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2月に読んだ本、観た映画。はしっこに、馬といる女性から、不倫が騒がれたあの一本まで

あたたかくなってきた。うれしいです。2月に読んだ本、見た映画を記録しておきます。すごーーーく長いので、できれば休憩をはさみながら読み進めるようなマインドセットで読んでもらえるとうれしい。


『わたしのはたらき 自分の仕事を考える3日間 Ⅲ』西村佳哲 著


2005年にオープンした奈良県立図書情報館で、3年間続いた、西村佳哲さんをファシリテーターとし、さまざまな方と西村さんの対話をもとに、変化・発展させながら「自分の仕事を考える」をテーマにしたイベントが行われていた。3冊目となる「自分の仕事を考える3日間」をめぐる本。

坂口恭平さん、『住宅巡礼』という本が素晴らしい中村好文さん、ミナペルホネン 皆川明さん・・ 料理に例えるならフルコースのような豪華さではなく、毎日食べられる、質のいい家庭料理のような、けれどもしかしたらフルコースよりもこちらの方を選びたい人がたくさんいるんじゃないかと思うような。とても豪華な方々が登場されます。

青森で「森のイスキア」という、どんな人でも受け入れ、人間性の回復を「ともに、なる」というふうに目指された場所を営み続けた佐藤初女さん、母親がALSを患い、図らずしも「介護」がテーマとなりながら、けれど介護の営みに豊かな世界があることを示し続ける川口有美子さん、出版の仕事を経て「主婦」という機能を豊かな生きかたとして生きる川口有美子さん、パラッパラッパーなどのゲームをつくり、「誰の味方でもない」生きかたをされる伊藤ガビンさん ー。

それぞれがそれだけで一冊の本ができるぐらい豊かな対話が繰り広げられる。おそらく、すこしでも、ポジティブに生きることを望むひとだと、なにかひとつは行動変容にまでなる箇所があるんじゃないかな。

ぼくはそのなかでも特にミナペルホネンの皆川さんとの対話が、ちょっと、とてつもなく、良かった。

ミナペルホネンにふれ、「いったいどんなひとがこのブランドをつくっているのだろう?」というところまで興味関心が及んでいくひとには、皆川明さんが、ミナペルホネンをはじめるときに「魚河岸ではたらいていた」というのは有名な話だと思うのですが、その時期を振り返って。


ミナの仕事の基本的な考え方は、その魚市場で形成されたと思っています。朝5時に築地で競り落としてきたマグロを寿司屋さんに卸していくんですけど、マグロって、尻尾の断面から全体の肉質の見当をつけて値付けするんです。
「これか」と思って。洋服も外身の見え方というより、裏の始末とか縫いのステッチの針目とか。アイロン一つとってもどこか崩れたら全部が駄目になる。尻尾でお腹の中トロ·大トロの肉質まで予測されるってことは、自分たちの服づくりも、ちょっとも手を抜けないんだなってすごく感じたんです。


ー 「皆川明さんが 持続させようとしているのは」より


皆川明さんはミナペルホネンというブランドをはじめたとき、なにかに「ミナペルホネンが、少なくとも100年は続くブランドになってほしい」書いたことを憶えていると、そのことを語る部分。


(ミナペルホネンを)始めようという時、「自分はなにをしたいのかな」と考えて。でも「世の中にない一着を」ということには価値を感じない。

工場で習いながら服づくりを学びつつ、これはこうやってできるんだな。これとこれを合わせると、こんなこともできるんだなって。シナプスがつながるような感じ。一つひとつの経験が互いに関係性をもっていくことがすごく興味深かった。
100年近く経つと、それがようやくフィロソフィーとして揺るがない形になる気がする。それは、「リレーしてみたいな」と思うんです。
共感して集まった人間同士で、考え方や姿勢をつないで。見た目はほっそりしているけど、年輪が薄くて固い樹のようになっていきたい。
ミナペルホネンへのオマージュのようなものづくりではまったく意味がない。これまでの表現の踏襲は絶対にしないでね、とバトンを渡す。
つなげたいのは、自分に考えうる精一杯のことをモノづくりにぶつけるんだという理念や気分です。

