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息子が不登校になった日から (40)
こんにちは たけさゆです
前回は、県が運営する「不登校児童生徒をサポートする施設」を訪れた時の話をしました
今回は、息子が二年生に進級直後に直面した「一年生の時のクラスでの体験がトラウマとなっている可能性がある」こと、
発達相談センター専属の医師だけではなく別の医師の意見を伺いたい気持ちがあったことから、「国立の児童精神科」を受診をした時の話をしようと思います
「トラウマではないか、、」と感じたことを「県の不登校サポート施設」に相談をしながら状態を見ていましたが、
このまま心理士さんがいうように「付き添い登校」で「学校やクラスに慣らす」ということは「相当厳しいと判断」するにいたり、
児童精神科を受診する覚悟を決めました
「児童精神科はどこもいっぱいいっぱい」だと前知識はありましたが、
本当にタイミングが合わないと申し込みすらできない状況でした
当時、よく電話で相談をしていた心理士さんから「信頼性のある評判のよい病院」を教えてもらいさっそく問い合わせると、
「年に数回の募集をかけているが、いつになるかは決まっておらず、HPをチェックして募集があったらその時に応募してください」
とのことで「次の募集がいつになるか分からない状況」でした
そこで息子が2年生になってから毎週のようにお世話になっていたSCさんに「児童精神科を受診するならどこの病院がよいか」を聞いてみたところ、
隣の市にある「国立の病院」を挙げてくださいました
「実際にその病院に通っている人が「良い」と言っている」というので調べてみると、「初診の人は電話で予約をする必要」がありました
息子が小学2年生の8月
通院するのにもさほど苦にならない距離感の「国立の病院」に意を決して電話をしました
週に一度の電話予約の時間帯に電話をすると、、繋がらず、、
1時間かけ続けましたが繋がらないか、音声で「おかけ直しください」と流れその日は結局繋がらず、、
翌週に再び電話をしました
「ようやく繋がった!」という感じでしたが、
「しばらく予約の空きがない」とのことで、一か月ほど先の9月に予約を取りました
待ちに待った初診の日
この日は、初診ということで、かかった時間は約2時間ほど
朝一に行って昼過ぎまでかかりました
心理士さんと話した上での医師との面接がありました
先に、初めに通っていた「市の発達相談センター」からの紹介状とWISCⅣの結果とこれまでの経緯、そして心理目線の考察などが記載されている書類を渡しました
心理士さんとの面接では、
覚えているところで
「問診」「ロールシャッハテスト」「バウムテスト」がありました
テストの前、私はドキドキするようなそわそわするような気持ちでした
なぜなら、
息子は「学校やクラスに恐怖」を持っていましたし、在籍の普通級では私がついていてもクラスに入って授業を受けることが出来ませんでしたし、
「心の状態」はものすごく悪いと思っていましたから
しかし、その懸念を息子は消し去ってくれました
息子が心理士さんと普通に会話をすることが出来たこと、
バウムテストで描いた「木」は、
「真っ黒だったり、細かったりしたら、、枯れていたりしたらどうしよう、、」と想像しては怖くなっていた私の心配はなんだったのかと思うほど「生き生きとしてしっかりしていて色も鮮やかな木」だったこと
これらは私を心底安堵させてくれました
医師との診察では、主に私が今までの経緯と家庭環境や親族について、とくに「1世代前までー祖父母ーの状況」は重要な判断材料になるようで詳しく聞かれました
詳細については割愛しますが、
医師が、家族歴から遺伝性のものについての疑いやその可能性があると考えているように感じました
私が心理士や医師と話をしている間、息子はやはり本を読んで大人しく待っていました
でも途中から飽きてしまい、
「まだ?」と私のそばにきて「もう帰りたい」アピールを見せ始めたので
私はめちゃくちゃひやひやしましたが、
無事に診察を終えることができました
次の診察日は12月
その日までに息子の「生活の様子についてのアンケート」を記入するように言われ、「アンケート用紙」と「診療計画書」の書類を受け取りました
そして最後に、
医師は、息子においては「ADHDではない」という判断をしたこと、
「当院はADHDのサポートが厚く専門的である」ということ、
「「ADHD」の子を持つ親のためのペアレントトレーニングは行っているが、息子のケースにおいては該当しない」ということ、
それから「「ASD」については慎重にこれからの診察で見ていく」ということなどを話されたと思います
そして、初診での診断名は、
「小児神経症の疑い」でした
診療計画は、
「家や学校での様子を伺いながら、必要があれば内服加療の検討」
その受け取った書類を見た私は、
「児童精神科の現実を見た」ような気がして悲しくなりました
そしてどっと疲れが出たのを覚えています
なぜなら、「結局、投薬至上主義なんだ、、」と感じたからです
「息子の心が辛いことにはフォーカスしない」
「心理療法の対象にはならない」「心療内科でもない」、、
私は、きっと、
幼児退行や母子分離不安などの「症状が消える心を回復させる方法」や「学校を恐怖に感じなくなる方法」を知りたかったのだと思います
「繊細さを認めてもらいたかった」
「息子のせいじゃないって、環境が悪かっただけ」だと断言してほしかった
「投薬の検討云々ではなく 心が安心を感じられる何かの提供」を期待していたのだと思います
それらを無意識で求めていたのだと思います
それらが、息子を承認することになり、私も承認してもらえるような気がしていたのだと思います
後になって分かったことがあります
一度、「発達相談センター」などで「ASD疑い」「ASDグレーゾーン」などの判断がなされたら、
紹介先の医師は、その判断を覆すことは無理に近いということ
一度ついた診断名や判断は「覆すことは簡単ではない」ようです
初めの診断から年月が経っていればまた違うのでしょうが、
セカンドオピニオン的に他の場所に行っても判断は同じになる、ということを後になって知りました
精神科領域は医師の主観も入ってくるものですし、
数値として表せるWISC検査などもとてもあいまいで、その時の「被験者の精神状態や体調によって全く異なる結果」となります
PARS検査においても、「HSCなどの繊細さ敏感さが目立つ子ども」や「子どものちょっとしたことによく気が付くHSPなどの親御さん」の場合には高いスコアが出る質問になっていると感じるので、
テストを過信するのは判断を誤るもとになります
だからこそ、「診断名をつけるのには慎重」ですし、
また慎重であるがゆえに「一度ついた判断を覆すことにも慎重なのだ」と気づきました
長くなったので今日はここまで
つづく
♡私たちは 生きているだけで 素晴らしい♡
子どものペースを尊重して
ママのペースも尊重して
それぞれの マイペースで歩んでいこう
大丈夫 進んでいるよ
読んでくださりありがとうございました^ ^