2年間の通信制大学での小説執筆活動をふりかえる
もしかしてわたしは、燃え尽きていたのかもしれない。ということにやっと気がつきました。
ここ最近、あらたな創作や勉強へのやる気が出なかったのです。(あ、ちなみに断っておくと、もちろん仕事はべつです。仕事は「やる気」とは関係なくするものですもんね)
この2年間、通信制大学でずっと小説を書いてきました。1年目の「論文研究」から始まり、2年目の「卒業研究」を経て、口頭諮問が終わり、つい先日成績が届きました。
そして、いろいろ終わってあらためてじぶんの書いた小説を読み返してみたのです。
推敲で何度も読み返していたけど、あらためて読んでみると、これほんとうに自分で書いたのかな、というところが何箇所もありました。そういえばじぶんでつくったドレスに久しぶりに再会するときにそんな気持ちになることがあって、そういうときは「鶴の恩返し」の鶴になってたんだろうなと思っていたけど、小説にもそういうことってあるんだなあと。
ちなみに「鶴の恩返し」の鶴というのは、ドレスをつくっているときのわたしを見て娘が言ったことば。
コロナのとき、それまで借りていたアトリエを泣く泣く出ることになって、一時期自宅でドレスの制作をしていたことがありました。部屋にこもり、扉をそっと閉めてドレスを縫うわたしを見た娘が、「おかあさんは鶴の恩返しの鶴のようにじぶんの羽根を抜いてドレスをつくっているみたい」と言ったんです。うまいこというなあ。
そう、鶴は初めての小説で羽根を抜きすぎていま燃え尽きているのです。
それがドレスの場合は、とはいえ仕事なので羽根を抜くのにも手慣れていて、抜く本数も最小限で済むし、痛みやダメージが少なく再生が早い抜き方で抜けるのですが、小説の場合はまだ慣れていなかったんでしょうね。
だからいま、ボロボロに燃え尽きているのだと思います。
でも、鳥肌ボロボロになりながらもどうにか小説を仕上げられたのは、やはり先生方や同期たちに見てもらって、さらに段階的な〆切のある「大学の学びとして小説を書く」という仕組みによるものが大きいと思っています。
その仕組みのなかで、じぶんではどういうことを心がけて、生活のなかでどういう風に小説を書いてきたかということを、2年間をふりかえってまとめておきたいと思いました。
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