見出し画像

【32】愚かなのは、なにを言っても変わらない他人ではなく、他人を変えようとしているお前です。

というプロ奢られヤーのツイートが以前に目に入った。「あ、これ自分だな」と彼女と付き合っていた頃を思い出してふと思った。

人は基本的に人から何を言われても変わらないと、なんとなく自分自身の経験を振り返ってもそうだなぁと最近感じる。結局人は自分が必要だと思ったことしかやらないし、自分でそう思った自分の部分しか変えない。

それに、「相手が悪い!だから変えろ!」と思っていたことでも、よくよく考えると自分にも非があるものだとこっちに来てから学んだ。その上、上にも書いたみたいに、「変わるときは自分から」ということにうすうす気づき始めると、もう相手を変えようという気はさらさらなくなった。

こっちの人は連絡が急である。というか、何も言わずに勝手に進めていることが多々ある。日本の報連相なんて通用しない。

ある日、ケビンと待ち合わせの連絡を前の日にしていた。僕は彼からの連絡を待っていたけれどいつまで経っても来ないので自分からかけた。

「ケビン、いつ約束の場所に行くの?」

「そうだな、10時に来てくれ。」

電話した時刻は9時40分。10時!?と思わず叫んでしまった。なんでもっと早く言わないんだよ...

と思ったが、それは違う。ホントは僕がもっと早く電話をかけるべきだったのだ。僕は彼がこういうふうに動くことを知っているのだから、たとえ彼が後で電話すると言っても僕から確認をしなくてはいけない。現に今日は「2時に電話するよ」と言われたがいつまで待ってもかかってこなかった

でも、ここで僕が顔を赤くして「なんで電話しないんだ!」と怒る必要はない。相手の行動がわかっているなら、こっちがそれに先手を打って動けばいい。どんなに自分の理解を超えてきても、ただそれを事実として受け止めて、深く考えずにこっちが相手に合わせればいい。

ということを昨日の朝、電話越しに悟った。

もうほんとにこのnoteには何でも書くけど、僕には2年くらい付き合っていた彼女がいて、こっちに来る前に別れた。今考えると僕に至らないところが多かったなぁと思う。

なんせ僕は自分の思うように彼女を変えようと必死だった。いちいち気に入らないことを見ては口を挟んでいた気がする。餃子の作り方一つ見てもなにか言っていたと思う。今思うとアホだなぁと思う。ここに書くのも恥ずかしい。

そんなこといつまでもグチグチ言ってても、彼女自身が変える必要性を見いださなければただのストレスの種になって終わる。どこに餃子の作り方を変える必要性があるんだよって話だ。

いやほんと、アホだったなぁと電話したあと遠い昔を思い出して思った。

変わるべきだったのは僕の方だったし、他人を僕は変えられないから、自分が変わるしかない。

そう思って今日の朝は早めにケビンに電話をかけた。7時50分くらいだったかと思う。帰ってきた返事は、

"This phone has not reachable."

そう、ここはアフリカ。どんな理不尽でも受け入れられるように、僕が変わるしかないのである。


クラウドファンディングご協力のお願い

僕の住んでいる島は、HIV罹患率が非常に高いため、HIVテスト受診促進のためのプロジェクトと、学校に介入して性教育や、HIV/AIDSの授業を行うことで、若者のHIV感染を防ぐことを目的としています。詳細は下記のリンクから!もしよければ、SNSや周りの友人・家族にも共有していただけると嬉しいです。






いいなと思ったら応援しよう!

熊谷拓己
サポート代金は取材のための移動費・活動費に充てさせて頂きます!少しでも僕の記事がもっと読みたい!と思ったら、サポートしていただけると嬉しいです!