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体質改善の考え方(926)

体質改善については、いろいろなところで述べられています。今回は、わかりやすく6つのタイプに分けて述べてみたいと思います。(主として、漢方をベースに述べます。)

なにごとも、多すぎたり(過多、または巡りが悪い)、少なすぎたり(過少、または不足)するような極端な生活は褒められるものではありません。体質については、血液と血液以外の水分、および生の(生きる)エネルギー(気)の三分野で考えるとわかりやすくなります。

まずは、血液についてです。

血の巡りが悪くなると、身体の末端に栄養が運ばれにくくなり、新陳代謝が悪くなって皮膚などの色が悪くなっていきます。女性特有の不調などもこの分野の例として挙げられます。専門用語としては、瘀血(おけつ)と呼んでいます。
[症状]としては、肩こり、関節痛、頭痛などがあります。
[対策] としては、運動・入浴により血行を促したり、食物繊維を多く摂ることが挙げられます。

血が不足するのは、慢性の病気などで血液が十分に作られないことから起こります。専門用語としては、血虚(けっきょ)と呼んでいます。
[症状] としては、乾燥肌、かゆみ、髪の脱色、生理不順などがあります。
[対策] としては、夜ふかしをやめて睡眠を十分にとったり、黒い食材を積極的に摂ることが挙げられます。

続いて、血液以外の水分です。

水分が多くなるのは、水分のとりすぎや冷たいものの食べすぎから起こります。専門用語としては、痰湿(たんしつ、または水滞)と呼んでいます。
[症状] としては、吹き出物や肥満、吐き気、むくみなどがあります。
[対策] としては、水分代謝をよくするようにして、身体を温めて利尿作用のある食材を利用します。

水分が不足するのは、余計な熱が出るような場合に起こります。専門用語としては、陰虚(いんきょ)と呼ばれます。
[症状] としては、のぼせたり、ほてったり、寝汗をかいたり、生理不順などがあります。
[対策] としては、滋養のよくなるものを食べるようにします。

最後に、生の(生きる)エネルギーです。についてです。

気が多くなるのは、ストレスなどからも起こってきます。専門用語としては、気滞(きたい、昔は気うつ)と呼んでいます。
[症状] としては、のぼせ、動悸、頭痛、めまい、不安などの上半身に現れます(逆に足は冷える)。
[対策] としては、ぬるめのオフロに入ったり、腹式呼吸で瞑想したり、アロマを利用してリラックスします。また、足元を温めるのもいいでしょう。柑橘類を摂るのもいいでしょう。

気が少なくなるのは、食欲不振等の様々な原因で起こります。専門用語としては、気虚(ききょ)と呼んでいます。
[症状] としては、疲労感や倦怠感、食が細くなる、風をひきやすいなどです。
[対策]としては、睡眠を十分にとって、消化の良い温かいものを摂るようにします。

ときどき、自分の体調がどれかの症状に似ていないかどうかを検証して、やりやすい対策を講じていくといいのではないでしょうか。

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