待っていても、やる気は起きません。目的を持った行動によって、やる気ホルモンのドーパミンは分泌されます。粛々と行動を重ねていくうち、気持ちが高ぶっていく現象を【作業興奮】と言います。迷ってる間が憂鬱のピーク。小さな一歩でかまいません。動き出すと気分は変わります。

筋肉が「糖」を欲する運動後は、罪悪感なく糖質が摂れます。速やかに体を回復させる意味でも、ある程度の糖質補給は正義。運動1時間につき体重×1gを目安にしましょう。バナナ1本で約20g、おにぎり1個だと約40gの糖質が摂れます。

焼き海苔は、全体の3割ほどが食物繊維でできています。さらに重量あたりのβ-カロテンは人参の約3倍で、ビタミンCはレモンの倍以上です。タンパク質の割合も、けっこう多くて約4割。地味で目立たない存在ですが、意外にハイスペックな食材です。

ダイエッターの間食は、高タンパク、中脂質、低糖質な食品を。食間が空きすぎ血糖値が下がると、筋肉が分解されエネルギーになる【糖新生】が心配です。くわえて腹ペコでの食事は、血糖値が急上昇するリスクもあります。ゆで卵、豆乳、ヨーグルトなどの補食を、1日2回は摂るのが理想です。

ダイエット中の調味料には、カレー粉が便利です。小麦粉の多いカレールウとは違い、糖質をあまり含みません。肝機能に働くとされるターメリック、脂肪燃焼が期待できるクミン、新陳代謝を促すと言われるカプサイシンなど、配合されたスパイスも魅力です。

基礎代謝の約4分の1は肝臓が消費しています。なので肝臓の働きが良くないと、消費カロリーの低下につながる可能性があります。お酒を飲まない日を増やし、肝機能を維持するのもダイエットのうち。飲む時のおつまみには、肝臓を助けるアミノ酸【オルニチン】を含んだ枝豆やブナシメジがおすすめです。

ダイエット中の白米は、ホカホカよりも冷ましてから。お米のデンプンは冷えると【難消化性デンプン:レジスタントスターチ】に変わり、血糖値を上昇させにくくなるからです。冷蔵庫にしばらく置いてから、熱いお茶やお出汁をかけてもOK。レンジで温めなおしても、炊きたてよりは良いとされています。

ダイエットを宣言すると【一貫性の原理】は動き出します。決まりを守りたい気持ちは誰しも持っていて、意外とパワフルです。なので周りにも、積極的に伝え退路を断ちましょう。もし誰にも言わず温めておきたいのなら、まだ本気でないのかもしれません。

ダイエット中に、絶対NGな食べ物はありません。たとえジャンクフードであっても、量と頻度を調整すれば大丈夫です。カロリー収支やPFCバランスの許容範囲なら、何を食べるのも自由。完璧を目指すタイプほど、一回のミスで崩壊します。

ダイエットは奇をてらわず、昔から健康に良いとされてる生活を当たり前にするだけでも上手くいきます。 ・なるべく動く ・しっかり寝る ・油や砂糖を控える ・よく噛んで食べる ・朝ご飯を抜かない ・お腹の調子を整える ・野菜をたくさん摂る

「筋肉はキッチンで作られる」と言われています。40才以上のトレーニーにとっては、回復こそ成否の鍵です。「ハードに鍛えよ。そして、それ以上に休息せよ」の格言もあります。筋トレは、限界まで追いこまなくてかまいません。そのかわり、栄養・入浴・睡眠に、もっと気を使いましょう。

運動のメリットは、カロリー消費だけではありません。やる気ホルモンの【ドーパミン】や幸せホルモンの【セロトニン】によって集中力はアップします。脳の栄養になる【BDNF】も増えると言われていて、認知機能の向上すら示唆されてます。「脳筋」はもう昔の話で、今や筋トレで脳を鍛える時代です。