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写文集「 そうだったのか! 一乗谷 」

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こんなこと、あんなこと、知られざる情景を現場百ペン主義に基づいて写真と文章で綴った記事を集録しました。(随時、記事を追加していく予定です。このマガジン自体は現在も今後も有料ではあ…
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2024年1月の記事一覧

「祈り」そして「いのち」 ₉ 薄雪特集

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老いのつぶやき ⑫

 観光庭園ではない。発掘庭園だからです。  国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」の「湯殿跡庭園」は京都の金閣寺や銀閣寺の庭園と同格だと言っても、観光客はどなたも信じてくれません。  いづれも国特別名勝庭園(国宝に相当する庭園)でありながらなぜか。その答えは一言でいえば最初の太字一行になるかもしれません。  つまり、観光庭園と発掘庭園の決定的な違いは、前者が後世に手が加えれれていること、つまり美観を重視し必要に応じて修景がなされて、築庭時の景観とは異なる部分があるけれど、景観美を

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「 祈り 」 そして 「 いのち 」 ⒑

 本シリーズも第10回になりました。  朝倉氏遺跡の平面復原区に「八地谷」という区域があります。八地谷は一乗城下町で最も寺院や武家屋敷が密集していたところです。城下町の中心部に位置しています。  南北に流れる一乗谷川河畔から西へ500m山中まで階段状に削平された屋敷跡が伸びています。  私はこの八地谷の入り口付近から前方(東方)や背後(西方)を向いて一乗杉を撮っています。  その現場は主要な遊歩道よりも高台になります。撮っていると、たまに観光客が風光明媚な景色が見えるのかと

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「祈り」そして「いのち」 ⒒ 

 戦国時代を代表する遺跡、国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」(福井県)を撮り始めてからまもなく17年の歳月が過ぎようとしています。  3年ほど前から、戦国期の遺構とは直接の関係はないですが、遺構を取り囲む杉林の様々な姿を「一乗杉」と名付けて撮り続けています。  一乗杉は後世の植林あるいは自生したものでしょう。それでも私はその一乗杉の個性的な存在感に魅かれるのです。  今では私の本来の撮影テーマである「祈り」と「いのち」にもとづいて追い求めてやまない大きなモチーフの一つになっていま

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わくらば‥‥‥に想う

 一乗城下町跡(国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」)を散策していると、朝倉人の喜びと悲しみの声が聞こえてきます。  「医師の家」(現在で言えばクリニック)跡に佇んでいます。  私が一押しの見学場所、もし私がガイド役ならここだけは何としてもご案内したい遺構、そして私のこだわりの撮影スポット‥‥‥‥それが「医師の家」跡です。

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「祈り」そして「いのち」 ⒓

 国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」(福井県)の一乗城下町跡を取り囲む杉の木を撮っています。「一乗杉」と名付けていますが、何の変哲もない普通の杉です。でも私には「祈り」と「いのち」の姿に見えるのです。  今回も飽きもせず投稿させていただきます。少しでもご覧いただいて、何かを感じていただけることがありましたら大変うれしいです。

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「祈り」そして「いのち」 ⒔

 国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」の杉の木に憑りつかれている北野です。  今回は春の季節、特に桜の花との組み合わせの杉林(一乗杉)をご覧いただきたいと思います。  桜と言えば、一乗谷に残っている和歌で私の好きな歌が3つあります。

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「とわにとどめん」

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「祈り」そして「いのち」 ⒕

 歴史に裏打ちされた自然の営みの中に見え隠れするのは神の御姿か、はたまた朝倉人だろうか。  幽玄なる一乗杉 その「いのち」永久にとどめおかまし

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