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丹沢山から鍋割山へ 二日目 そしてこれから

noteで知り合った仲間たちと一緒に目標だった丹沢山へ2024年12月に登ることができました。丹沢山頂にあるみやま山荘に宿泊し、二日目の朝を迎えました。


山小屋の食堂で目覚める朝

満員の山小屋では食堂にお布団を敷いてもらって寝ることになったのだが、これが意外に良かった。個室のように静かな環境で休むことができた。ただ朝食の準備があるので午前4時半には食堂を出なければならない。4時に起きて身支度をする。

朝食は6時。みやま山荘の食事は丹沢の山小屋の中でも美味しい、と話には聞いていたがその通りと思う。炊き込みご飯の味の良いこと。

朝食後に日の出を見ようと外へ出てみると、まだ早すぎて月がちょうど山に隠れる頃合いだった。寒さも厳しい。でもこのぴんと張ったような冬の空気感は好き。冬生まれだからかな。

月が沈む瞬間という感じ
富士山の雪の部分がうっすらピンク色
朝日が登る前の空の色も綺麗

朝日はちょうど木がある場所から登るようで、寒いし、これなら部屋からみよう、と一旦山小屋に戻る。が、富士山の様子をまた見たくて私一人で外に出てみる。

さっきの富士山から20分後

すると薄いピンク色に染まる空を背にした冬の美しい富士山を見ることができた。思わず手を合わせて拝んでしまう。

部屋からの日の出

山小屋泊

山小屋に着いたのも一番最後だったが、出発するのも一番最後。7時頃山小屋を出発する。

みやま山荘さん、お世話になりました。ありがとうございました。

みやま山荘にお風呂はない、トイレは室内に男女兼用の一つのみ(外にはある)、室内に水道もない、外水道はあるが冬季は使用できない、寝る場所は仕切りなし(私たちは食堂使用だったので個室みたいだったが)このタイプの山小屋泊は考えてみたら初めてかも。

歯磨きさえ満足にできずに、ペットボトルの水を口に含み、歯磨き粉無しの歯ブラシで歯を磨いたら、その水をゴクリと飲んだ。

不便を楽しみと考えるか、不便でもありがたいと考えるか。
私の場合、山では「ありがたい」だ。温かい食事と寝床があるなんて、それだけでもありがたい。

こういう経験がまた私の器を少し大きくしてくれる。


塔ノ岳まで登る朝の登山道

標高1500mの朝の山道を歩く。

白い霜のついた笹の葉が風に小刻みに揺れている。木道も凍っているのかうっすら白っぽくなっていて、歩くと足に硬い感触がある。今、私は12月の朝の山道を歩いているんだ、と実感する。

歩いてるうちに太陽の位置が高くなってきて陽の暖かさを感じる。太陽ってエネルギーの塊だなぁ。

丹沢山と塔ノ岳の間にある竜ケ馬場から見る大山と海

エネルギーを浴びながらか、思ったよりあっさりと塔ノ岳に到着。

塔ノ岳から見えた南アルプス

そこで見た景色が素晴らしかった!
富士山はもとより、遠くに南アルプスの甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳などが雲に多少覆われつつも見られたのだ。あぁ、やっぱりアルプスと名の付く山々ってカッコいいなぁと惚れ惚れ眺めてしまう。憧れの北岳、いつか登れるだろうか。北岳を舞台にした山岳小説シリーズを読んでいたせいか、北岳に親近感を覚えてしまっている。

富士山がスッキリ見える
右側には南アルプスが!
アップ!
右から甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳
雲に覆われながらも雪の被った南アルプスがカッコいい!
コーヒータイム
Kiyocaさんは持参のカフェオレだったかな?

ここでコーヒータイム。猫さんがコーヒーを淹れてくれた。風もなく穏やかな塔ノ岳山頂。景色を眺めながらコーヒーを飲んだり、写真を撮ったり、思い思いに過ごす。気持ちよくて去り難いのだが、まだ先が長いので出発する。

鍋割山へ

鍋割山も行ってみたかった場所。鍋割山までの道は感じの良いハイキングコースのようで歩きやすかった。そして右側には歩いてきた丹沢主脈線が木々の間から良く見える。丹沢山は百名山の一つ。あぁ登ってこられたんだなぁ。

その隣に位置する蛭ヶ岳(ひるがたけ)、そのまた隣の檜洞丸(ひのきぼらまる)次はその二座を目指してみたくなる。そしてその奥の大室山(おおむろやま)も登ればもう一人前の丹沢ハイカーだ。

なんて頭の中で想像を膨らませつつ歩き続けると、鍋割山に到着!鍋割山といえば、、、これです!鍋焼きうどん!

