見出し画像

踊念仏一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねて

数日前に娘と公園へ行った後にふらっと立ち寄った、「相模原市立博物館」そこの鎌倉時代エリアで一際その存在感の大きさを感じる、一遍上人立像。すごい!絞られた身体と顔つきの険しさに心を打たれ、どのような歴史があるのか興味を持ちました。

相模原市立博物館の一遍上人立像

神奈川県相模原市の市立博物館には、プラネタリウムやマンホールカード
JAXAのはやぶさ関連のスタンプや展示物などもありました。

相模原市立博物館でマンホールカードやスタンプがもらえます!
さっそく休日に一遍上人ゆかりのお寺へと行ってみることに。

神奈川県の中ほどに位置する南区の地に時宗の開祖一遍上人ゆかりの「無量光寺」がある。時宗は鎌倉末期に興った浄土教の1つ

神奈川県相模原市南区当麻578

無量光寺は、1261年に一遍上人が、妙見菩薩を祀る祠の場所に
草庵を結び、「金光院」と名付け修行に励まれた地だという。

一遍上人の死後に真教上人という人によって一遍上人ゆかりの当地に
無量光寺と名付け踊念仏の本道場として再興された。

無量光山門

この日の気温はとても寒かったけれど梅の花が咲き、鳥のさえずりが響き自然の中に包まれた感覚は日々の喧騒を忘れるひとときとなりました。

梅の開花に春の兆しを感じる
一遍上人はこの地で修行に励んだ後、諸国を遊行していく。
一遍上人立像は写実的な迫力がある

なんでも踊り念仏とは南無阿弥陀と唱え踊るというもので
その教えは平安末期空也上人により貧しい人々に伝わり、一遍上人もまた空也上人と同じように諸国を遊行してまわったという

上人の険しい顔つき、裸足のあしもとには財産を捨て人々に教えを伝える決意と慈愛がにじむ。南無阿弥陀という6文字に込められた思いになんだか感動してしまう。


「隅切り三つ引き」

境内を見て回ると「三」とある紋が気になる、帰ってから調べてみると
一遍上人は河野氏という愛媛県の豪族の出身
河野家の家紋は「折敷に縮み三文字」
そのデザインを少し変化させたのが、時宗の「隅切り三つ引き」ということらしい

これも「隅切り三つ引き」
小田原北条氏にも庇護されたという無量光寺

「無量光」とは 阿弥陀仏の与える光過去現在未来にわたって無限に照らし続ける徳を表しているということらしい。

それで思い出したのが、コーヒーの大学院ルミエールドパリも光という意味があり、
店内に「光ナキ人ニ光ヲ」と書いてあったのが気になっていた。

これは光とご縁があるぞ
私の心にも仏様の光がさしこんだように思えました。


「当麻山無量光寺」
所在地:神奈川県相模原市南区当麻578番地


いいなと思ったら応援しよう!

手帳と旅*たぬたぬ
よろしければサポートお願いします!頂いたサポートは活動費として使わせて頂きます。

この記事が参加している募集