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世界初国が認めた治療型ビデオゲーム

「診察室でゲームが処方される時代が来る」と聞いたことはありますか?今日はそんな近未来のお話と、私の今の仕事をちょとだけご紹介!

スケア×ゲーム

ゲームと健康の関係を考えた際、日本では、ゲーム依存症や視力低下など、どちらかというと、悪いイメージを思いつきませんか?

しかし、ゲームで“病気を治そう”と考えている人も多く、治れば良いな〜と思っている人も多いと思います!
2020年6月、そんな期待を叶える第一歩として、いよいよ娯楽のゲームではなく、治療薬としてのゲームが登場しました!

世界初 アメリカFDAでゲームが承認

承認されたのは、「EndeavorRx」というゲームです。
下で解説する、とある発達障害(ADHD)を改善するゲームプログラムです。

ここでは“FDAの承認”がとても重要です。
アメリカのFDAというのは、日本の厚生労働省のような役割を持つ組織です。
つまり、国が認めたゲームというわけです。今後、日本の医療を変えていく可能性も十分あります。

ゲームの紹介

この「EndeavorRx」というゲームを用いた治療プログラムでは、ADHDという発達障害を持つ子供(8歳から12歳)を対象にしています。ゲームは、1日数時間で終わるようタスクが用意されています。1日分のタスクをクリアした場合、ゲームは続けられないようになっています。

ゲームのすごい点は、一人ひとりのレベルに合わせて、タスクやレベルが変わり、治療のための「脳への刺激」も変わるよう、プログラムが組まれている点です。
ゲームを開発したAkili社によって Selective Stimulus Management Engine(SSME™)コアテクノロジーとされています。

そして、このゲームは、続けるうちに、「不注意」という症状に有効性が見られ、FDAが承認に至ったようです。

ADHDとは?

ゲームの治療として承認されたエーディーエイチディー(ADHD)とは、小児期の発達過程で起こることのある病気とされています。日本語では、注意欠陥・多動性障害とも言います。

症状としては「じっと座っていることができない」と例示され、「○○をしなければならない状況で、○○が難しい・できない」といった、「多動」が優先されてしまいます。
大人になると、ある程度多動を制御できる可能性があるのですが、「不注意」の症状が目立つようです。

発達障害として、正常範囲の中で少しだけ発達が遅れているのか、病気として遅れてしまっているのか、本人も周囲も気づかず、大人になることもあります。

原因は不明とされていますが、脳のある一部が縮小していることが多いようです。日本では、カウンセリング療法や薬物療法があります。
「EndeavorRx」では、萎縮した脳を活性化させることで治療効果があると今後期待できます!

「診察室でゲームが処方される時代」

薬剤師は指導できるか?

実験では600人の子供に用いられました。使用2か月後にADHDの「不注意」に対し治療効果が見られ、1か月後まで持続したようです。

FDAでのゲーム名は、「EndeavorRx」ですが、塩野義製薬㈱が「AKL-T01」として日本での開発権を取得しました。日本でも、治療に使われる可能性が高まっています。

ビビットカラーな映像も、このゲームの特徴なのでしょうか?日本版はどうなるのですかね?今後、注目が高いです!!
ADHDの子供達が楽しいゲームになるといいですね!

FDA承認を受け、アメリカでは、今後医師から処方箋が発行される予定です。ゲーム治療中のフォローは、薬剤師によるフォローも必要と考えられます。

治療プログラムを自動で組んでくれるゲームに対し、薬剤師や医師は、治療効果をしっかり“評価”できないとダメですね!
時には、子供たちの話に共感するため、ゲームの内容も語るくらいやりこまないと(笑)
ゲームの得意な薬剤師が活躍できる時代も期待できます!

最後に、私の仕事

おまけです。私の現在の仕事について。現在、所属している会社では「将来の薬局・薬剤師の仕事」「ヘルスケア×〇〇」を一つ私の中の大きなテーマとして、研究・調査をしています。法人向けに調査結果を書類で送るような仕事です。

業務で見れば、「企画・調査・取材・テープおこし・記事書き・編集・営業・・・etc.」まで一人で担当しています。時には、困りごと相談として「コンサル」のようなこともやります。まだまだ、未熟です。

今回のテーマは「デジタル治療」や「医療IT」などを扱う中で、最新の個人的トピックを紹介しました。

このような記事書きが、今の仕事でもあり、私の課題です。まだまだ、文章が稚拙で。そもそも、文章書き超苦手でした。しかし、他の方に褒められた経験があり、ちょっと嬉しく続けています。(ゆとり世代←褒めて伸びるw)
私の個性も消したくないなと、noteでは「正しい日本語」を意識しすぎず、少し我がままに書いています。
読みにくい、かもしれないですね・・・

テーマ決めでは、将来ばかりではなくもちろん現実に合った記事も作っています。
何より、薬剤師さんが働きやすくなり、より多くの患者さんが救われますように。

会社の方の業務では、薬局業界に関わっている方へ向けて配信し、直接ではなく、間接的により良い世の中へなってほしいなと願って仕事しています。
とても楽しい仕事です!

お読みいただきありがとうございました!

参考:開発会社 
https://www.akiliinteractive.com/news-collection/akili-announces-endeavortm-attention-treatment-is-now-available-for-children-with-attention-deficit-hyperactivity-disorder-adhd-al3pw
サムネイル写真も、こちらの開発会社の公開写真より引用しました。映像公開もしています。
塩野義製薬リリース https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2020/06/200624.html

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