をエアコンの効いた事務所のデスクで綴っているので、秋という言葉がほど遠く感じている。さらに、ひまわりは燦々と輝き、夏野菜も瑞々しく実っている。 今は夏野菜の収穫がピークに差し掛かっているのだが、少し日をあけてしまうと驚くほど大きくなりすぎてしまう。野菜に限らず花の収穫、草刈りも間に合わず植物たちは私たちを待ってくれる気はないようだ。 さて、楽しそうにミーティングしている声を聞きながら、収穫した大きなオクラを横目で追い越し、今日も畑に

【立秋・処暑 2024】 TANENIWA COFFEE から〝kinone coffee & flower 〟に繋がっていくモノ

kinone coffee&flower の打合せがいよいよ始まった。 コーヒー店を巡って、味や雰囲気を肌で感じながら、駅前のコーヒースタンドではどんな日常が育まれていくのかイメージを膨らませています。 空間やサービス、提供する全てのモノを、どんなカタチでタネニハらしく表現できるのか。 春に、前身となるTANENIWA COFFEE をキッチンカーではじめてから、より具体的にメニュー構成から紙コップなどのカトラリー、シロップなどのコンディメントを決めていくことに。 タネニ

【立秋・処暑 2024】 ズッキーニ -Vegetable Story-

夏野菜が続々と収穫を迎える中、夏バテ予防にも効果が期待できるズッキーニ。 生で食べてもクセが一切ない、瑞々しく夏を感じるお野菜。 ズッキーニを贅沢に使ったボンゴレ・ビアンコが白ワインとの相性抜群でこの夏リピート確定の一品です。 レシピはこちら↓↓↓ TANENIWA FARM Mita

【立秋・処暑 2024】 鮮やかなアンスリウムで室内に彩りを -Seasonal Bricolageflower-

外のお花が減ってくる7 月、アンスリウムや胡蝶蘭など室内で楽しむブリコラージュはいかがでしょうか? 色鮮やかな3 種類のアンスリウムにペペロミアやベゴニアなど数種類のグリーンを合わせました。 アジアンタムやアスパラガスが作品をより一層爽やかにしてくれますね。 これで暑い夏も乗り切れそうです。 アトリエ華もみじ 福岡サロン Yoko

【立秋・処暑 2024】 食べて元気に夏を乗り切ろう! -Food scape-

ただいま、フィリッポのマルゲリータSTG には、石川県能登輪島市「上田農園」さんのトマト「サンマルツァーノ」を使用しています。 中玉トマトに比べて、リコピンは3 倍!美肌効果があると言われるプロリンが豊富で、うまみ成分たっぷりで食欲増進効果もあります。 「食べて応援!」の復興支援はもちろん、皆さまに食べて元気になってもらいたいと思い、日々ご提供しています。 ピッツァに欠かせないチーズは、元気を保つために重要な栄養素であるタンパク質が豊富なので、夏バテを防ぐことにも期待できま

【立秋・処暑 2024】 夏の水やり -Letter from farm-

ひと昔前の梅雨といえば、シトシトと雨が降り、曇天が続いていたが、最近はすっかり様変わりした。雨が降ればどしゃ降り、晴れれば猛暑となり、極端に天気が入れ替わる。  朝、青空を見上げ、暑くなりそうな気配を感じながら、今日もせっせと植物の世話だ。  前号でも書いたが、元気に育つ『究極の水やり』は、品種ごとに水やりの仕方を変えているということだ。  今、ハウスの中で育てている植物を例にあげると、レックスベゴニアは乾き気味が好きなので、水は控えめにする。シダも土の加湿に弱く、株元が蒸

【立秋・処暑 2024】 ひまわり ‒ Hibi no hana ‒

夏といえばひまわり。あの大きな花の存在感は他の花には代わることはできません。 でも農園で育てているのは、ナチュラルな雰囲気が可愛らしい小輪のひまわりで、草花と合わせてもマッチする華奢な一面を感じられます。 Taneniwa Farm Sasaki 7月20日(土)に開催した「くらしラボ」ではガーデンに植っているひまわりを自分自身で摘み取って、ブーケを束ねました。 用意されたものでなく、畑に入って摘み取りからすることで、自然の中の豊かな時間を感じることができました。 大