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夢のような退職日

先日、無事に退職しました。

退職日は、夢のように過ぎた。

すでに引き継ぎは済んでいたから、あとは返却物をまとめたり事務的なことのみを残していた。
最後のランチは仲良しの後輩ちゃんと行った。
わたしの好きなレストランに行く予定でお店に着いてみると、なんとコースを頼んでいてくれた。退職祝いとのこと…😭
最後の最後まで苛立つこともあったけど、
窓際の席でおだやかな太陽の光を浴びながら1時間半ゆっくりコースを頂く時間は、黒いものを浄化してくれたと言っていいくらい幸せだった。

前日に、たくさんのメッセージカードを書いた。
お世話になった人ひとりひとりに、お菓子に添える感謝の気持ちを綴った。
既に異動や退職してしまった過去の上司、お世話になった保健師さんにはメールを送った。
大なり小なり気持ちの大きさの差はあれど、結びはみんな、「ありがとうございました」だった。
退職日は送別会もあるし、早く寝なければならないとわかっていたけど、これが最後の言葉になると思うとちゃんと伝えなきゃという気持ちが真剣になり、夜中の1時までかかってカードを書いた。

そうやって、たくさんありがとうを書いていると、ありがとうの気持ちで心がいっぱいになっていた。単純なのだけど。
もちろん、本当にいろんなことがあったから会社のことは最後まで信用できなかったし、嫌な気持ちを持てない相手もいる。
それをしっかり認識した上で、盲目ではなく、感謝している人や大好きな人だけにしか目がいかないようになった。

だからそんな最終日、
大好きな後輩ちゃんの優しさに触れたらもはや無敵状態となった。

会社には色んな人がいる。
特に関わりのない人もいるし、私をよく思わない人だっているだろう。
もうそんなところは全く気にならなかった。
ただ、お世話になった人々にありがとうを伝えるのが最後にするべきことだな、と、すっと思った。

意外と事務的なことが多く時間はあっという間にすぎて。退職の挨拶が少しずつ近づく中、全社に送るメールを書く。
センチメンタルになりすぎることなく、
堅苦しくなることもなく、等身大の気持ちを綴ることができた。

みんなの前での挨拶では、涙目になっている後輩ちゃんの姿が目に入って、一瞬うるっと来たけど、ここで泣いたら何も話せなくなると冷静に空から見ている自分がいて、無事に涙を流すことなくただ感謝の言葉を伝えた。

でもその後ひとりひとり挨拶している中で、いちばん信頼している関係部署の方が泣いてしまって、さすがにそこでわたしも泣けた。
私の退職を知ってすぐ、わざわざ時間を取って引き留めの話をしてくれた人だった。

休みに追い込まれるほどの状態にさせられた職場ではあったけど、私のことを気にかけてくれる人もたしかにたくさんいた。
その事実だけで、もう大丈夫。充分しあわせだと思った。

たくさんの人と話して、あの日はずっと笑っていた。会社でいちばん笑顔だった日かもしれない。それがすごく非現実的で、夢のように感じたのかも。
お花やプレゼント、荷物をまとめたら膨大な量になった。こんなに幸せな荷物があるかな。
送別会に行くためいよいよ退社することにして、たくさんの人がエントランスまで送ってくれた。
エレベーターが閉まる瞬間、写真を撮れば良かったなと思う。

まだこれから会う予定の人は結構いるから、
退職しても正直まだ半分足を突っ込んだような不思議な気持ちでいる。
苦労した職場だったけど、人間としては深みが出たし、出来ることも増えたと思う。そして何より人とのご縁ですね。ずっと会いたい人が何人もできたことは幸せなことだ。

別れ際には人の本性が出るというので、去り際はいつもすごく気をつけていて、おかげで円満に退社できたかなと。
そんなやっぱり真面目な自分を、そしてうらぶれることなく心を光で満たして次の道を歩み始められたことをたくさんほめて、癒しながら有給期間をゆっくり過ごそうと思います。Enjoy holiday〜🎄🍪❤️

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