生物分類技能検定2級植物部門試験対策
2024年12月23日、生物分類技能検定2級植物部門に合格しました。
私が試験勉強を始めた頃、ネットで勉強方法を調べて、以下のように思いました。
動物部門は勉強方法を紹介している人が多いが、なぜか植物部門は少ない。
合格者が書いているものが少ない。
試験の説明を書いた人のレベルがわからず、受験前から相当レベルの高かった人が書いたのではないか?と思うものが多い。
情報が古いことがある。
このため、これから受験する人に少しでも参考になればと思い、私がやってみて効果的だった勉強のやり方などを紹介しようと思いました。
1.私のレベル
この試験は、受験者の知識レベルにかなりばらつきがあり、当然ながらそれによって合格率もかなり違ってくると思うので、私が受験勉強を始めたときのレベルについてご説明します。
普通科高校で生物を履修
大学で林学を専攻。卒業研究等のために照葉樹林の植物を調査。このときに植物の名前を覚える。
大学卒業後、就職。一般的な事務職より自然の中で仕事をする時間は長かったものの、調査など、生物の名前を覚える仕事ではなく、忙しさのため、大学の頃のようにゆっくり図鑑を調べる時間はほとんどなかった。
名前と形が一致する植物は250程度。これは、はっきり同定までできないものや野菜・果物も含む。
半年程度勉強して臨んだ初回試験は46点。
したがって、この後お伝えする勉強のやり方は、初受験の点数が30~40点台の人向けかもしれません。
なお、その後の受験結果は以下のとおりです。
2021年度46点不合格
2022年度52点不合格
2023年度 2級は受験せず3級を受験 89点合格
2024年度67点合格
2.基本的な勉強方法
(1)過去問の活用
私がした勉強で最も有効だったのは、過去問について調べ、覚えることです。
ネットでは「過去問を勉強して受験したが合格しなかった」「過去問と同じ問題は出題されない」という書き込みが見られました。
これが正しいかどうかは、受験者各自が過去問を分析して判断することになります。人によるかもしれません。私は、自分なりに分析していますが、詳しくお伝えするのは試験の規約違反にあたると思うので、控えます。
私は、過去問を勉強して良い結果が出なかった人は、もしかしたら、過去問の「正解」までしか調べて覚えなかったのではないか?と思います。
正解だけでなく、他の選択肢がなぜ不正解かも調べる。例えば、雄蕊の数・花序の形・子房の位置を問う問題があったら、不正解となる植物についても、雄蕊の数と花序の形と子房の位置を調べて覚えておくと有効です。
また、出題された全ての種については、少なくとも、なんとなくの姿形をイメージできる必要があると思います。私は、覚えにくい種については、過去問の冊子に簡単な絵を描きました。本当は、花・実・葉をイメージできるようになるまで勉強できたら良かったのですが、そこまでする時間はありませんでした。
できれば、出題者の立場になって、なぜその植物を選択肢に加えたのか?まで考えるのが良いと思います。私の感覚では、この試験は引っかけが大好きだと思います。不正解となる植物は、何かしら、質問に合いそうな特徴を持っていることが多いです。
さらに、その質問で問われていなくても、その後の出題につながりそうな、関連する知識も少し調べておくと有効です。
もう少し具体的に。私は、調べたことをすぐ忘れてしまうので、過去問の冊子に、消せるフリクション赤ボールペンで直接書き込み、赤い透明なシートで隠して覚えました。
小さな字で書きましたが、それでも、冊子に直接書き込むとなると、書ける量に限りがあります。しかし、あまりたくさん書き込むと、時間がかかって、覚えるのも大変になるデメリットもあるので、私は、基本的には冊子に書ける量で足りたと思います。
とはいえ、一部、書き足りないものは、別のノートに書きましたが、できるだけ過去問の冊子に書き込むことにより、どこに行くにも過去問の冊子に赤いシートを挟んで持ち歩き、時間があったら覚えることができたので、良かったと思います。
また、他の年に、参考となる問題が出題がされている(選択肢単位でも)場合は、過去問の冊子に、鉛筆で、出題年と問題番号を記入しました。これにより、同じことを何度も記載しなくて良くなったり、それまでにしてきた勉強の効果が実感できたりするため、有効でした。
