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うっかり屋 ミス気にしなければ 活動家

現在の小学生の授業風景を見ていると、とても難しいことを子ども同士が討論していることを見て、ずっと学生時代に戻りたいなぁ、と思っていたのですが、今戻ったらまったくついていけないと絶望したドタバタカウンセラーのタカタです。高校生で投資を学ぶらしいです。

 今回は、子どものこころの名医、本田秀夫先生の本、「発達障害 生きづらさを抱える少数派の種族たち」を読み、改めて発達障害について考えようと思い、記事にしてみました。

まず発達障害の基本的な特性を確認します。

・自閉スペクトラム症(ASD)
 「臨機応変な対人関係が苦手」なことと、「こだわりが強い」ことを特徴とします。
・注意欠如/多動症(AD/HD)
 「不注意」と「多動性・衝動性」に特徴があります。
・限局性学習症(SLD)
 知的な問題はないが、「読み・書き・計算・推論が苦手」ということが特徴です。

 これらの障害が重なった場合、『1+1』が『2』となる人もいれば、『1+1』が『2』とならない人もいます。
 またちょっとAS、ちょっとADHの特性を持った人たちもいるのではないでしょうか。私もその一人です。

 そのことを基本に考えていきたいと思います。

1.どれだけ許容できるか

 忘れ物をすることは誰にでもあります。忘れ物多い人も学校のクラスや職場にも何人かいると思います。忘れ物が極端に多く、しかも通常は忘れないような重要なものでも忘れる場合、生活に支障をきたします。

 一度限りではなく、複数回繰り返すようであれば、なおさら支障をきたしますよね。こういったミスを容易には改善できないと生活に支障をきたし、ADHDが疑われます。

 ただし、ミスを本人が気にせずに済むかどうかが、とても重要です。うっかり屋の人の多くは「ミスを気にしない」タイプです。しかし、ASを重複している人は「ミスを気にしすぎて」しまいます。いつも気にしてしまい、自分を責め、ひどく落ち込んでしまいます。

 これはすなわち、不注意、衝動性によるミスをどれだけ許容できるかということだと思います。本人はもちろん、周りの環境において、「まぁ、いいか」と思える程度であればいいわけです。

2.全体的に帳尻が合えばそれでいい

 小さな問題はいろいろとあるけど、最終的には帳尻があった場合には、本人も周りの人も途中の出来事を水に流すこともあります。極端にそそっかしい部分が、周りの人との関係の中で「うっかり屋」として理解されていくか、それとも「極めて深刻な問題」として理解されていくか、その違いが大きいのではないでしょうか。

  活動的で、作業を中途半端にしてしまうことや、興味が広がりすぎて、元の場所に戻ってこないというような衝動性や多動性に対しても言えることです。
 「一つひとつの活動をやりきる粘り強さがあるかどうか」「活動への興味を自分である程度コントロールできるかどうか」
 これが本人や周囲の人たちが許容できるかどうか、それを問題としてみるか否かで、まったく違ったものとなると思います。

 問題は、問題と見た瞬間に問題となる。

うっかり屋 ミス気づかなければ 活動家

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