心を動かすってこういうこと?
テクニックとスキルとアートの違いについて考える話。
(この記事には音声版があります)
仕事でも私生活でも、人の心を動かせるかどうかって、とても大事なことですよね。相手を論破しようと躍起になって、正論ばかり言う人には誰も寄り付かなくなります。
「正しいだけじゃ人の心は動かせない」
それは誰しもが認めることですが、じゃあどうしたら良いのって聞かれると、なかなか言葉にするのが難しい話なのかもしれません。自分なりに行き着いた結論をここにまとめてみるので、あなたの持論も教えていただけると嬉しいです。
結論から言います。人の心を動かすために必要なのは「技術」です。この技術には3つのステップがあると考えます。(1)テクニック(2)スキル(3)アートの3ステップです。順を追って説明します。
テクニックとは?
ここでいうテクニックとは知識のことです。知識さえあれば誰でも手に入れられる技術。それがテクニックですよね。相手についての情報や心理学など、心を動かす第一段階には知識が必要です。
「人の心を動かすテクニック!」みたいな情報は世の中に溢れていますけど、その情報を知っただけでは人の心を動かせないはずなんですよ。テクニックはあくまで第一段階。そのテクニックを、第二段階のスキルに変化させる必要があります。
スキルとは?
テクニック(知識)に経験が加わると、それはスキルに変化しますよね。知識だけの技術をスキルとは呼びません。知識を実践できるようになって初めて、技術はスキルと呼ばれるようになります。
心を動かすためには何をする必要があるかを知っていて(知識)実際に心を動かしたことがある(経験)という段階まで進んで初めて、人の心を動かす準備完了です。
アートとは?
ここまで読んで「スキルまでいけばそれで十分でしょ?」って思いませんでしたか。
違うんです。知識と経験だけでは足りないんです。その二つだけに頼ってしまうと、結局は相手に見透かされてしまうんですよ…こちらに心が伴っていないことが。
そこで必要になってくるのが感情です。人間は感情の生き物ですから、理性だけでは心が動きません。感情が必要なんです。スキルに感情を加えたもの。それを人はアートと呼びます。どんな分野の技術でも、一流の技術は人の心を動かします。それは、技の一つ一つに作り手の感情が、心が込められているからです。
心を込めた技術=アート
アート=心を動かす技術
これが私の結論です。
小さな子供の描いた絵が、大人の心を大きく動かす場合があるように、どんなに稚拙なテクニックでも、どんなに低いスキルでも、そこに心が込められていれば、それはアート。人の心を動かしうるものではないでしょうか。
テクニックやスキルには自信がないけれど、精一杯の心を込めて、この文章をあなたに捧げます。最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた!
まとめ
・テクニック=知識
・スキル=知識+経験
・アート=スキル+感情
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