100年先が目的地ではないし、ゴールが見たいわけでもない。こういうふうに考えるのが、スタンスとして自分に合っているんです。やり方としてしっくり来る。僕は高校の最後まで、陸上で長距離を走って。複数名がそれぞれの働きを積み重ねてバトンタッチしていくことの方が、一人の人生の中でなにかを完結させることより興味深い。だから最終的にやりたいと思っているのは「アシスタント」です。次のクリエイターが心置きなくできるようなアシストをする。

バトンゾーンってわかりますか?そこでは渡す側も、もらう側もトップスピードで走る。僕もあと数年すると、そんなバトンゾーンに入ると思っています。
トップスピードに入って、次のクリエイターも加速し始めて。そしてバトンを渡す時には、「もう楽勝」みたいな表情で次の人に感情もタッチしないといけない。「もうへトヘトです」じゃなくて。姿が見えるくらいの頃から、「ノリノリです。あなたもイケます!」みたいな感じで渡す。
それがどんどん継続していくようにしたい、と思っているんです。

ー 「皆川明さんが 持続させようとしているのは」より

もしなにかを表現しながら生きるとすれば、マーケティングや「どうしたら売れるか?」みたいなことももちろん大切ですが、それだけでできたものにはあまり興味がないし、応援したいとは思わない。

表現することを突き詰めていったときに、きっと残るものって「わたし自身」みたいなもの、存在感ー。そういったもの以外ありえないんだろうな。だからこそ「わたし自身の性質」みたいなものを知り、それは、変化していく、けれど固有のものとして、フラットに、慈しみたい。「わたし自身の性質」が、表現に、決定的な影響を与えていくのだから、まずはわたし自身がそのことを慈しんでいたいでしょう?

表現というのはなにもキャンパスに描くものだけではなく、音として聞こえていくものだけではなく、たとえば「場所」や、そうだな、「だれかに影響をあたえるもの」すべてが表現だと思っています。そうだとするなら、良いものを、美学あるものを、よい自分自身から立ち上がってくるものを、表し現していたい。UXやマーケティングはその次ですね。そういったものも大切にしたいということも、ぼく自身の固有の資質なんだと思う。

性質って、「ほうっておいても勝手に作動してしまう」ようなものだと思うんですが、あなたの「自動的に作動してしまうようなもの」って、なんだろう?性質って、自分ひとりだと「ああなんでわたしは・・」ってなることも多い。けれど、それはもしかしたら残酷なほど、もしなにかを表現するとしたら、「あなた、固有の」ものであり、そこからしか育ちえない。だとしたら、希望をもって「わたしの、固有の」ものを受け止めていたいし、きっとそれは、できることです。

おすすめ 10/10 「良く生きたい」と、すこしでも感じるひと全員に、特に。


『りかさん』梨木香歩 著


だいすきな梨木さんの本を必ず一冊、カバンにいれています。今月は4冊読みました。さすがに読みすぎじゃない・・?って自分でも思っている。

小学生の少女が、祖母に大切にされていた人形を引き継ぐところから物語がはじまる。その人形の名前は「りかさん」。りかさんには、りかさんの洋服があり、りかさん用のお膳のセットがある。毎日そこにご飯を用意する習慣も、祖母からいっしょに引き継ぐ。すると主人公のようこちゃんと、りかさんは、祖母がそうであったように、りかさんと言葉を交わせるようになってくるー。

