『シビル・ウォー アメリカ最後の日』②ver.2:大統領執務室での演説について
前回は導入部分の映像に関してと、映画の文法について少し書かせて貰いました
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』①ver.2:冒頭約2分。映画のオープニングと文法について|たこハシロウ【日本で一番移動販売を愛する男】
専門知識がある訳でもなく映画マニアでもないので。もしかしたら見当違いの事を書いている可能性もあるので、そこは先に謝っておきます
確かな情報を知りたければ、再度自分で調べてみて下さい
この映画で監督が伝えたい(と自分が読み取った)事
”あなたの見ている画面の情報は正しい情報ですか?真実だと思いますか?”
”周りに流されず、自分でちゃんと考え、行動できていますか?”
という事。
では、映画の本編についての話しをしたいと思いますが
前回は冒頭の ”映像” について、でした
今回は、冒頭のシーンで大統領が演説について
映画の世界ではナニが起きているのか?という ”状況” について、です。
”ホワイトハウスから大統領演説”
『テキサスとカリフォルニアの自称 ”西部勢力” は甚大なる損失、大いなる敗北を被った
"米合衆国 正規軍" の兵士たちによって、テキサス及びカリフォルニアの人々よ
違法な ”分離独立政府” が退陣するなら直ちに あなた方を再び合衆国に迎えよう
また フロリダ同盟がカロライナの勇敢な人々を反乱に引き入れようとしたが、その試みは失敗した
国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている
最後の抵抗勢力の排除は近い、皆さんとアメリカに神のご加護を』
大統領の演説を文字にしてみました
まず、この演説の映像を見るだけでも ”緊急事態” である事が解ります
なぜなのか
ホワイトハウス執務室(オーバル・オフィス)という場所は、本来演説をするような場所ではなく
執務室から演説をするという事は、国家的重大事件 が起きている、という事を表しています
国内メディアはそれ程強調しませんが、CNN等のアメリカメディアや
イギリスBBC・ロイター等は
執務室からの演説 があった場合、今回で〇回目 という事をかなり強調する場合があり、『前回は○○の時でした』と付け加える事も
ちなみに、過去に行われた主な執務室演説は
1986年1月28日 スペースシャトル「チャレンジャー」事故
2001年9月11日 同時多発テロ など
なので、演説の内容もですが。”何処で行われているか” という事でも
今現在、アメリカのおかれている ”状況” が解るようになっています。
ちなみに、演説の後ろにある旗
一つは馴染みのあるアメリカ国旗 ”星条旗”。もう一つは ”大統領紋章旗” 大統領の紋章の入った旗になります。
大統領が変われば執務室も変わるので。大統領が変わると執務室の改装も結構大きな話題になったりします。余計な話しが多くてすいません。
演説の内容について
『テキサスとカリフォルニアの自称 ”西部勢力” は・・・』
今、アメリカでおきている争いの最も需要な(敵対)勢力について語っているのですが。戦っている相手は自国民で、内戦状態になっている事が解ります
そして、その相手側の最大勢力が
テキサスとカリフォルニアの同盟軍である ”西部勢力”(FW)という事に
多くの方が、この設定に『ありえない事』『荒唐無稽』『現実離れし過ぎ』
といった発言をしているようですが
個人的には、全く逆の感想で『ありえそうな事』だと思いました
そもそも、戦争(テロ)の多くが『ありえそうも無い事』な訳で
殺人事件や事故にしても、その多くは『予期せぬ事』のはず
それでも、日々どこかで事件がおき。戦争も無くなった事はありません
逆に『ありえそう』と思え対策をしていたのなら、事前に防げている訳なので、戦争はおきていない訳です
今世界中でおきている争いの根本的な原因の一つに。多くの人が持つ、この ”危機感の無さ” だと思います
これは災害時もそうで、災害そのものは避けようがないとしても
被害を拡大させる要因の一つに、”自分は大丈夫” ”ここまで被害が来ないだろう” そんな気持ちの人が多く居る為だと思っています
よく言う ”正常性バイアス” ってヤツですよね
でも、ここで凄く不思議なのが。危機感の無い人間というのは、当然のごとく危機感のある人間よりも死ぬ確率が高く。進化の過程で淘汰され、危機感のある人間がより多くの子孫を残し、危機管理能力の高い人間(民族)が人口の多くを占めるはずなのに。今でも、危機感の無い人が多数派なんですよね。
これは、もしかしたら ”危機感を持つ” という(言い方を変えれば臆病・神経質)感覚は通常の生活では精神的にあまり良くなく。慎重さが逆の効果として、自殺や精神的な病を引き起こす原因になっているのか
そこまでではないにしろ、将来を考えると(考え過ぎ)慎重になって子作りや結婚に踏み切れないとか?
逆に、子沢山や結婚の早い家庭は後先考えない人が多いって傾向もあるらしいし
いや、もしかしたら。後先考えないような性格だから、早めに結婚したり子供を沢山産んで集団として協力しながら生きていこうとしている可能性も
”危機感を持つ” という事は、人類にとってメリットとデメリットを比較した場合。もしかしたらデメリットの方が多い(子孫を残す確率が低い)という事なんですかね
あくまで、子孫(遺伝子)を "残す" という事だけを見た場合。複雑なのは、子供が沢山居ると相続とかで揉めるケースがあって。滅多に無い事だけど、殺人事件もおきたりする
人生ナニがおきるか解らないから、どんな性格が幸せかなんて一概に言えないよね
またまた話しが逸れ、予定していた内容まで進みませんでしたが
文字数(2000文字を基準にする事にしました)が多くなってしまったので、今回はこの辺でキリにします。
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』③ver.1:”内乱” ”内戦” ”内紛” の違いって?|たこハシロウ【日本で一番移動販売を愛する男】