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うろこ雲が好き。細胞が集まっているような、小さな生き物がわちゃわちゃしているような。

早朝ジョギングをしていると、空にうろこ雲がいた。
オレはうろこ雲が好きだ。たぶん雲と雲の距離感が、なんとも言えず惹かれるんだと思う。付かず離れずの隙間から見える、明るい空とのコントラスト。

細胞が集まっているような、小さな生き物がわちゃわちゃしているようなところが、かわいく見える。

たくさんの細胞からつくられた膜を、その内側から眺めているような感じもする。ひとつの生命体の内にいる、ひとつの細胞としてのオレ。

うろこ雲のことをいろいろと考えているオレは、いったいなんなんだろう。ほんとはそんなことを考えたいわけではない。ただ眺めていたいだけだ。雲をボーッと「いいなぁ」って、ただ見ていたい。

うろこ雲を通じて自己観察をすればするほど、考えれば考えるほど、うろこ雲への感動は消えていく。

オレは自己観察、自己理解を深めたいわけではない。うろこ雲を愛でていたいだけだ。ただ見ていたい。

それをいつものように思考が邪魔をする。思考を悪者にしたいわけではないけど、すまないが思考は邪魔だ。

オレはうろこ雲の雲と雲の間に溶け込みたい。

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