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保険金の迅速な受け取りは家族の協力次第?複数受取人の連名契約#70

「生命保険金の受取人は、子どもたちが均等にもらえるように契約してるよ」

・・・ちょっと待って、それどういう契約になっていますか?

複数の人が保険金を受け取る契約の仕方

ご自身に万が一のことがあった時に、複数の方へ保険がもらえるようにしている方。
受け取る人・受け取る金額の決め方を、どのようにしていますか?

複数の人が保険金を受け取る契約方法は2種類あります。

①1つの契約を割合で分けて受取人を指定

%で受取金額を按分するよう指定する契約

②受取人ごとに契約そのものを分けて契約

1人1契約ごと分ける契約

相続対策で生命保険活用のご相談を受けることがあります。

その際は②受取人ごとに契約を分ける方法をおすすめしています。

その理由は、将来受け取りの手続きの際に、受取人が連名で署名などの対応を求められることがあるからです。

受取人が連名で手続きすることの意味

「それってどういう意味?受取人みんなで一緒に手続きすればいいんでしょ?」と思われた方。
それができる状況であれば、全く問題ありません。

例えば未来の状況をこう想像すると、どうでしょうか?

◻️受取人の1人が海外に住んでいてすぐに帰国できない
◻️受取人の1人が病気で意思表示ができない病状にある
◻️仲が悪く話し合いができる関係性になく、手続きに協力してもらえない
◻️保険金をまとめて代表の受取人に一括でしか振り込みできないことがあり、入金後受取人の間でお金の精算をする必要がある

人がご逝去した後は、ご遺族の方は何かと物入りです。
・退去後の施設代、退院後の病院代の支払い
・税金や公共料金の支払い
・葬儀代金の支払い、納骨までの法要の支払い


・・・など、遺産がすぐに使える状況じゃなければ、ご遺族自身の貯金を切り崩して支払いする場面もあります。

そのような状況で、お金をなるべく早く受け取りたいという方もいれば、急がない方もいます。
保険金の受け取りについて、家族間でも緊急度が異なることがあり得ます。

生命保険って何のために契約する?

生命保険のメリットは「万が一の時にスムーズに保障を受けることができること」。

あえて複数の受取人を連名にするよりも、1人1人の状況に応じて手続きがスムーズにできる契約方法をおすすめします。

今後新しく保険を契約される方は、未来の手続きがスムーズになるために、受取人の指定方法をよくご検討ください。

※既に契約済みの保険を見直しする際には、解約・減額等すると不利になるケースもありますので、担当の保険代理店などの専門家へご相談されて下さい。

契約している保険契約をよく覚えていない方は

書かないエンディングノート®︎を使って、ご自身が契約している保険に関する書類を整理することから始めましょう。
収納しながら、どんな契約内容だったか?チェックしていきましょう。

保険証書、加入時の設計書、パンフレットなど、契約内容がわかりやすい書類を整理収納して、契約を見える化します。

ご自身が確認したいとき、すぐにチェックできる状況にしておきたいものです。
その他、保険契約について収納のヒントがあります。
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