以上の勉強については、基本的に全ての問題に対して行い、捨てる問題は作りませんでした。ネットでは「ここで落としても大丈夫」とか「これは捨ててよい」とか書いている人がいますが、私は、確実な得点源をたくさん持っておらず、どこで点がとれるかわからなかったためです。
私は、このような勉強を1年度ごとに行い、覚えてから、次の年度の過去問を、本番のごとく全部解いて採点していました。こうすると、勉強が進むほど得点が上がっていくのが楽しめて良いです。
(2)参考図書
ア)日本の野生植物1~5巻+総索引 平凡社
最重要な参考図書だと思います。国内在来の種子植物のほとんどが載っていると思われ、APGⅢ若しくはⅣ対応。学名・分布・検索表も記載していて便利です。もし、この図鑑の内容を全て暗記していたら、それだけで合格できるくらい有用です。総索引が別冊子になっていて、この総索引がないと大変不便なので、総索引付きで読める方法を確保する方が絶対に良いです。
詳細な分類のしかたや採用される学名などにややこだわりが感じられ、生物分類技能検定のそれと一致しないこともあるので、その点は注意が必要です。
花粉の媒介のしかたや種子散布様式は、多くの場合、書いていないと思うので、別の本などで調べる必要があります。
非常に高価なのが難点で、定価が1冊25,000円くらいなので、5巻で約125,000円になり、購入を悩むところです。私は、いつAPGⅤが確立して分類が変わるかわからないと思って、購入せず、図書館に通いました。たまたま図書館が家の近くにあったから良かったですが、遠くて通えない方は、その分、合格しやすくなると思って購入するしかないと思います。
私は、図書館に申請して許可をとり、科の説明と検索表のところだけ館内でコピーさせてもらいました。それだけでも厚さ3cmくらいになりますが、コピー代は2,000円くらいで、家ですぐ調べられるので、役に立ちました。
野外ハンドブック版だと安いのですが、記載内容が少なくなるのでお薦めしません。
1980年代頃に出版された旧版があるので、間違えないようにご注意ください。
イ)生物図録 数研出版
高校生物の参考書です。シダやコケの生活環・細胞小器官・クロロフィル・生物の系統樹・スーパーグループ・古生代からの生物の変遷などが載っているので購入しました。1,000円くらいなので買いやすいです。
系統樹については大学受験で扱われるような代表的な生物群や種についてしか示されていないので、生物分類技能検定2級に出題されるような分類群については自分で書き足していく必要があります。
普通に読み物としてとても面白い内容になっています。
ウ)日本の帰化植物 平凡社
前述の「日本の野生植物」の姉妹版です。「日本の野生植物」は、帰化植物は載っておらず、住み分けがされています。しかし「日本の野生植物」に比べると、種ごとの説明が詳しくありません。
エ)動画
本ではありませんが…私は両手がふさがる歯磨き等の時間を勉強に使いたいと思い、植物の写真と名前が次々に出てくる動画を見ていました。
具体的には、YouTubeに投稿しているMasA na Tureeeeさんという方の動画をよく見ていました。西日本の平地に住む私にとって、東北や高山の植物を紹介してくれる彼の動画は、大変ありがたいものでした。感謝の気持ちをこめてここで紹介します。
オ)その他
シダやコケの図鑑、種子散布の本など、参考にした本はありますが、これらはいくつか種類があるようなので、各自の好みや環境によって選んでよいと思います。
(3)所要時間
私は、仕事と家事以外の時間はできるだけ試験勉強に使うようにしましたが、残業が多いこともあり、(1)で紹介した勉強法で過去問を調べるのに、1年度あたり1.5~2ヶ月かかりました。理想では、1ヶ月くらいで終わらせたいところです。できるだけ早く終わらせる方法については、後ほど4.専門問題対策でご紹介します。
合格するまで、トータルで3年間半ほどかかったことになりますが、(1)で紹介した勉強のやり方を始めたのは2023年9月~2024年10月までの1年強になります。
