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詩:雨と嘘吐き

ある雨の昼下がり
手紙を書いた

前略
こちらは雨です
そちらも雨ですか

そこまで書いて
つづきを悩んだ

書けることといったら
自分の不運ばかり

だから自分に起きてほしい
いいことを書き並べた

雨が激しくなった
まるで嘘吐きの自分を責めるかのように

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