ひとりの少女がりかさんを通じ、感受性が育まれていく様子が鮮やかに描かれる物語。

おすすめ 6/10 児童文学に抵抗感がないひと、人形という文化に興味があるひとは


『からくりからくさ』梨木香歩 著


『りかさん』と地続きになっている、『りかさん』では、主人公は「ようこ」と一貫して書かれるのですが、本書では「蓉子」と書かれています。

少女の「ようこ」は、大人の「蓉子」となったこと、そして、りかさんを譲ったおばあちゃんが亡くなるところから物語は始まります。

本を通じて、物語のほとんどが一軒の家のなかで完結するのですが、距離的なスケールがなくてもこんなにも豊かであるということも、梨木さんが伝え続けることのひとつ。(そういう梨木さん自身は移動がとても多いひとのようだけれど。)

おばあちゃんが長く住んだ家を引き継いだ蓉子は、3人の女性とその家で共同生活をはじめる。蓉子自身は染色を、ほかの同居人もそれぞれ機織りなど「手仕事」とともに人生を過ごしている。

梨木さんの本にはそれぞれ一冊にながれるテーマがあるなと思うのですが、この本でのテーマは「変容すること」でした。変わることは、時に命がけの行為。わたし自身が変わるために、わたし自身のルーツを知り、家に守られ、変わることの準備ができたとき、はじめて変容が起こっていきます。

神崎さんという変化のさざ波となる一石が投げ込まれ、彼の存在は4人全員にそれぞれ影響を与えていきます。だれも死なないですし、書かれていることはまさしく「日常」なのですが、それでも物語はこんなにもダイナミックに、豊穣に描かれることができるんだとため息とともに思います。

変容へのすべての準備が整いむかえるラストはまさに「怒涛」でした。場所は、ずっと、一軒の家なのに。梨木さんはすごいです。この時代に生まれてよかったと、おおげさではなく、いちばん感じることが、梨木さんが生きている同時代に、梨木さんの物語を味わえることかもしれません。

おすすめ 8/10 手仕事に心の傾注が向く方に


『村田エフェンディ滞土録』梨木香歩 著


時代背景は明治、村田という若手の研究者がトルコに渡り、異国の文化と交流していく様子が描かれる一冊。


物語の終盤、サライェヴォ事件が起こり、トルコは戦争の主体者となっていくのですが、大きな物語によって個人の友情や生活が奪われていく、変えられていく描写が続く。そういう意味では、いま読んでもいいのかもしれない物語です。

おすすめ 6/10 「異文化に、どのようにふれえるか」ということに興味があれば


『春になったら苺を摘みに』梨木香歩 著


友人がフィンランドへ留学していた。帰国の際、コロナ禍の1週間の隔離があり、その期間中は暇だろう!?となかば押し付けるようにプレゼントしたのですが、自分でも読み返したくなり読んだ。

梨木さんがはじめて出版されたエッセイで、彼女が20代の前半に留学していたイギリスでのことが書かれている。この本もほとんどが一軒の家のなかで起こったことしか書かれていない。梨木さんが下宿することとなったのは「ウエスト夫人」という、梨木さんにおそらく大きな、もしかしたら決定的な影響を与えたひとのもとで、彼女を中心としたエッセイです。

ウエスト夫人は徹底的に善意のひとで、たとえば犯罪を犯し牢屋から出てきたばかりの人や、文化が違いすぎてほかの家では受け入れが決まらないアラブ圏やアフリカンなど、すべてのひとを受け入れているような女性。けれど、ウエスト夫人は聖人ではなくひとりの人間であり、女性なのです。

私たちはイスラームの人たちの内界を本当には知らない。分かってあげられない。
しかし分かっていないことは分かっている。ウェスト夫人は私の見た限り、彼らを分かろうと聖人的な努力を払っていた、ということは決してなかった。彼らの食べ散らかした跡について、彼らのバスルームの使用法について、彼らの流す大音響の音楽について、いつも頭を抱え、ため息をつき、こぼしていた。自分が彼らを分からないことは分かっていた。好きではなかったがその存在は受け容れていた。
理解はできないが受け容れる。ということを、観念上だけのものにしない、 ということ。


