楽しむ力のある人は決断が速い。

自分の目の前に選択肢を与えられたとき

何をやるかやらないかを考え、どれをやるのかを決断する場面はどんな人にも日常的にあることと思います。

大人になれば自分で決めるのはもちろん、その速さも求められます。

親としては迷うことのないよう、子供の世界が広がるものを勧めてもらいたいです。

しかし、子供に親がやらせたいと思っていることを選択して決めさせたいのに子供が自分の思うように動いてくれないことはよくあります。

なかなか決めてくれず時間ばかりが経過してヤキモキするので、向いていないのだろう、好きじゃないのだろうと、目に見えない感覚的なものを理由にしてしまいがちです。それによってきっかけや機会を失わせてしまう。

決断するのは難しいことですが、少しでも恐れない、迷わない、後回しにしないようにするにはどうすればいいか。

それを決断力の高い人はどのようにしているかが気になるところです。

そのためにできることは、楽しいものを探すのではなく、楽しむ力をつけさせることです。

では子供たちが言う楽しいって何でしょう。

多くの場合、自分の好き勝手にできること、周りの子たちがやっていること、笑えるおもしろいこと、ほかの人よりできること、ハードルが低く分かりやすいこと、習得に時間が長くかからないことなどを言っていることが多い。

つまり「楽」なことのように感じます。
一方で活躍している大人にとって楽しいものは、やったことのないこと、難しいこと、ほかの人がやったことないこと、人に教えてあげることなど苦労や挫折と表裏一体で容易くないものを乗り越える過程を言うことが多いです。

自身の世界が広がる「可能性を楽しんでいる」ように感じます。
私は出会った子たちの「楽しい」のレベルをそういった活躍している方たちのようなレベルにもっていけないかを常々考えてます。
つまり、「楽」で楽しいものを探してあげるのでなく、どんなことも楽しいものに変換する『楽しむ力』を持てるように伝え続け、応援し続け、粘り強く付き合ってくのです。

楽しむ力を持っていると、どんな決断も恐れることなく、迷う時間を減らすことができます。

初めてやること、周りがやっていないこと、時間のかかることなども楽しいものに変える自信があるからです。

だから決断に時間はかからない。

その時間を次の行動の準備に充てられます。

どうやって実現していこうかという妄想というか計画の取っ掛かりを考える時間に使うことができます。

他人より一歩先に進む行動力につながり、さらなるチャンスを手にできると考えています。
それもあって、私は2択を迫られたとき、できるだけ難しい方、あまり人がやらないものを選ぶようにしています。

実は社会に出る前の学生時代、当時のバイト先の社長がお酒を飲みながらポロッと私に言ってくれたのです。

自分の魅力を高めたり、世界を広げたいなら、『迷ったときは難しい方を選んでごらん』と。

それまでの自分の判断基準は自分の力でやれそうなものや楽にできそうなものを選んでいました。

周りが自分の能力を見てを生かしてくれるものだと思っていましたし、導いてくれる人が考えることだと思っていました。

今思えばなんと他人任せな考えなのだろう。子供っぽいなあと思います。

そんな考えでは世界が広がらないということをその社長には見抜かれズバリ言われたのだと思います。

難しいものは他人から提案されない限り自分からは選択肢にも上らせないものなのです。

つまり世界を広げるチャンスを失うことにつながるのです。

大学生だった私には強い刺激となり、理学部で教育は専門外でしたが、教育関係のゼミに参加し教授を前に楽しむ力を育てることをテーマにプレゼンしました。教授から共感を得たのを今でも覚えています。

それ以来、楽しむ力をつけるにはどうすればよいのかを考え続けていますし、エデュパークの子供たちにその力を手にしてもらいたいとこだわっています。

では「楽しむ力」をつけるにはどうするか。

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