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有酸素の新事実!休憩中にも脂肪は燃える!?

「有酸素運動は、20分以上しないと脂肪が燃えない」というのは、俗説です。

体内の脂肪は、常に一定量が遊離脂肪酸というカタチで、血液の中に溶けて流れています。

いつでもすぐに、使えるようにです。

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そのため、普段の生活でのエネルギー利用率は、脂肪と糖が50%ずつくらい。

ただ血中の脂肪酸以外の体脂肪、皮下脂肪や内臓脂肪などは、少し事情が違います。

脂肪組織が分解されたあと血液内に放出され、新たな遊離脂肪酸となるまで、すこし時間を要するからです。

運動時間が長くなりエネルギー需要が増大すると、もともと血中にあった脂肪酸だけでは、運動に必要な分を賄いきれなくなってきます。

そこではじめて本腰を入れて、皮下脂肪などの分解を始めるわけです。

おもしろいのは、このシステム、いったん体脂肪の分解がスタートすると、運動を中断して休憩してる間も、スイッチがオンのままなところ。

たとえば、10分走って、10分休んで、また10分走るを繰り返すとします。

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2回の10分休憩を挟んで、合計30分間の有酸素運動をした場合、連続で30分走ったときと同等以上の脂肪が使われた、という実験結果があるのです。

つまり有酸素は、連続でおこなわなくても、脂肪分解モードのスイッチは、いちど押されると当分のあいだ入りっぱなし。

体が動いていようが、止まっていようが、皮下脂肪からのエネルギー生産システムは、起動し続けていると考えられるのです。

休憩時間がどのくらいまでなら、脂肪分解が止まらないのかは不明ですが、朝昼夜に10分ずつ走っても、夜にまとめて30分でも、燃やされる脂肪量は変わらないか、もしくは10分×3回のほうが多くなるということになります。

10分ほど走って血中の遊離脂肪酸を減らせば、トコロテン式に皮下脂肪などから脂肪酸が供給され、休憩をとってる間もその供給システムはオンのままの可能性があるのです。

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これにはEPOC(運動後過剰酸素消費)などの、アフターバーン効果もかかわっているかもしれません。

つまり有酸素後もしばらくは、体がエンジンを切らず、いつでも再開できるよう臨戦態勢でいるわけです。

おかげで無駄にガソリンを使うことになるのですが、消費カロリーを稼ぎたいダイエッターには大助かり。

有酸素による脂肪の支払いは、利息つきの分割がお得かもということです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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