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空想お散歩紀行 長命種の創作

ヒューマ、エルフ、ドワーフ、ホビットに各種獣人たち。
様々な種族がいて、歴史も慣習もバラバラだが共通することも多い。
食事を楽しむことや芸術を愛でることなどである。
当然、そこにも種族による違いはあるが、好き嫌いはそれぞれ個人に依る所が大きい。
ドワーフの作った料理でも、それが嫌いなドワーフもいれば、それが好きなホビットもいる。
だが、エルフが作る芸術分野だけは他種族が一律に嫌う傾向が高い。
その理由がエルフが世界一の長命種族だからだ。
長命だからか、時間というものに対する感覚が他種族よりも明らかにずれている。
エルフが映画を作れば、一作当たり基本6時間は当たり前。
音楽を作れば一曲聞き終わるのに1時間は掛かる。
物語を書けば、完結するのに100年掛かってもおかしくない。
とにかくエルフが作る作品は時間が掛かるものばかりだ。
どんな大富豪だろうと時間ばかりは買うことができない。
さらにエルフは他種族よりもプライドが高い者が多いので、他種族に合わせるという考えがそもそもない。
時々、短い作品(と言っても他種族から見たら普通の長さだが)を作るエルフもいるが、それはあくまでそういうスタイルというだけである。
そういう高慢な作品作りなので、基本同じエルフ同士か、よほどのエルフ作品好きくらいしか評価しないのが現状なのだ。

その他の物語
https://note.com/tale_laboratory/m/mc460187eedb5

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