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大木式土器の変貌

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大木式土器は縄文時代前期~中期の東北地方南部を代表する土器です。各地の博物館・資料館を巡って、時代ごと、地域ごとの特徴の変化をまとめてみました。
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#法正尻遺跡

大木式土器の変貌(2)【縄文DX ー会津・法正尻遺跡と交流の千年紀ー】前編

大木式土器の変貌(2)【縄文DX ー会津・法正尻遺跡と交流の千年紀ー】前編

前回は、大木式土器の大木7a式から大木10式までの変遷について、福島県福島市のじょーもぴあ宮畑で開かれた企画展のパネル解説をご紹介しました。

今回は応用編として、この解説を参考にしながら、福島県立博物館の企画展「縄文DXー 会津・法正尻遺跡と交流の千年紀 ー」(2024/7/6~9/1)に出展された大木式土器を観察します。法正尻遺跡は猪苗代湖の北西、福島県猪苗代町と磐梯町の境目にあった、縄文時代

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大木式土器の変貌(3)【縄文DX ー会津・法正尻遺跡と交流の千年紀ー】後編

大木式土器の変貌(3)【縄文DX ー会津・法正尻遺跡と交流の千年紀ー】後編

前回に引き続き、福島県立博物館の企画展「縄文DXー 会津・法正尻遺跡と交流の千年紀 ー」(2024/7/6~9/1)に出展された大木式土器を観察します。

福島県福島市のじょーもぴあ宮畑のパネル解説と、調査報告書「法正尻遺跡」[1]を参照しながら、法正尻遺跡の大木式土器が持つ特徴に注目します。前編では大木6式から大木7b式までの土器を扱いましたが、今回は大木式土器の最盛期である大木8a式とそれ以降

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