青森のドーミーイン朝食で出会った「せんべい汁」つくってみました
とうとう出会ってしまったのですよ、「せんべい汁」に!
5度目の青森訪問にして、はじめて!
青森には美味しいものがいっぱい。りんごにホタテ、ぷりぷり海鮮丼、貝焼き味噌、煮干しラーメン、アップルパイにいかメンチ。青森も5度目ともなると、さすがにもう新しい味との出会いはなかろうと思っていたのですが、この旅でわたしは出会ってしまったのです。せんべい汁に!
せんべい汁とは
せんべい汁とは青森県の伝統的な郷土料理。おしょうゆベースのお出汁に、野菜や鶏肉、そして青森県南東部から岩手県北部にかけての伝統食品である「南部せんべい」を割り入れて煮込んだもの。出汁を吸った「せんべい」のもちもちとした食感がたまらない。
ちなみに「南部せんべい」とは、八戸地方・岩手県北地方で広く食べられている小麦粉と塩と水を混ぜて練った生地を、丸い鋳型で焼いたおせんべいのことです。
わたしが八戸せんべい汁に出会ったのは、宿泊先の「天然温泉 淡雪の湯 ドーミーイン青森」の朝食時でした。
ちなみにわたし、旅では「食」を重視しません。というのも、わたしはふだん家族のための食事管理をしていて、食べ物のことをめっちゃ考えているんです。だから旅のときくらいは「食」のことを忘れ、体験のほうを重視したい。でもやっぱりその土地でしか食べられない美味しいものは食べたい。(よくばりか)
そんなわたしにぴったりなのが、「その土地の名物料理が味わえる」ホテルの朝食バイキング。朝ごはんでちゃっかり名物料理を摂取してしまおうという作戦です。だからいつもホテルを選ぶ基準は「朝食」です。その点、朝ごはんに定評のある「ドーミーイン」なら間違いなし。
ドーミーイン青森の朝食バイキング
では、ワクワクの朝食バイキング、スタートです。朝食は6:30からなので、はりきって6:30ぴったしには行きたいところ。その前にまずは、朝風呂です。お腹を空かせておかないと。(どんだけ食うつもりだ)
お風呂上がりのおなかにエールを届けたところで、支度をしていざ朝食に。
バイキングスタート!
まずは、小鉢コーナー
・大間漬け(ワサビ風味)
・柿とほうれん草の白和え
・サーモンの塩麹和え
・小松菜と揚げのおひたし(糸削り)
・イカの塩辛
ちまちましててかわいい。どれにしよう。悩んだ末に大間漬けとサーモンをセレクト。温泉卵も。
まずはここまで、もりもりになったので一旦テーブルに運びます。
そしてあらためて、めったら丼コーナーへ。めったらとは津軽弁でおいしそうという意味だそう。陸奥湾産のホタテと青森県産の山芋とろろ、ねぶた漬け、オクラ、マグロなど好きなものをのっけます。
このふっくらご飯の上に具材をのっけていきます。うふふ。
え、こんなにホタテのっけでもいいんですか? と言いながらのっけます。
ふと見ると、めったら丼コーナーのとなりに、郷土料理「八戸せんべい汁」というコーナーがありました。へえ〜、せんべい汁。なんとなく聞いたことはあったけど食べるのははじめてです。鉄鍋に入っていてあったまりそう。
せんべい汁、実食
さっそくせんべい汁、食べてみました。
うん、お醤油ベースのやさしいお汁。けんちん汁、みたいな感じかな。さて、では肝心のせんべいを食べてみましょう。
んん、思っていた食感とちがう。
思っていたよりも、もっちりとしています。お麩みたいにふやけているか、いわゆる「せんべい」のようにパリパリ食感が残っているかと思っていたのに、まるで違いました。
兵庫県民がせんべいと言うと、有馬の炭酸せんべいか神戸のゴーフルのような、薄くてパリパリのおせんべいをイメージするのですが、これはぜんぜん別物でした。
適度に煮込まれていて「もっちもち」なのです。せんべいだからクリスピーなトッピング感覚のものだと思っていたのですが、せんべい汁のせんべいは、しっかり煮込まれた「具材」でした。
