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Fake it till you make it!

最近はお家時間が多いので、NETFLIXで映画を見る時間が増えています。高校生の時に友人と「がんばれ!タブチくん!!」と言うアニメ映画を見に行った時、やたら面白くて笑っていたら、私の席の周りの人に笑われていた事に気が付きトラウマになって、以降すっかり映画館へ行く回数が減ってしまいました、、、、例えが古くてすみません。

私の笑いの原点がここにあります。


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フィリピンの映画館はアメージング!

フィリピンの旅行会社で働きだしたのは2004年、独身42歳厄年。お給料も死ぬほど安かったので週1の休みも豪遊は叶わず、暑い自宅には居たくないのでモールへふらふらと出かける事が多かったです。
何故って?クーラーが効いて涼しいからと言うフィリピン人と同じ理由でした。
そして、する事と言えば映画を見る事です。一人映画館を満喫していたのですが、当時のフィリピン映画館は最強にアメージングな場所でした。

まず、当時の映画ですがとても財布に優しかったです。一番安い映画は100円位で見れました。ハリウッド映画はちょっと高くて映画の人気で料金が違うのです。
映画は庶民の娯楽の代表でした。

そして当時は映画の上映の際の入れ替えなしです。つまりいつでも見れて、いつでも出られる。映画館に着いたら、ともかく中に入って途中から見始めて、次の上映で見たところまで見る、いい映画なら何度も見る、って感じでした。
中には途中から入って涼みながら寝て、次の上映から起きて見るつわものも多くいました。

今は大体1本500円位で毎回入れ替え制に変わってます。

一日の最初の上映の時、日本ならNo more 映画泥棒が映される所が、フィリピンはなんと国歌斉唱なんです。いきなり全員立ち上がり胸に手を当てて歌います。私も初めて映画をその時間に見た時は、慌てて立ち上がり、国歌も口パクで歌いました。(笑)

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100倍楽しい映画のミカタ

冒頭でも書きましたが、私もフィリピン人の様に映画を楽しむ才能はあったようですが、本場のフィリピン人はこんなものではありません。感情移入がスゴイ!

例えば怖がりのくせに、フィリピン人はホラーとかサスペンスが好きな人が多いです。そして基本、思った事をすぐ口に出してしまうのも忘れてはいけません。
ホラー映画が段々盛り上がり、恐ろしい悪魔が女性の後ろに近づいてきた時、僕の後ろの女性が大声で叫ぶ!「あ、危ない!後ろ!!後ろ!!!キャー!!!!」、その声でびっくりして隣の女性も「キャー!」とハモりながら絶叫!映画監督なら至福の幸せを味わいます。
ちなみにうちの観光省の同僚 Mana さんも彼(フィリピン人)と一緒にセブの映画館でアニメOne Peace を見た時も、観客一同悪を懲らしめたルフィに大拍手!日本人のManaさんだけ「まさかアニメで、大人も子供もこんなに一体感があるなんて、、、」と驚きを隠せない様子でした。

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成りきるって危ないのか?大切か?

この映画館での感情移入の盛り上がりを見ていて、ふとある仮説が成り立ちました。
時折街で見かける日本人の初老の男性と孫ぐらいの若いフィリピン人女性のカップルなんですが、旅行関係の仕事をしていると、色々と裏事情を耳にする機会もあり「このおじさん、どう見ても女の子にカモにされてる」と感じる事があります。
そんな時お節介なので柔らかくその旨を伝えようとすると男性は「俺は色々な子を見てきたけど、彼女は他の子と全然違う。騙すなんてことは絶対ない」と言い張る男性も多かったのです。
恋は盲目って言うけれど、なんでこんなに簡単に騙されるのかな?」なんて思っていたのですが、はっとある仮説がひらめきました

ひょっとして映画のワンシーンの様に感情移入して、彼女は「純情可憐な乙女」に成りきっていて、騙している気持ちなんてさらさらないのかも?それなら百戦錬磨の男性も騙されていると感じないよね。彼女も騙しているつもりもないのですから。演じているんです。熱演!!
でも映画館を出ると、日常生活に戻るみたいに、おじさんが日本へ帰ると「いつもの彼女」に成るとしたら、、
完全犯罪も夢じゃない(笑)
それはまるで映画の中で恋に落ちる2人の様でした

ふと我に返り、しみじみと考えました。うちの嫁ってどうなの?もう疑心暗鬼に取りつかれ自分を見失いそう。

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何に成りきる?未知のパワーをどう使う?

さて、この「仮説」折角だからオスカー並みの演技力を、何かいい方に転用が出来ないか考えてみました。

私は時折ユーチューブを見ていますが、大好きなプレゼン番組の「TED」で社会心理学者のエイミー・カディさんのプレゼン「ボディランゲージが人を作る」が心に刺さり、同時にこれだと思ったのです。

Not just Fake it till you make it! Till you become it!!
(出来るまで演じるだけでなく、成れるまでやろう)

もちろん今の自分はまだまだ未熟者で、現在成長中なので温かく見守って欲しいのですが、時折旅行会社の偉いさんと話すときも、まぁまぁ臆せず堂々と話すときがあります。ノミの心臓を隠しながらですが(苦笑)
すると話の中での急に面白い提案を思いつく事があって、しかも「お茶の子さいさい」と話が出来る時があるんです。事前準備なんてしてなくて、でもエキスパートの様にすらすら言葉が出てくる。
まぁ年に2回ぐらいの奇跡なんですが(笑)
これを精度を上げていき、年20回ぐらいで来たら本物になっていけるかな?成れる迄エキスパート気取ります。

これを実現させるために私がフィリピンにいた時からやっている事は、「抱負を書く」事です。で失敗したり、落ち込んだり、嬉しかったり、お腹が空いた時に何気に見返して暗示を掛けます。「私ならやれるはず」

言葉が持つ力「言霊」のパワーを借りて、やりたい事を出来る様になるまで、そしてなりたい自分になれるまで、理想の自分を演じていく。それが一番楽しくそして実現への近道だと感じています。本当にお勧めです。

最後はオバマ前大統領が行った「シカゴ勝利宣言」の様に声を上げよう!

Yes We Can !!
Thank you. God bless you.
And may God bless Koji Takehara 🤣

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