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ムファンガノの日々

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ケニアで過ごす大学生の心境をつらつらと綴っています。辛いことも楽しいことも、正直に頑張って書くようにしてます。感想など寄せてくれると嬉ションです。
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#アフリカ

【45】ケニアの島の、風に吹かれて。

【45】ケニアの島の、風に吹かれて。

「我々は、所詮、その国の土にはなれない。でも、その国の風になることはできるんだ。」

僕は昨日、ナイロビについた。まだ少しふわふわした妙な感覚が体にまとわりついている。初めて島に来たときのような、別の世界に来たときのような。

今ステイしているところは日本人の方の家で、たまたま本棚にあった「アフリカの風に吹かれて」という本を手に取って、帯に書いてあったこの一言が目に入った。

「我々は、所詮、その

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【44】ムファンガノの日々

【44】ムファンガノの日々

今日はついに、島に別れを告げた。

きっと感動的な別れになるかなぁと思っていたけれど、そんなことは全然なかった。

僕は割といろんなところに長期・短期滞在してきたので、人よりも別れを多く経験していると思うけど、その中でも割とあっさりしたものだった。

ケビンと最後にクラファン広報のための動画を撮って、調査のために必要な紙を買って、気づいたら水上バスが来る時間になった。

帰りの水上バスが近づいてく

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【32】愚かなのは、なにを言っても変わらない他人ではなく、他人を変えようとしているお前です。

【32】愚かなのは、なにを言っても変わらない他人ではなく、他人を変えようとしているお前です。

というプロ奢られヤーのツイートが以前に目に入った。「あ、これ自分だな」と彼女と付き合っていた頃を思い出してふと思った。

人は基本的に人から何を言われても変わらないと、なんとなく自分自身の経験を振り返ってもそうだなぁと最近感じる。結局人は自分が必要だと思ったことしかやらないし、自分でそう思った自分の部分しか変えない。

それに、「相手が悪い!だから変えろ!」と思っていたことでも、よくよく考えると自

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【18】熊谷流・異文化コミュニケーションのとり方

【18】熊谷流・異文化コミュニケーションのとり方

今日は現地パートナーのケビンと性教育のカリキュラムづくりをしていて、ひとまず完成した。ゼロベースで作ったわけではなくて、ガイドみたいな教材から切り貼りして作ったわけだけど、それでも大変だった。全部で54ページもある。来週はこれを印刷して、この島のカリキュラムオフィサーなる人に見せて許可を取りに行き、次は学校の先生方に意見をもらったうえで、生徒がどれくらい性教育に関して知識を持っているか調査した上で

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タンガニーカ

タンガニーカ

もう去年になってしまったけれど、同じ保健センターにいたアメリカ人の友人が帰った。

帰ったと言っても、彼は親の仕事の事情でタンザニアにしばらくいて、今も両親はタンザニアにいるので、タンザニアに行ったのだけれども。アメリカへのフライトは31日だと言っていたから、もうついた頃かな。

「10年後の今日」にも書いたけれども、彼からはたくさんのことを教えてもらった。幼少期をタンザニアで過ごしたからなのか、

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この世界の片隅に

この世界の片隅に

漢熊谷、バクテリアに身体をやられました。
飯はほとんど喉を通らないので、お腹が空っぽなのにも関わらず吐き気と慢性的な腹痛、あれ?ここ地球だっけ?と思うほどの体の重さ、重力を全身でビリビリ感じております。

前のnoteにも体調崩したって書いたんですが、あれは前触れだったのでしょうか。治ったと思ってからぶり返すの一番やめてほしいよね。

いやーしんどいっす。病気の何がしんどいかって体だけじゃなくてメ

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