富士山と鍋焼きうどん

美味しかった!こんな山奥で鍋焼きうどんが食べられるなんて。作ってくださる方や、水を運んできてくださるハイカーさん達にも感謝。

ここからは一気に下っていく。膝に負担もかかる。ゆっくり丁寧に歩く、を心掛ける。

大倉へ下山

景色も違ってきた。紅葉の林、杉の林、岩から滲み出てくるような水は川の始まり。水の音。鍋割山の道は変化に富んで楽しい。

と思ったのはここまで。

二俣から先は西山林道という長い林道を延々と歩いた。これは長い。帰り道なので、あとバス停までと思えば歩けたけれど、この道を行きに歩いてから登山道へ入るのは結構しんどいだろうなぁと思った。

午後二時半頃、大倉バス停に到着。2024年の目標だった丹沢山登山達成!
膝も大丈夫だった。
ありがとう、一緒に登ってくれたみんな。ありがとう、支えてくれたみんな。

2024年の縁

体調が万全ではなかった猫さん、やはり膝に不安を抱えていたKiyocaさん、一番のヘタレの私。三人それぞれ問題を持ちつつも丹沢山へ一緒に登れて無事下山できた。noteをやっていて良かった。noteのおかげで知り合えた仲間たち。

縁とは不思議なもの。ちょうど良い時期に良いご縁が繋がった。2024年に知り合った仲間と2024年の目標登山を2024年最後の月に達成できたなんて、ミラクルだ。ありがとうございます。

2024年の縁、縁に恵まれた年だった。新しい出会いがたくさんあった。この先もこのご縁を大切にしていきたい。

そしてこれから

これから、2025年はどうしていこう。2024年12月半ばすぎ、勤めていた会社が事業を廃止した。それに伴い私たち社員は12月末で会社都合の退職となった。

今は少しゆっくりしてみよう。

そして、登ってみたい山へ挑戦してみたい。

丹沢山登山のときに見た蛭ヶ岳や檜洞丸へは登ってみたい。南アルプスの山々は憧れだ。北アルプスは、昨年の続き立山雄山から先の縦走も、これまた昨年の続き白馬乗鞍から白馬岳も、涸沢へもまた行きたい。八ヶ岳のにゅうや高見石山をゆっくり歩くのもいい。自分の実力と体力はさておき、行ってみたい、登ってみたい気持ちはフツフツと湧いてくる。

ピアニストの髙木竜馬さんをはじめ色々な方のコンサートへも行きたいし、自分のピアノの腕もあげたい。

それには身体の調子を整えないといけないし、費用もかかるので働かないとね。

そして文章を書くこと、noteを書くことも続けたい。辞めなければ習慣なのだから。

2025年も
やりたいとをやる。行きたい場所へ行く。会いたい人に会う
これを基本に生きていこう。

2024年も良い年だった。2025年はもっと良い年になる。

終わりに

丹沢山を登り終えて、日帰り温泉の弘法の湯に立ち寄り、お疲れ山のビールで乾杯!登山帰りの湯上がりビールは最高です。

かんぱ〜い!

行く前は、膝の調子が悪くてどうなることかと思ってナーバスになっていたが、痛みも出ずに無事登って下りてこられた。

「痛み」とは不思議なもので、気の持ち用で変わることもある。(もちろん痛みの原因が深刻なものは別として)痛みを気にしていると、どんどん痛くなってくるような気がして、悪循環に陥る。痛みを「こんなもんだ」とある程度受け入れて、できること(ストレッチやトレーニング、対処療法)をして、あとは大丈夫!と信じることで、今回乗り切ったように思う。

加えて、応援してくれる人がいる、一緒に登ってくれる仲間がいる、待っている家族がいる、それら全てもが気持ちの支えとなった。ありがとう。

これから先もどこかしら何かしらの痛みと付き合っていくことになるだろう。でも負けないぞ!痛みなんて飛んでいけ!
昔、幼い頃の私に母がよくやってくれた
「ちちんぷいぷい、痛いの、痛いの、飛んでいけーっ!」
痛みに悩む皆さまにもこのおまじないをかけて締めくくります。

長い2日間の記事にお付き合いくださり、ありがとうございました。

#アウトドアをたのしむ

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