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読書感想 / 井上イロ木

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「カフカはなぜ自殺しなかったのか?」という本を読みはじめて

「カフカはなぜ自殺しなかったのか?」という本を読みはじめて

カフカの本を読了したことはない。「変身」を2〜3ページ読んだことが数十年前にあるくらいだ。ではなぜこの本を読もうと思ったのか。それは単純に本屋の特集コーナーにカフカに関する本が並んでいて、題名にインパクトがあったからだ。

オレにはカフカと同じように強い希死念慮がある。そしてカフカと同じように自殺未遂も自殺もせずに生きている。カフカは最後は病死した。

カフカは41歳の誕生日の1ヶ月前に結核で死ん

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「殺人出産 著村田沙耶香」を読んで。

「殺人出産」にはいくつもの象徴的となる言葉が出てくる。その中に「殺意・殺人」や「正義・正しさ・正常」がある。
そして殺意や殺人は正当化される。それは命を救うもの、命を生み出すものとしてだ。

この小説は近未来の日本を舞台にしている。今とはまったく違う常識、文化、考え方になった世界だ。村田沙耶香の話によく使われる設定だ。よくこんな気持ち悪い世界を思いつくなと思う。褒め言葉だ。

彼女はタブーに触れ、

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「コンビニ人間」を読むと癒される。オレは主人公の恵子に共感すると共に憧れる。

どうしてオレは「コンビニ人間」という小説にこれほどまでにハマっているのか。
オレの偏ったこの小説に対する解釈を言語化しつつ、同時に自己探究もしてみようと思う。

主人公の恵子は“コンビニ人間”というプログラムを完成させ、それを自分にインストールし、完全に自動化したロボット(コンビニの歯車)として完璧な存在となっている。(この小説でそんな説明は一切ない。オレの独自の解釈だ。下記につづくものもすべてオ

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