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【統計学の基礎から学ぶExcelデータ分析の全知識】Excelでどこまでのデータ分析が出来るのかがわかる

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜Excelレベルで使える統計手法〜

統計学を実際に仕事で使おうと思うと、ついRやPythonなどのプログラミング言語を使わないといけないような気がするのだが、Excelレベルでも基礎的な統計手法は使えるのだ。
それを解説してくれるのが本書。

Excelで出来ることなんて、平均値や中央値とったりぐらいのものだと思っていたのだが、t検定やカイ二乗検定などの基礎的な仮設検定や、単回帰分析、重回帰分析がExcelの分析ツールで使えることは、本書で初めて知った。

もちろん、機能を知ってるだけでは、計算プロセスがブラックボックスになって何を分析しているのかわからなくなるが、本書は基礎的な統計学の知識と並行して解説されるので、非常に丁寧である。

座学というよりも、Excelを前に実際に手を動かしながら読む本である。


〜結局、データの整理が大変〜

この本で学んだことを、実際に自分の仕事にどう落とし込んでいくかを考えると、やっぱりデータの整理が大変なのだと感じてしまう。

本書で用意されているサンプルデータ(利用するには会員登録(無料)が必要)を眺めるだけで、「ああ、現実的じゃない整理されたデータだなぁ」と感じてしまう。

データ分析を前提としてないExcelの表なんて、不特定多数の職員が書き込んでいるんだから、データの記入規則なんて何もないのだ。
数字を平気で全角で入れたり、自分でカテゴリを勝手に作る人もいたりする。
自分の職場にあるExcelデータを思い返す度に、本書と同じように分析ツールを走らせるためのデータ整理が必要だと考えると頭が痛い(笑)

データ分析を組織を挙げてやるのであれば、そういう細かいルール作りから必要になると思う…という話は、以前も別の統計学の本を読んだときに書いたような気がするが…(笑)

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