私は、平日には勉強時間が確保できないこともありましたから、もともと知識のある人や、平日にも安定して勉強時間が確保できる方なら、もっと短い期間に集中して勉強して合格することもできると思います。
これまで聞いてきた話だと、もともと知識のある人が1日あたり2~3時間を2~3ヶ月勉強すると、合格レベルに達するようです。
一度不合格になってしまっても、次の4月には過去問が発売されて、受験した年の問題を勉強できるので、受験すればするほど確実に知識が増え、得点が増えて合格に近づきます。
以下、共通問題と専門問題に分けて細かいところをお伝えします。
3.共通問題対策
共通問題は、ネット上で勉強法が比較的多く紹介されています。私からの説明は、補足的なものに留めます。
(1)生物の変遷
確実に得点したい生物の変遷について、私は、時期を「カオシデ石ペ 三ジ白」と丸暗記で覚え、期間は、白亜紀だけが約1億年と長く、他は約5000万年だと思って覚えました。
「三ジ白」の後は新生代が続き、新生代は古第三紀・新第三紀・第四紀に分れるのですが、第四紀は約258万年間と極端に短いので、新生代は合わせて約5000万年間と覚えていました。このように覚えると、どの時期が何年前か逆算できるので覚えやすかったです。厳密ではなくなりますが、どのみち、これだけ昔の時期は厳密にはわからないと思いまして…。
新生代 約5000万年前
中生代
白亜紀 約1億5000万年前~5000万年前
ジュラ紀 約2億年前~1億5000万年前
三畳紀 約2億5000万年前~2億年前
古生代
ペルム紀 約3億年前~2億5000万年前
石炭紀 約3億5000万年前~3億年前
デボン紀 約4億年前~3億5000万年前
シルル紀 約4億5000万年前~4億年前
オルドビス紀 約5億年前~4億5000万年前
カンブリア紀 約5億5000万年前~5億年前
(2)刺胞動物門
参考に、私が書いたノートを紹介します。
この記事を通じて、いくつか、実際に私が書いたものを紹介しますが、いずれも、汚い字で書いていてすみません…。先に謝っておきます。また、いずれも、実際は受験者が自分で調べ直してまとめる必要があると思います。
これは、過去問に書き込むのではなく、別途ノートに書いたものです。私にとって、過去問に書き込んだものより、別途ノートに記載した方が覚えやすかった稀なケースでした。
4.専門問題対策
(1)用語調べ
私が最初に過去問を読んだとき、まず、意味のわからない用語がたくさんありました。質問文に使われている用語は全て調べて、何を質問されているかわかるようにしておく必要があります。
(2)全部を覚えようとしない
日本に生育するものだけ考えても、植物の種数は莫大で、分類に用いる器官も多々あります。全部の種に対して、全部の器官の特徴を覚えるのは不可能です。
例えば、ある問題で心皮の数を問われたからといって、全ての植物の心皮の数を覚える必要はありません。
「問われた植物を分類するためには、心皮の数が判断基準になるのだろう」くらいに考えて調べるのがよいと思います。
(3)科と属を調べる
過去問に出題された全ての種について、科・属を調べるのが有効です。その問題では必要なくても、他の問題の正解を出すための手掛かりになり得ます。
(4)ネット検索について
私は、ネット検索も活用しました。インターネットで調べられる情報は、不正確なことがあるので注意が必要なのですが、一方で、調べるのにかかる時間が非常に短く、画像検索で多くの写真を見られる利点が大きいと思います。
(5)実際に植物を見て調べる
過去問を勉強することに加え、実際に目にした植物を調べることも有効で、合格した後にも残る、大事なことだと思います。
詳しい人と一緒に見て教えてもらうのが一番良いですが、そんな機会はなかなかありませんよね。
これまた専門の方からは否定されそうですが、私は、スマホを使って、写真から植物の名前を検索できるアプリを活用しました。見て所属科がわかる植物は、最初からアプリではなく図鑑を見て調べましたが、所属科の見当がつかない種に関しては、ゼロから図鑑をめくっていくとかなりの時間を要するので、アプリを使って見当をつけました。
もちろん、アプリで検索した結果は不正確なこともありますから、結果を図鑑で確認することは必須だと思います。
