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6.大学職員採用6~8年目

前回は



新しい環境への期待

 4月の異動で、デジタル推進と広報をメインとした係に異動しました。前任者の引き継ぎの書類を見ながら、4人で手探りで仕事を進めていきました。
 広報誌の編集やサイトの運営など、以前の仕事とは異なり専門的な仕事が多く、覚えることも多くありましたが、それはそれなりに面白く、やっと希望する職場に出会えた事に感謝しました。
 上司や同僚にも恵まれ、実質ラインの仕事から外される左遷人事ですが、この係は大学事務になって一番良かったと思える時期でした。

忍び寄る病魔

 仕事自体には喜びを感じていたのですが、相変わらず腸に関する病気は収まりを示さず、週1で早上がりしての通院の日々が続きます。そして、仕事も順調に進んでいた7年目の連休明けから、腹痛の為に、度々病欠することがありました。特に係の仕事自体には負担を感じていなかったのですが、この頃に、前職で受けた精神的ダメージが一気に吹き出していた様です。
 妻から、精神的な病気じゃないかとの言葉を受けて、梅雨が開ける頃に近隣の心療内科を受診しました。医師からは、腸の症状は精神的なものから来るいわゆる「隠れ鬱」との診断をされ、即1ヶ月の病休を勧められました。
 係長に報告すると、困った表情を浮かべながらも医師の診断を尊重し、初めての長期病休へと突入しました。確かに、腸の状態は良くなりましたが、その代わりに、精神的に塞ぎ込む日が多くなりました。
 一度9月に復職しますが、鬱の状況に大きな変化はなく、また病休を繰り返し、12月には1年の休職と相成り、ここで人生最大の挫折を味わうことになります。
 かくして、7年目から8年目は自宅療養の日々を過ごすことになり、2年あまりの精神的ダメージが、どれだけ過激なものだったかを思い知る事になります。
 自宅に籠もることが多くなり、8年目の前半はかなり重い鬱状態を示していました。後半に入ると復職に向けて、外出回数を増やし、ウォーキングなどで体調を整えようと努力はしましたが、かなり不十分な状態で復職する事になります。復職後も、春までは半日勤務などの軽減措置を受けながら9年目を迎えます。



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たこま
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