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保育園児保護者のための、子供のかかりつけ医の見つけ方
2020/4/12追記
現在、新型コロナウィルスの流行につき、症状別の診療時間や消毒の時間を設けている所も多いようです。診察前にHPなどで情報を確認することを強くお勧めします。
電話は混み合っていることも多いようなので(大抵の診療所は回線1つしかない)、必要最低限にする配慮も必要です。
子供が小学生高学年の私にとって、保育園時代は遠い昔。
懐かしく思い出しながら肩の力を抜いて書けるな、と思ったタイミングで、38度超えの熱で保健室へお迎え要請。
迎えに行ったらお友達と仲良く、
「2人だからさみしくなかった♡2人とも38度以上よ♡」なんつって。
熱呼び出しで保育園に迎行ったら、先生の両手に冷えピタ貼った園児2人にお迎えのママ2人。あれは遠い思い出、のはずがなぜか軽いデジャブ。
その足で病院行ったら、「はい、インフルエンザ」ってな訳で予定より投稿が随分遅れ、トップ画像はリアルな薬の添付文書へ。
前置きが長くなりましたが、本編に入ります。
1.かかりつけ医は1診療科につき2軒
個人的には一番大事と思う点、でも意外とコレ聞いたことがない!
なぜ「2軒」かと言えば、通常かかりつけ医にするような「クリニック」だと、大抵ウィークデーに「休診日」がある訳で、そこをカバーするというのが一番の目的です。
ほんとにざっくりとした体感ですが「診察(処置・投薬含む)が1日遅れると、治るのが3日遅くなる」んですよね、乳幼児期って。
あともう1つ、医師によって考え方はやはり色々です。乳児期は特に色んな「初めて」に遭遇するし、当事者の子供は言葉で伝えられないしで、そこに単一ではなく「2つの目」で治療や看病の方針をもらうと、うんと楽になる部分があります。
かかりつけ医を作る診療科としては、乳児期は小児科、幼児期になったらそこにプラスして耳鼻科・お子さんによっては皮膚科をプラスすると良いのではないかと思います。
2.新たなかかりつけ医選定は「病気じゃない時」に
この見出しで乳児期の保護者の方はピンと来るかもしれません。
乳児期だと検診や予防接種など、「病気じゃないけど病院に行く」事がたくさんあるかと思います。発達に不安を抱えていたりすると、「病気じゃない」時でも「いつものかかりつけ医」に行きたくなりますが、毎回それはちょっともったいないです。
というのも、私自身が「子供が病気の時(と言っても単なる風邪)」に新たなかかりつけ医選定をしようとして失敗し、結果子供を肺炎で入院させることになってしまったからです。
ちなみにインフルエンザ予防接種は、小児科でワクチン入荷待ちの時でも耳鼻科ではすっと受けられたりしたので、耳鼻科デビューの時にはよいかもしれません。
3.選定ポイントは「納得感があるか」
仕事もそうですが、「目の前のコト」しか見えない状態は辛いですよね。
特に保育園児は基本、次から次へと病気しますから、「今目の前の症状の対処」だけだと、『終わらないモグラ叩き』、酷いと『ラットレース』のような感覚に捕らわれます。
そうならないように、特に長引いてしまった時や症状が悪化してしまった時に「何が原因で」「今後どうすれば良いか」という方針を、分かりやすく説明してもらえることは、この時期のかかりつけ医には重要だと思います。
「分かりやすい」というのは、医師と自分の「相性」に左右される部分も大きいので、最終的な判断は自分ですることがとても重要だと思います。
ネット口コミ大好きな私ですが、病院に関してはそういった意味でもあまり当てにならないと感じています。
4.待合室の「子供向け備品」のとらえ方
上述したネット口コミで「子供向けのおもちゃがいっぱいあって、いい小児科です」(かなり乱暴に書いてますが)のようなものを見かけますが、おもちゃ(特にぬいぐるみ)は、病原菌の感染媒体となるという側面があります。
逆に小児科以外の診療科で待合室に「子供向けの本」があるか、というのは子供のかかりつけ医に出来るかどうかという大きな目安となります。
HPでは「美容系」を打ち出している皮膚科で、でも待合室には子供向けの本があるので子供を診てもらった、なんてこともありました。
待合室に子供向けの本が無い場合、基本的に子供が来ることは想定していない訳で、子連れで待合室で待っている段階から相当居づらいと思います。
2.の段階で、この辺りもチェックしておきましょう!
5.こういう風だと「便利」
医師も考え方は様々、と1.で書きましたが、「保育園」に対する考え方もそうです。「保育園」に対して比較的肯定的に捉えている医師だと、幼児期になると「ちょこちょこ病院来るのも大変だろうから」と薬を長めに出してくれたり、園で服薬の必要が無いように1日2回処方にしてくれたり(もちろん診察して出来る範囲で、ですが)します。
子供が病気で自分も仕事を休むとなると、色々と社内調整が必要となります。さらに保育園に否定的なかかりつけ医だとそちらでも色々と「調整」しなくちゃなりません。
ただ、医師としての「良し悪し」とは別ものと少なくとも私は思っていますし、『乳児期の集団生活が無理』という子供もいるようですので、プラスアルファの要因として挙げています。
そしてもうひとつ。
小児科と一緒に内科を標ぼうしていて、子供と一緒に診てもらえると「便利」です。
我が家の場合、3歳過ぎからちょっとした風邪でも「移された大人の方が重症」になってきました。子供が体力がついてきた事に加え、看病疲れの肉体的・精神的ストレスでやられた所に移されるからだと思います。
実は2.で子供の肺炎が治って間もなく、私自身が肺炎になりました。今思うと明らかにストレスだな、と思うのですが…
そういう部分も「見越して」診察してもらえるのも「家族のかかりつけ医」の便利なところです。
番外編. 子供の病気は「悪いこと」なのか
子供の病気で仕事を休むと、職場の各方面へ謝り倒すことになります。
で、それが続くとふと思うワケです。
「子供の病気って”悪いコト”なんだっけ?」
職場に迷惑をかけていることは明らかなので、職場的には「悪いこと」です、間違いなく。でも保育園に通っている子供が病気にかかりまくるのは普通と言えば普通、それ自体は「悪いコト」ではないんだ、そう思おうと努めつつ、どこの職場も人員的にギリギリでまわしているという現実。
子供の成長もあり、保育園卒園と共にそういった葛藤も”大体”卒業した感があったのですが、この度のインフルエンザで考えさせられたことが。
「経済的寄与」をベースとした「生産性」の「大小」を「自己責任」で何とかしなければならない、という事が「社会的弱者」を生み出しているんじゃないか。
単に「子供の病気」のみならず、社会全体に対してそんな疑問を感じ始めた今日この頃です。
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