ええ〜、これは新食感。おいひい。
もちろんホタテフライもめったら丼もばつぐんにおいしかったのですが、わたしはあのせんべい汁のなんともいえない食感のとりこになってしまったのでした。
せんべい大量購入
これは家族にも食べさせたい。そう思ったわたしは、せんべいをスーパーで大量購入することにしました。
ちょっと見てください、地元スーパーのこの充実っぷり! もう、ユニバース大好き。せんべいがいっぱいです。
お土産用に津軽せんべいとゴマせんべい、せんべい汁用せんべい(右上)、それとチーズせんべいを購入。(チーズせんべいめちゃくちゃおいしいんですよ! これはおやつ用)
せんべい汁初心者なので、お出汁がついているせんべい汁専用のせんべいを買いました。
この、一番左のものがせんべい汁専用せんべい。
これでよし。
せんべいを検証
さて、わたしには1日目の朝食にちょっとした心のこりがありました。こちらの画像をもう一度ご覧ください。
この、お鍋のそばに添えられている三つ葉とネギのその奥に、せんべいがあるじゃないですか。
これってもしかして、カリカリのトッピングとしてもどうぞ、ってことじゃなかったのか、と。
その存在に気がついていながらも試していなかったんですよね。だから、2日目は、カリカリのトッピングもやってみようと思ったのです。
こちらが2日目の朝食です。あら、いい感じにぼかしすぎてせんべいがわかりにくいですね、ホタテフライの皿にいるんですけど。
これなら、わかりますかね。
はい、これで、2日目の朝はせんべい汁カリカリバージョンを試してみました。
結果。
煮込んだほうがいいです。思ったよりかたかった。
調べてみると、せんべい汁のせんべいは、煮込んでも煮崩れせず、モチモチになるように作られているのだそうです。じゃあ煮込まないとね!
せんべいを空輸
次のわたしのミッションは、大量購入したせんべいを空輸すること。
さっそく荷造りしてみます。
買ったお土産たち。
それらを詰めていきます。
入らねえ。
せんべいがかさばるから、入らない。パズルのようにあれこれ入れ替え、最終的にひとつものを出して、どうにかいれこみました。
何を出したかというと、イギリストースト。しかもジャリ感アップのスペシャルバージョンです。
出してどうしたかというと、
帰りの機内で食べました。ジャリ。
せんべい汁、つくってみた
さっそくお家に帰って、せんべい汁を作ってみました。
2日目の朝食で検証できたので、「カリカリ」ではなく、少し煮込むほうがおいしいとわかりました。
まずは、作り方をみてみます。
せんべい、たっぷり!
本格派せんべい汁の作り方 2〜3人分
やっぱりけっこう煮込むみたいですね。
作り方
7〜8分てけっこう煮込みますね。
わたしは具材を、ごぼう、人参、大根、白菜、白ネギ、糸こんにゃく、鳥もも肉にしてみました。
せんべいを割り入れます。パキパキ折って、ちょっと楽しい。
8分煮込みました。
完成!
わあっ! 湯気が。
もちもちで、家族にも大好評でした。
やっぱり煮込んで正解でした。でも、ホテルでカリカリを試してみたからこそ、身をもって煮込んだほうがおいしいと理解できました。なんでも自分の体で体験してみないとね。
まとめ
せんべい汁は、おいしい
せんべいは軽いけどかさばるので、大きなキャリーケースを用意すべし。
せんべいはカリカリよりも煮込んだほうが断然おいしい。
せんべいは思っているよりもけっこう煮込む(8分以上)
せんべい汁、もっと買ってきたらよかった。次はもっと大きなキャリーケースで行くことにします。
最後までお読みいただいてありがとうございました!
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