日米貿易交渉8月妥結ということは、衆参同日選か

今日の日米首脳会談後の共同記者会見の模様を伝える日本経済新聞の記事。

トランプ氏は貿易交渉に関して「8月に発表がある。均衡のとれていない貿易の問題を迅速に解決したい」と述べた。

日米貿易交渉での焦点は、2つ。農産物と、自動車や鉄鋼等で、アメリカ側が日本の農産物の関税引下げや輸入枠の拡大を求め、日本側が自動車や鉄鋼等について対日追加関税発動の阻止や関税引下げを求めている。

日本は、TPP11で合意した内容と同水準の関税引下げや輸入枠拡大には合意しているから、細部を詰めて合意できれば、日本はアメリカの農産物の輸入拡大を容認することになる。

8月に日米貿易交渉で何らかの合意ができるとすると、1つは農産物についてだろう。

しかし、日本の農業団体は、内容次第では日米合意に反対するかもしれない。

日米合意に、日本の農業団体が反対するような状態で、選挙はできない。

だから、今回の日米首脳会談までに、無理に合意はしなかった。トランプ大統領も、合意は7月の参議院選挙後でよいと許した。

参議院選挙は、合意が未定ということで乗り越えられるかもしれない。しかし、衆議院選挙はどうか。いつになるかわからない次の衆議院選挙まで日米合意を先送りすることは、さしものトランプ大統領も許さないだろう。

そうなると、衆議院選挙も、日米合意の前にしてしまった方が得策、という判断が安倍政権側に働いても不思議ではない(ただ、衆議院解散の大義は問われる)。

日米貿易交渉の8月合意を視野に入れると、衆参同日選挙という話になるのだろうか?

#COMEMO #NIKKEI

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