ウエスト夫人の在りかたもまた「わたし自身の決定的な性質と、どう生きていくか」の物語だとも読み解けると思います。共感性が自動的に作用していくのはほんとうに美学だと思う。そんな友人を見るたびに、「世界はあなたのようなひとがいるから、それは比喩でもなんでもなく、保たれているんだよ」と思う。尊敬します。ウエスト夫人もきっとそんなひとだ。

けれど、そんな性質故、どうしてもトラブルに巻き込まれていくし、カロリーはたくさん消費する。そんな毎日のなかでも、その性質を否定せず、どのように生きていけるのかのレッスンにも読めるし、そんなふうに、読みたい。

おすすめ 9/10 「わたしの、性質」とどのように付き合っていくか、少しでも考えるひとには。


『はしっこに、馬といる。』河田桟 著


沖縄・与那国島で、ウマといっしょに生きることを実践されている女性のエッセイ。いやエッセイは正確ではないかも、たぶん、書かれたのは「新しいウマとの関係のつくりかたについての実際的な手引き」のような動機。なので、比較的、実直な文章で書かれていくのですが、全体通じてエッセイとよびたくなるような読みやすさに支えられています。

ウマと人の関係って、一般的には比較的「上下関係的に」つくられているようで、けれど身体の弱い河田さんは「胴体を蹴って言うことを聞かすというような」、トラジショナルなウマとのコミュニケーションは難しかった。

いちばん悩んだのは精神的なことでした。それは、「ウマに対して、ヒトは威圧的にならなくてはいけないのか」という点です。
わたしは、そもそも、ウマに、「どうしてあなたの言うことを聞かなくてはいけないの?」と訊かれたら、「そうだよね、どうしてだろうね」と考え込んでしまいそうな性分です。精神的に「弱い」というのとはちがうかもしれないけれど、すくなくとも「強いヒト」の立ち位置でだれかと関わる、というのがとても苦手です。

ー 「強くならずにウマとつきあう」より


もうそろそろ、マッチョな、「どちらかが強いということを前提にしてはじめられる」コミュニケーションから降りたい。切実に。それは、自分がその一方方向的な関係のなかで、「強い立場」であったとしても。そんなことを普段感じているのですが、河田さんが、ウマに対してされているコミュニケーションはまさに「心理的安全性に満ち満ちた」「対話的な」アプローチです。

おすすめ 7/10 対話的なコミュニケーションに興味がある方には


『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド 著


航空事故による死亡者数の統計、1929年から33年にかけての4年間には2100人だったのですが、2012年から2016年の4年間には1人になっていて、0.00004%にまで減っている。(約2億キロあたりの死亡者数、とのことです)

すごくない?一方で、瀉血といった治療法が正解だとされていた時代から続く医療事故による死亡者数は、統計にあがってこないデータがほとんどなので正確には言えないけれど「ほとんど減っていない可能性すらある」とのこと・・。この違いはなんなんだろう?という問いからはじまる一冊。

失敗したときにそのことをまず「認めたくない」し、隠したい。人間の本能のようです。けれど航空業界では、会社の枠にとらわれずに、事故はもちろん、トラブルまで共有され、その内容と改善策が共有されていく文化があり、仕組みがあるんだって。というふうに、「失敗から学べる組織は強いよね」ということが実例とデータに裏打ちされながら書かれていて、とても共感しながら読みました。

どうしたら失敗から学べる組織でいられるかということですが、決定的に大切なことは

1.失敗からの学びを共有する仕組みがあるか
2.失敗を個人の責任にせず、むしろ失敗を共有することを称賛する文化があるか

ということだという指摘に深くうなずきます。心理的安全性がないと失敗を共有できないし、そのことが組織の財産になっていかないと持続的ではないですよね。かなり良書だと思います。

