「ただの伝書鳩じゃない」|私が思うプロジェクトマネージャーという仕事
私は現在休職しているものの、実は今の本職はWEBデザイナーではなく、プロジェクトマネージャーだ。
私の勤める会社では、SNSやYouTubeで配信される動画広告の制作と運用をおこなっており、私はその動画広告の制作から広告入稿までのプロジェクト全体を管理する役割をしている。
プロジェクトマネージャーというポジションについて、知らない方もいるかもしれないので、マイナビの記事を引用させていただく。
動画の制作でいくと、お仕事をくれるクライアント・営業が持つ売り上げから使える予算管理・動画を編集するディレクター・広告を運用する運用部隊、というあらゆる部署のハブになるポジションである。
プロジェクトマネージャーという職業自体は、動画編集や広告運用のような「専門的なスキル」は必要ない。
コミュニケーション能力とスケジュール管理さえできれば誰でもできる仕事である。
だからこそ、プロジェクトマネージャー(以下PMという)という仕事をわかっていない人は「ただの伝書鳩」に陥りがちである。
かくいう私もプロジェクトマネージャーになりたての時は、「自分っている意味あるんだろうか?」と思うくらい、ポンコツなPMだったと思う。
クライアントから来た修正指示を意図も汲み取らず編集ディレクターへ確認、修正にかかる工数もわからないからディレクターに丸投げ、ただ言われた通りに進行するのみ。
それってPMがいる意味がない。ただの伝書鳩だ。
プロジェクトを進行するということは、「ゴールに向かってプロジェクトを進める」ということ。
つまり、ゴールがわかっていないとどこに向かっているのかもわからないまま走り出しているようなものなのだ。
そんなダメダメPMだったから、いろんな案件で叱られた。
めちゃくちゃ叱られた。笑
でもその度に、「あ、こういうことを事前に聞けているとディレクターは作業しやすいのね」とか、「ここは工数がめっちゃかかるから、なぜそれをやりたいのかを確認しないと社内調整が難しそうだな」とかわかるようになってきた。
何より、クライアントが求めていることをちゃんと理解しながら案件を進めることができた。
認知を上げたいのか、検索を促したいのか、商品理解を促したいのか。
その目的に応じてクリエイティブも変わる。
その目的がわからないと、編集ディレクターも運用担当もどう動いていいのかわからないんだなと、たくさんの案件を通じて学んだ。
そして、やっぱりチーム全員がご機嫌に働ける環境であればあるほど、クリエイティブがめちゃくちゃ良くなる。
その環境を作っていくのがPMの仕事だと思う。
PMって専門職じゃないからこそ誰でもできるじゃんって思われがちな気がするけれど、実は結構大切なスキルがたくさん必要なのだ。
私はPMという仕事を誇りに思うし、楽しい。
あわよくば、チームメンバーにも「あなたと働くと楽しい」と思ってもらいたい。
そのためには、プロジェクトに関わる方の仕事をもっと知って、最適な環境を整えていきたいなと思う。