卒業研究(小説)発表会に向けて「小説のことは何も知らなかった」
通信制大学の卒業研究(小説)の発表会に、発表者として参加することになりました。(卒業できないのに)
まあ自分から「発表します!」と立候補したんですけどね。なんで自分から手を挙げたかというと、昨年発表しておられた先輩方にすごく刺激を受けたからなんです。発表を聞いていてすごく楽しかったし、書くモチベーションがうんと上がったのです。
なので、わたしもこれから卒業研究で小説を書く学生のみなさんに、そのときの恩返し? 恩送り? をしようと思ったわけです。
そこで何を話そうかと考えていて、その準備というか気持ちをまとめるためにこのnoteを書いています。
小説のことを何も知らなかった
まず、わたしは大学に入るまで小説を書いたことがありませんでした。読むのは大好きだったんですけど、まさか自分で書くとは思っていなかった。でもある日、当時仕事をしていたアトリエでドレスをつくっていて急にお話がひらめき、小説を書きたいと思いました。
そうは思ったけれど、小説の書き方がわからなかったので、大学に入ることにしました。大学に入ったのには他にもたくさん理由がありますが、まずはそこです。
最初は、小説を書いたことがないのはもちろん、小説のことは何も知りませんでした。小説にジャンルがあるということすら知らなくて、世の中の小説はすべて自動的に「純文学」だと思っていました。
ところがわたしが思っていた以上に、世の中の小説はジャンルに分かれていたのでした。エンタメ、ライトノベル(このことばも知らなかった)、ミステリー、SF、ファンタジー(このジャンルは昨年の卒業研究発表で知りました)、歴史小説…。
それから文芸誌の存在もよくわかっていなくて、作家になるのはその文芸誌の新人賞を取るのが一般的っていうこともわかっていなかった。ぜーんぶ、何もかも、大学に入ってから知りました。(大丈夫か?)
なんで知らなかったのか後から考えてみたんですが、そういえば子どもが生まれてからはゆっくり小説を読む時間がほとんど取れなかったので、わたしの小説の知識が20代で終わっていたからなのでした。ずいぶん前のことです。
そんなわたしがなんとか小説を仕上げることができたのは、根気よく指導してくださった先生方と大学のしくみのおかげです。
何も知らなくてよかったこともあった
いっぽうで、何も知らなかったのが「さいわい」した面もあります。
それは、ひとに言われたままに「素直に努力できる」という点です。
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