(6)学名
学名は、まずは、過去に出題された属の属名を覚えるのがよいです。
私は、どうしてもアルファベットで覚えられなかったので、カタカナで覚えました。だいたい、読み方は、ローマ字読みすれば合っています。
また、覚えると決めた学名については、インターネット検索で、学名の意味や由来を調べると、覚えやすいと思います。
(7)時間短縮のために
基本的な勉強方法は2.(1)及び(2)で書いたとおりですが、これは時間がかかります。できるだけ調べる時間を短くするためには、問題順ではなく、図鑑(ほとんどは2.(2)で紹介した「日本の野生植物」)ごとに調べていくのが有効だと思いました。
例えば、問20から問100までの過去問を調べるとして、問20の選択肢1番の植物を調べ、終わったら2番の植物を調べ…とするのではなく、最初に、問20から100までの全ての選択肢に出てくる植物が「日本の野生植物」の何巻の何ページに載っているかを総索引で調べておいて、1巻に載っている植物を一つずつ調べていくような順番です。
この方法、受験勉強の後半に思いついたのですが、もっと早く思いつけば良かった…と思っています。有効なのでおすすめします。
(8)検索表
調べてく中で、検索表が作れそうだと思う分類群があったら、検索表を作って、穴埋めで覚えていくことをおすすめします。
全ての分類群で実行するのは無理だと思いますが、1つでも2つでも、作っていくと、格段に理解が進むので有効です。
(9)特徴ごとに植物を覚える
基本的には、2.(1)で書いたように、過去問の設問ごとに覚えていったのですが、それだけではどうも十分に覚えられないような特徴は、特徴ごとに当てはまる植物を書き出して覚えることがありました。
具体的には、球根の種類(根茎・鱗茎・根塊・球茎・塊根の5つ)・子房上位以外の植物(下位・中位・半下位)・針葉樹の雌雄異株・針葉樹の実が実る時期・コナラ属の実が実る時期・雌雄同体(雄性先熟・雌性先熟)・長枝と短枝を持つもの・雄蕊の数などです。
(10)子房の位置
勉強を進める中で、私は、子房上位の植物がとても多いと思いました。そこで、子房上位の植物は覚えずに、子房下位・子房中位の植物を覚えることにしました。これだけでも覚えておくと、正解の選択肢を選べる可能性が上がるので、有効でした。
(11)コナラ属の実が実る時期は
コナラ属の実が、花が咲いた年に実るか、花が咲いた年の翌年に実るかは重要ですが、種ごとに違っており、規則性が見いだせなくて覚えられなかったので、語呂合わせで無理やり覚えました。
花が咲いた当年に実が熟すのは「アラ・ミ・コ・シ・ナ・カ」=アラカシ・ミズナラ・コナラ・シラカシ・ナラガシワ・カシワ としました。それ以外の種は、花が咲いた翌年に実が熟すということです。神輿の文化がある、北部・西部九州の方言「~~なか」をイメージしました。思っていた場所に神輿がなくて驚いている人というイメージ。
ここまで力技で覚えたのは、これ一つだけですが、とても有効だったので、紹介します。
(12)参考 さらに伸ばせると思っていたところ
2024年度試験で合格の手ごたえがなかった私は、次年度の受験に向けて、以下のことを勉強して強化しようと思っていました。参考に、紹介します。
ア)以下の特徴ごとに植物を覚えていく
心皮の数・子房の室数・〇数性・特に変わった花序
イ)シダ植物の同定能力を高める
ウ)竹・ササの同定能力を高める
エ)図鑑を作り、よく出題される植物の葉・花・実・分布をイメージできるようにする
オ)検索表を覚える植物を増やす
5. 3級の受験について(補足説明)
1.で書いたとおり、私は、2023年度に2級を受験せず、3級を受験しています。これについて、補足として説明いたします。3級を受験した理由は以下のとおりです。
初受験(2021年度から2回目の受験(2022年度)まで勉強したが、得点が伸び悩んだうえ、2023年4月までほとんど勉強ができなかったため、2023年度に2級を受験しても合格する見込みがなかった。
2級共通問題の得点力アップに役立つかもしれないと思った。
2級と共通する、出題の傾向やひっかけの傾向を把握するのに役立つかもしれないと思った。
結果として、3級の受験はとても有効でした。
