第193回例会 1980年憲法から「社会の暴発」へ、そして「社会の暴発」から新憲法へ?近年のチリの変動について考える
不安定なイメージが付きまとうラテンアメリカにおいて、チリは比較的安定した優等生とみなされてきました。しかし、チリでは2019年に同国史上最大級の市民の抗議行動「社会の暴発」が発生し、近年変動が続いています。まずは、なぜこの抗議行動の発生に至ったのか、軍政下での1980年憲法の制定を出発点に、1990年の民主化後の政治と新自由主義、2010年代の学生運動の活発化という流れで考えてみます。「社会の暴発」は、1980年憲法にかわる市民主導の新憲法制定の動きに繋がりました。しかし、その新憲法案は2022年の国民投票で否決され、その後1年をかけ、政治主導で再び新憲法案が作られてきました。今回の発表のまさに前日(!)12月17日に、国民投票が行われ、その新憲法案の可否が問われます。最新情報として国民投票の結果についてお伝えしつつ、2019年以来の2度にわたる新憲法制定の試みについて考えたいと思います。全体を通して、一連のチリ変革の試みとは何だったのか、どこからきて、どこへ向かうのかについて議論できればと思います。
2023年2月のラテンアメリカ探訪再開以降、完全オンラインイベントとして企画されている関係上、画面はzoomの設定となっております。
いろいろ模索しながらよりよい企画を作っていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
この例会のビデオを視聴したい!という方は、この下に500円で有料エリアに進んで頂けますと、例会全編が視聴出来ます。ぜひご興味のある方は、購入・視聴していただければと思います。これからも例会を少しずつこのようにNOTEにて視聴出来るようにしていければと思いますのでよろしくお願いいたします。
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(文:水口良樹)
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