たまちゃん

おっさんずラブを心から愛してます♡

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アドリブだけどアドリブじゃない

劇場版のアドリブを考察してみる。 まずは春田と牧、二人のキャラクターの違いが対照的で萌えることをお伝えしとく。 春田はドラマ1話の合コンで「恋がしたい!」と声高々に宣言する程、恋愛に対する想いが強かったんだよね。「恋がしたい」なんて台詞、考えたら今までの恋愛ドラマで言ってたのは女性主人公だった気がする。でもそれだけ、恋に情熱を燃やせるタイプで、恋に堕ちたらハマるタイプ。 逆に、誰からも愛される愛嬌あるキャラクターのお陰で仕事はやっていけてるけど、お人好しが功を奏さず成績は奮

    • 「春田の夢」と「も」の効力

      牧に助けられて監禁されてた部屋から脱出し、炎の中を肩を抱き合いながら二人歩くシーン。 春田は「別れよう」と言ったことを取り消し、「俺にも夢、あったから」と牧に言う。この時、牧は「春田の夢」が何なのか聞かない。「聞かないです」とはっきり意思を持って言ってる。 たぶん、牧が春田に自分の夢を言わなかったから春田のも聞かないと言うより、愛し合う二人でも夢はそれぞれ持ってていいし、それを無条件で応援したいって気持ちなのかなって思う。自分がそうして欲しいってことでもあるからだろうけど。キ

      • マロのプロポーズの切実さとは

        「蝶子さんを僕にください!」 マロの部長に言ったこの言葉の真意のついて考えてみたい。 劇中、マロはずっと蝶子の中に残る部長の影を気にし続けてる。二人が出ている間ずっと。 怪我した部長の病室では、政宗に蝶子を「奥様」と呼ばれただけで、敏感に「元奥さん」だと訂正し「今は俺のコレ」だと誇示している。 また、部長が蝶子と離婚した事を忘れてしまったというくだりでも、まだ蝶子が部長を好きなんじゃないかと疑う。 花火の日、屋形船まで予約してムードを作ってプロポーズをするつもりだったのに、

        • 部長の記憶喪失の持つ意味

          独りぼっちにされる春田部長が“はるたん”を忘れてしまったのは、春田にとって一大事だった。 春田にとって“はるたん”とは、部長の10年以上にも及ぶ春田への愛であり、春田が部長と過ごした時間そのもの。だから春田だけを部長が忘れてしまうのは、春田の中の部長との日々が失われたのと同じ事だ。一緒に抱えてくれる人のいない想い出は寂しいし、なかったみたいに思えてしまう。部長の記憶喪失は春田から部長を奪い、部長との関係において春田を独りぼっちにしてしまう。 春田はこれまで何度も独りぼっち

        アドリブだけどアドリブじゃない

          やっと劇場版OLの感想が言える(注:完全ネタバレしてます)

          連ドラで私がハマった理由の一つがストーリーの余白だった。描かれていないけど確実にある“何か”があって、観る方の想像を掻き立てる。 例えば2話で牧は一人わんだほうで飲んでるけど、それ以前に来た描写はない。でも来たことがあるんだろうと推測できる。誰とか?って言ったら春田とだし、じゃあそこでどんな話したのかな、鉄平兄に紹介する時なんて言ったのかな、ちずとあの酔っ払い春田の話で盛り上がったかなとか、想像すると楽しい。 そんなのがドラマの中にいっぱい散りばめられてて、何度も見てはその隙

          やっと劇場版OLの感想が言える(注:完全ネタバレしてます)