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「タガが外れる」こと
12月11日(水)、へんいちさん主催の、zoomオンライン会が開かれた。
そこで、まさしく「タガが外れる」という状況がじぶんの身に起こる。
本来「タガが外れる」は、ネガティブな場面で使われることが多い。
しかし、今回はすこし違う。
待ちに待った、そのとき。
強く鳴る心臓を、吐く息で落ちつかせながら「参加ボタン」を、ポチ。
パソコン画面の左上端に、ポン。
すでに参加されている方たちと横並びに映り、いよいよ開幕だ。
質問に答えるみなさんの想いを聞きつつ、その表情や声、話しかたに浸る。
いいな、この感じ、この空気。
ひと通り話し終え、へんいちさんから一声。
「質問などありませんか?なんでもいいですよ。」
寛大である。
画面の向こうで、鳥貴族の焼き鳥をむしゃむしゃと食べるへんいちさん。
かなりもぐもぐしているけれど、聞いていいんだよね?
いいって言ったよね?
ええい!聞いてしまえ!
で、この際だからと、勇気を出して伝えてみた。
「タイに行った娘さんの土産話、聞きたいです。」
そこで、"すんごいこと"が起こる。
それは、こうだ。
伝えた覚えのないこちらの真意を、どういうわけかピシッとついて答えてくれる、というやつだ。
なにも言わなかったけれど、親としての悩みがあって、へんいちさんが親としてどのように子どもと触れ合っているのかを知りたいと思っていた。
その、言わなかったこと、言葉にはしない気持ちに、気づいてくれ、気づかせてくれるという、そのようなことだ。
質問した本人よりも、真意を考えられるなんてことが、あるのか?
驚きこえて、感動もこえて、崇拝。
そんな"すんごい力"を持つへんいちさんは、子どもの心の成長について、お土産話と絡めながら、親目線で話してくださった。
質問者の立場を考え、聞きたいであろう意図を汲み、瞬間にして回答を引っ張り出す。
編集とキャリコンと、講習会講師をすることが大好きなへんいちさんの力は、噂どおりだった。
娘さんは「いい意味で海外へ行くことへのタガが外れたようだった」と、やさしい表情で話していたっけ。
タガが外れた娘さんの流れにのったことにしよう。
気がつけば、わたしの緊張のタガも見事に外れていた。
いま思えば、きっと、質問への答えを真剣に探してくれたことが嬉しかったのだと思う。
気分は最高潮だ。
そのまま、子育て相談をはじめる。
ここ最近の、不安だった胸の内を吐き出す。
ご参加されたみなさんの優しさに、どっぷりと浸る。
うなずいたり、アドバイスをくれたり、励ましてくれたり、褒めてくれたり。
まるで同じ店内にいて、食べて飲んで背中をトントンしながら聞いてくれているような距離感だった。
危うく泣きそうになるが、笑ってごまかす。
ありがとうを、大根役者のようにしか伝えられないじぶんが悔しい。
日本の社会はいま、もっと殺伐としていると思っていたのに、とてもあたたかな人たちがなかなかどうして集まっていた。
アーメン。
気分は、そのままフィクションの世界へ。
これはもう、みなさんと友だちになったということでいいのだろうか。
違うときは、傷つかないから違うと言ってほしい。
ありがとうの余韻に酔いしれていると、へんいちさんの一言で一気にノンフィクションの世界へと舞い戻る。
「なんだか、今日はキャリコン3人と会社の人事関係が1人で・・・すごい割合ですねぇ。」
そこで、まずはじぶんのキャリア相談をするべきだったのではと気づく。
フリーランスになろうとしているんだろ?
ときすでに、終了時刻6分前・・・。
額に手を当て、天を仰ぐ。
ジーザス。
もし、オンライン会を渋る理由がなにかあり、いやそれでも「人とつながってみたい」と思う方がいるならば、へんいちさんが主催してくださる機会をぜひ逃さないでほしい。
そこは、ほんとうにあたたかい。
まるでPRのようだが、ほんとうだから仕方ないのだ。
みなさま、その節は、すてきなお時間をありがとうございました。
そういえば、最近チョコレートを食べはじめると胃がもたれるくらいまで手が止まらないんです。
こっちのタガも外れたか・・・。
でも、ま、いっか。
へんいちさん、ありがとうございました。
(2024/12/11 記)