
『東大読書』で読解力が身につくよ【#読書感想文(1)】(毎日更新104日目)
常々読書をしながら、ぼくはこんなことを思っていた。
「もっと速く本が読めたらなあ」
「本の内容が頭に入ってこない」
「読みながらスルスルと理解できたらいいのに」
「本を読んでも人にうまく説明できない」
「読み終わってもすぐ忘れてしまう」
といった感じだ。
でも今回そんなぼくの悩みを解決できるかもしれない本を見つけたので読んでみました。
今日は『東大読書』の前半の中でぼく的にポイントとなる部分と感想を書きたいと思います。
『東大読書』を書いた人
著者は西岡壱誠さんです。
現在25歳の方で家庭教師やドラゴン桜のサイトなどに関わっているようです。
西岡さんは高校時代はまったくの無名高校に通っていたのですが、偏差値35で学校でビリの成績だったそうです。
でもなにを思ったか東大に行こうと思い立ち合格を目指すのですが簡単に事は運ばず二浪してしまいます。
西岡さんによれば東大の試験というのは知識問題はほとんど問われることはなく知識を活用して問題を解く思考力が求められるそうです。
つまりは知識を応用して実際に活かす力が必要なのです。
考える力、思考力はどうすれば高めることができるのだろう?
と試行錯誤が始まり、読書のやり方を変えればそれが可能になるという結論に至りました。
そしてその読書術を実践していった結果、気づけば東大の模試では全国4位になり、落ちこぼれだった西岡さんは見事東大に合格することができたのです。
本書『東大読書』はそんな彼のとっておきの読書術を惜しげもなく披露してくれたものになります。
『東大読書』を読むとどんな効果が期待できるか
表紙の言葉にもありますように本書を読んで実践すると
「読む力」と「地頭力」のアップが期待できます。
「読む力」というのは読解力ですね。
本の内容を速く正確に理解することができる力のことです。
そして「地頭力」は著者がいうには
素の頭の良さ、自分で考える力のことだそうです。
AIがどんどん進化していくこれからの時代、自分で考える力はますます重要になっていくと思われますから「地頭力」もぜひ強化したいところですよね。
「読む力」と「地頭力」が一緒に鍛えられるというわけです。
この力をもっと具体的にいうと
1.読解力
2.論理的思考力
3.要約力
4.客観的思考力
5.応用力
という力に分類することができ、このそれぞれの力を高めるための読書方法をSTEPごとに紹介しています。
今日ぼくはこのうち1の読解力と2の論理的思考力に関するところを読んだので、そのポイントとなるところをアウトプットしたいと思います。
読解力を高める本の読み方
筆者の説明ですごくわかりやすかったのが
本を読むということは暗い森の中を歩いていくようなものなんだと。
はじめての場所を手探りで進む
この森を制覇するために必要なのは
「ライト」と「地図」であると。
いままで読書をしながら内容が理解できなかったり、著者が何について話しているのか見失って迷子になったりしてしまっていた人は「ライト」と「地図」をもたずに真っ暗な森を進もうとしていたというわけなんですね。
こういうふうに例えてもらうとぼくは非常にわかりやすかったです。
「ライト」と「地図」をちゃんと携えて読書の旅に出発することで読解力が格段にアップするということなんです。
「ライト」の役目をするのが
本の表紙や帯をしっかり確認してそこから情報(=ヒント)を得ておくことです。
本のタイトルや帯というものは何万文字もある本文の内容を一言でまとめた言葉であるからそこから読解するための重要なヒントをいくつも得ることができます。
たとえば本書『東大読書』だったら
・東大生が書いたもの
・東大生の読書の仕方が学べる
・サブタイトルから読む力がつくんだな
・地頭力も鍛えることができるんだ
・帯をみると速く読むことができるようになる
、、、、
などいろんな情報を得ることができるのです。
そして大事なポイントは
表紙や本文から得た情報をフセンに書いて表紙の見開き、本の一番最初のページに貼っておくこと。
そして本文を読み進めながら、そのフセンに書いたことをたびたび見返すことなんだそうです。
そうすることでその情報が暗がりを照らすライトの役割をしてくれて、何について話しているのかわかりやすくなるんです。
POINT)
・本をいきなり読み始める前に表紙や帯をしっかりと読むこと
・表紙と帯から得られた情報をフセンに書き写し、それを最初のページに貼り付けておいてたびたび見返すこと
表紙と帯でヒントを得ることでライトのように手元を照らすことはできました。
次に必要なのは「地図」です。
森をやみくも歩いていてもいけません、どこへ向かうのかしっかりとゴールを確認することです。
歩きながらその都度「地図」を確認することで迷子になることを避けられます。
読書をする上での地図とは「仮説作り」です。
「仮説作り」とは自分の目指す目的地へは今いる現在地からはこのルートでこうやってたどりつくということを決めてしまうということですね。
これは本を開いて最初のほうにある目次を見ながらフセンにしっかりと書き出して作っていきます。
手順としては
1.自分はなんのためにこの本を読むのか目標を書く
例)読解力をつけたいから『東大読書』を読む
2.目次を見ながら目標へのルートを考えて書く
例)読解力という目的地へ行くには本文のSTEP1と2にそのための実践方法が書いてあるようだ
3.自分の今いる現在地を確認しておく
例)読書をしていても、内容が頭に入ってこないし、読むのに時間もかかって困っている
4.読みながら仮説を修正していく
といった流れとなっています。
「仮説作り」を本を読む前にしっかりとフセンに書いて見開きのページに貼っておきます。
読み進めるたびに見返すことで、自分の得たい結果を思い出し、道に迷わなくなります。
読解力を高めるためにはこの事前準備
「表紙と帯からのヒント」
「目的とルートと現在地の確認」
それらをフセンに書き記しておくこと
これが超重要なことになります。
これをしっかりやるだけで読書の能率が格段に上がるというのですからぜひ試してみたいところですね。
読んでみた感想を次に書きます、
といいたいところですが、かなりの長文になってしまったので今日はここまでにしたいと思います。
ぼくは重要な部分を端的にまとめる「要約力」がまだまだ弱いので、どうしても文章が長くなってしまいますね。
「要約力」も本書を読むことでしっかりと高めていきたいと思います。
では続きは明日にしたいと思います。
それでは今日はこのへんで
またあした。