おすすめ 9/10 組織のデザインにすこしでも関わるすべてのひとへ


『Ank: a mirroring ape』佐藤究 著


直木賞を受賞した『テスカポリトカ』を読みたいなという話を友人にしたところ、「佐藤究はこっちから読んだ方がいい!」とすすめられ読んでみました。おもしろかった。

近未来に起こった、人間が人間を襲う「京都暴動」という事件を中心に描かれるストーリー。類人猿学の知識が話の骨格になってる。SFチックな設定ではあるけれど、SFファンには少し物足りないかも。ロジックが弱い。ネタバレになってしまうので伏字にしますが、「○で人間が〇〇化してしまう」「○に映る自分の姿を見て〇〇してしまう」「8分19秒」あたりの、物語の根幹にある設定にロジックが存在していないorとても根拠が弱い。。

一方で、ストーリーテラーとしての能力はバツグンに高くて、伊坂幸太郎さんのなかでもテンポのいい作品を読んでいるときに近いエンタメ感。爆発している。おもしろい小説を読みたい人におすすめです。

おすすめ 7/10 おもしろい小説を読みたい人へ


映画|『パワー・オブ・ザ・ドッグ』


ジェーン・カンピオン監督作品。2021年公開。今年のアカデミー賞最有力ということで観てみた。「映画が好き」というひとには必ず観てほしい・・!そして大事なポイント、なんの事前情報をもたずに観たほうがよい。「感動・・」とか「驚きだった・・」レベルの事前情報も入れない方がいいと思う。

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1900年代前半のアメリカ、カウボーイの世界が舞台。映像もとても美しく、物語も、登場人物の心理描写も丁寧に描かれている。好きなひとはめっちゃ好きだと思いますし、こういう映画が好みでないひとにとっても、2022年の映画芸術がこの地点にあることを知るという意味で観て損はないと思うので、ぜひ。

おすすめ 9/10 映画のことをすこしでも好きなひとは


『サウンドオブメタル 聞こえるということ』


ダリウス・マーダー監督作品、2021年公開。

かなり前衛的なメタルバンドのドラマーで、元ドラック中毒の主人公がある日、聴力を失う。聾者として生きていくのか。運命をうけいれること、抗うこと。説明的な作品ではないからこそ、想像力がぐぐぐっと働いていく感覚がありました。

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主演のリズ・アーメッドはじめ、出演者全員の演技が素晴らしいです。

おすすめ 6/10 静かなヒューマンドラマが好きな方は


『寝ても覚めても』


濱口竜介監督、2018年公開。先月観た『ドライブマイカー』がやっぱり良くて、これもぜひということで鑑賞。主演のふたりが不倫関係になり大きな騒ぎになったので敬遠されがちなそうですが、作品としてはとても良かったです。

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女性側の主人公、朝子の行動は一貫性がなく、彼女に共感できるかどうかで楽しさが変わってくると思いますが、ぼくには、良かった。感性でしか生きれない、現実感を纏うことを静かに拒否しているかのような女性、いるよなあ。そのような女性が、現実に生きられるようになるまでを描いた物語でした。

あと、「東日本大震災」のつかいかたがめちゃ良かったです。芸術にかかわるひとは、あの震災をどのように表現に落とし込むかということ、おおきなテーマだと思う。濱口監督自身も東北沿岸を歩き、あの光景をたくさん見て歩いたんだそう。

直接的な被災のシーンなどはないのですが、主人公たちの気持ちの切り替わる瞬間などにうまく3月11日が絡められていて、ああこんなつかいかたができるのかと感嘆した。あの光景をしっかり見たひとにしか逆にできない表現だったと感じます。

ほかにも、男性側の主人公、亮平の、ラストのじんたんに対する態度が朝子に対する気持ちを表現していたり、「道具」の使いかたがめちゃくちゃうまいんですが、これは映画をしっかり「学んだ」濱口監督だからこそできる表現だなと感じる。良かったです。

おすすめ 7/10 静かな人間描写が描かれる映画が好きなかたには

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