一番有効だったのは、2.(1)で書いた勉強方法を実行し、有効だとわかったことですが、それだけでなく、2級共通問題の対策にもなったと思います。
植物分野の出題傾向が2級と少し異なるため、2級の試験対策と関係ないような勉強もする必要があり、2級だけを目指す人にとっては回り道と言えるところもありますが、私としては、2級同様、勉強自体がとても面白いもので、良かったです。
結果は89点で、それだけ得点する人はあまり聞かないので、自信にもなりました。
3級もまた、生物技術者育成に寄与する、とても良い試験だと思います。
6.効率的でなかった勉強方法
私がやってみた勉強のうち、効率的でなかったと思うこともまた参考になるかもしれないので、紹介します。
(1)すごい人に近づこうとする
私の知り合いには、本当に植物に詳しい「すごい人」がたくさんいらっしゃいました。試験勉強を始めたころの私は、試験勉強をすることによって、そういうすごい人達に近づけることを期待していました。
実際に、すごい人達に近づけた部分もありますが、そうした考え方での勉強方法は、試験以上に広い範囲での勉強をすることになってしまい、必ずしも得点に結びつきませんでした。
私の周りにいたすごい人達も、生物分類技能検定を受験して簡単に合格できるとは限らないようです。
その代わり、試験の点数を伸ばすことにあまりこだわらなかった2021年度や2022年度は、勉強自体は楽しくできましたし、不合格になっても精神的なダメージがありませんでした。
一方、2024年度くらいになると、さすがに、勉強に費やしている時間が大きいと感じるようになり、そろそろ合格しなければと、試験で点を取ることに特化した勉強をしました。何でもそうでしょうが、点を取るための勉強は、それまでより大変に感じました。
(2)もともと知っている植物で勝負しようとする
私が試験勉強を始めたとき、質問内容がとてもマニアックというか、かなり詳しく見ている植物でないと答えられない問題のように思いました。そこで私は、自分の知っている植物をリストアップし、エクセルで、所属する科・属ごとに並べたリストを作成し、学名、実や花の特徴などを書き込み、通勤電車の中で覚えようとしました。
しかし、リスト化された植物の中には、それこそマニアックなものも含まれていたので、これはあまり効率的でなかった勉強方法と言えます。
(3)植物リスト
前述のとおり、リストを作った後、新しく覚えた植物も、このリストに加え、読んで覚えようとしました。
この方法の難点は、パソコンを開かないとリストが作成できないことや、リスト作成に時間がかかることでした。また、実際に出題される質問に即していないため、覚えにくく、実際に質問されると答えにくかったと思います。
2021年度と2022年度はこの勉強方法が中心でしたが、1.で書いたとおり得点が伸びませんでした。
2023年度以降は、このリストはほとんど更新せず、見ることもありませんでした。
全体的に科や属を把握するのには役立ったものの、得点するには効率的でなかった勉強方法と言えるでしょう。
(4)学名の読み方
学名を覚えるにあたり、最初は、読み方を正しくするように注意して、ネットでカタカナの読み方を調べたりしていましたが、4.(6)にも書いたように、大半はローマ字読みで合っているので、読み方を調べる時間は省略してよかったと思います。
(5)図鑑重視
当初、私は「間違ったことを覚えてはならない」という思いが強く、文章にしても写真にしても、図鑑でのみ調べ物をしていました。しかし、4.(4)や(5)にも書いたとおり、それだと調べるのに時間がかかりますし、写真も数枚しか見ることができません。野外で見た植物も、時間がたってからしか調べられません。こうしたデメリットが大きいため、効率的でなかったと思います。
ただし、4.(4)と(5)にも書いたとおり、図鑑を使っていないときは、不正確な情報が混じる危険性があるので、あながち間違った勉強法とは言えません。
説明は以上です。試験に挑戦される方は、できるだけ楽しく勉強され、合格されることを祈念いたします。
少しでも参考になったら嬉しいです。
もし良かったら、特に参考になったこと、もっと知りたかったこと、感想などコメントしてもらえると嬉しいです。