ご縁が切れる、ご縁が繋がる
今まで合っていた人と
うまくいかなくなったら
ご縁が切れたんだなと思いなさい。
人間関係で落ち込んだ時に飛び込んできたその言葉が、なんだか妙にしっくりきたのです。
縁がなかったと言われたり言ったりするとキツイ言葉ですが、
自分の心の中で「ああ、ご縁が切れたんだな」と呟くと、とりあえずそういうものだとおさまる感じがします。
悲しいという感情が怒りに変わらずに済むというか。
ほんの少し前まで共にいるのが苦も無く、楽しい時間を過ごせていた相手でも、
何かのきっかけで居心地が悪くなる事もあります。
自分が悪くても、
相手が悪くても、
お互い悪く無くても。
自分の本当に大切なものが相手にとっては大切ではなかった。
自分が深く傷ついていた事が相手にとっては気にする必要すらないものだった。
良かれと思ったことが相手には迷惑で避けられた。
無責任なことをしてきらわれた。
そういう時に悲しくて、辛くて、
大好きだった相手でもそばに居られない事もあります。
そうなった時に、相手の悪いところを並べ立ててどうにか自分を正当化したり、
逆恨みしたり、
そういうことをしても自分が傷つくとわかって。
でもその気持ちが収まらない時。
「ああ、縁が切れたのか」
とそっと言ってみると、すっぽりと箱に収まったようになって。それから少し離れられる気がします。
相手に自分がいかに傷ついたか言い並べるのではなくて、
少し距離を置いておく理由になる感じがします。
自分の謝るべきことも分かって、謝れたら良いなと心が透き通るような時も。
・・・また、何かのきっかけで繋がれば「またご縁が繋がったな」と密かに思えるかもしれない。
そういう余力を残してくれるそんな言葉だと思いました。