【読書】チーズはどこへ消えた?/スペンサージョンソン著
※2700文字
今の仕事や環境に変化が起きてしまい、新しい環境に身を置かなければならなくった人などに読んで欲しい本。
今まで読んだ中で一番マーカーを引いた気がする。
【内容】
その中でも一番脳みその中に残っているのは、【ヘム】の言葉。
チーズが亡くなった際に「チーズはどこに行った?!なぜなくなったんだ!信じられない」と喚き散らし、チーズが戻ってくることを信じ、何も行動をせずに思考を止めているシーンが一番印象的だったかな。
今の自分を客観的に見ているみたいで、それはそうやろ、毎日チーズを食べているんだから減っていくし、永久のものではない。無くなったのなら、新しいチーズを探せばいいし、新しい生活拠点を探して多くのチーズを探しに良いだけなのに。ヘムは何もしなかった。ぶつぶつ文句だけ言って。
物語には4人の登場人物が出てくる。2匹のネズミと2人の小人である。2匹のネズミはスニッフとスカリー。2人の小人はヘムとホー。それぞれの登場人物がチーズが無くなった際の初動、言動、考え方が面白い。
今の自分の現状は誰に当てはまるのか考えながら読んだら面白いかもしれない。
感想文というより、本の説明文になってしまいがちなので、説明文は書かないようにする。
ざっくり一行で説明すると
「安定して食べれると思っていたチーズ(仕事や友人、生活環境)が無くなった際の4パターンの思考と行動。」
面白かった。今までの自分がヘムであり、スニッフとスカリーのように単純な思考回路のほうが正解に導きやすい。
ヘムの言動は変化を恐れ、現状を受け入れずに、道が分からない迷路は歩きたくない。新しく持ってきてくれた味の分からないチーズは食べたくないといった我儘な感じを読んで、自分は今までどうだったかのかを考えさせられる。
ここ半年、1年間の自分にも当てはめてみて、転勤は知らない土地で、初めましての人間関係で、仕事内容も変わるので、合わなかったら転職も考えています。といった凄いヘム思考だった。全てをプラスに考えたら、
新しい土地で探索ができて、新しい友人ができ、新しい仕事内容で成長ができる。是非、転勤させてください。になる。
これは少し極端すぎる考え方だが、、、地元にも近づくし、昔食べていたチーズ・ステーションで昔食べていたチーズも食べつつ、新しいチーズも味わうことができるのが次の転勤の条件である。
「恐怖がなかったら、今どのような行動をするか」恐怖は時には大切だが、怖がってばかりいたら同じ場所で古いチーズを食べ続け、最終的には古いチーズも無くなってしまい、餓死してしまう。新しいチーズを食べている自分を想像しながら、今の環境とは違う自分を目指す。。。
凄い良い内容だったのに、、、なんか中身をつらつら書いてるだけで、自分の文章力では表現しきれない笑
この本を読んで何を感じたか?
何か環境に変化が起きた時、ヘムみたいにはなりたくない。
最初の一歩が速かったスニッフとスカリーは素晴らしい。
相方がずっとマイナスなことを言っているのに、プラスの行動をしつづけたホーは真似をしたい。
自分にとってのチーズ(欲望、欲求、仕事、環境、家族、目標地点)はどこにあるのかを考えさせられた。
そこの目標地点には向かっていけているのか?
近づけていないのに、ヘムみたいにぶつぶつ言うだけで行動は起こせていないのでは無いだろうか?
変化を楽しめているか?
今わざと自分の安定して食べることができているチーズステーションを手放す必要はあるのか?
チーズと共に前進しよう。の意味を考えて、新しいチーズを探すの意味をはき違えていないだろうか?
変化を楽しみ、毎日の変化に敏感になり、環境の変化に恐れない。
読んでみて、影響を受けた。しかしまだ自分の中でどのようにチーズを探し、自分が求めている理想のチーズはどこなのか答えは出ていない。多くのことを考えさせられる良い本だった。
スニッフ…… におい を かぐ、 ~ を かぎつける
スカリー…… 急い で 行く、 素早く 動く
ヘム…… 閉じ込める、 取り囲む
ホー…… 口ごもる、 笑う
スペンサー・ジョンソン; 門田美鈴. チーズはどこへ消えた? (扶桑社BOOKS) (Kindle の位置No.682-684). 株式会社扶桑社. Kindle 版.
20代の前半の頃の自分が、スニッフとスカリーだったら?30代前半の自分がヘムとホーのように変化してきていると仮定したら?
20代前半の頃の自分はオートマチック車のように全自動で自分の感受性を信じて行動し、セカセカ動き、時代の風を読んで行動していた。その行動の全てが正解だったのかは今でも分からないが、無駄な行動も多かったように思える。
しかし、あの時のほうがうまくいってなかったのに楽しんでいた。仕事も定職に就かず、住む場所も決まらない。付き合う人もバラバラ。勉強もせずにその日だけを生きていた。気分と天候だけで住む場所と働く職種を決めて、色々なことを試した。
考えれるアイディアを全て試していたのである。
まさに本の中に出てくるスニッフとスカリーそのままである。においを嗅いで、素早く動く。あの時はそれができていたのに、今ではそれができなくなってしまっている。
じっくり考え、危ないかもしれないというだけで動かず、そこに留まる。それが良いのか悪いのか今の段階では判断しきれないが、昔の自分よりかは収入面、精神面、生活の質は安定している。欲しいものが買えて、やりたいことはできている現状。しかし、安定してしまった生活にあまり満足していない自分。
なぜだろうか?何か大きいなものが今の自分には足りていない気がする。今の自分にとってのチーズ(欲求、欲望、求めているもの)はなんなのだろうか。
チーズが枯渇してしまっているのか。5年前に求めていた欲求は達成された今、新しいチーズを今のチーズを持って前進しなければならない。
本の中に書いてある文章と同じことを打っているだけだな笑
んーーー。20代前半の自分のスカリー的な行動と、30代前半の今のヘムとホー的な思考を混ぜ合わせて、素早い行動で常に変化に気を付けて、じっくり考えた行動をすれば昔よりかはうまくいくのかもしれない。
本の中ではヘムとホーは悪い例として挙げられているが、現実の世界では考えもなしに突っ込んでいったら逆に時間がかかり、間違った道に進んでしまうことも多い。
20代前半の頃のスニッフ、スカリー的な行動を大切に、しかし今落ち着いてきたヘムとホー的思考も活かし、大胆にかつ冷静に、しかし恐怖に飲まれて行動をしなくなることはしない。
自分の新しい欲求を探す冒険をしよう。今の自分が求めている落ちどころはどこなのか。
頭が固い40才にならないように。新しい時代を生きよう。