お経は仏法のすべてを網羅しているのではない #禅の言葉 9/17/2023
世の中のものごとは、因果および縁起によって変わっていく。ところが、そのような因縁果に左右されないもの(因に収めず果に入れざる底の人)がある。それが永遠なる真理であり、真の自己、仏心・仏性である。
さて、因縁果に左右される人は、金剛経(正しくは金剛般若波羅蜜経)によると「人、先世の罪業ありて応に悪道に堕す」とあるので、本来ならば先世(前世)の罪業で悪道(地獄)に落ちることになる。
しかし、「若し人の為に軽賤せらるるを以ての故に、先世の罪業即ち為に消滅す」、すなわち他者からの軽賤(けいせん、はずかしめられる)によって前世の罪業が消滅していく。
なぜそのように言うかといえば、「綴綴(てつてつ)たり功と過」(現在の功徳・結果と前世の罪業は繋がっている)からであり、「膠膠(こうこう)たり因と果」(前世の悪業の因と現世の軽賤の果は膠<にかわ>で一つになっている)からである。
上記に示した道理を知らない人は、今いる世界で苦しんだり、我欲を貪(むさぼ)っていたりする。本来は、清く正しく生きていけるにもかかわらずだ。
清く正しく生きていくためには、煩悩・迷い・妄想を打ち破ることだ。それらを打ち破って初めて真の自己に気づく(目覚める、悟る)ことができる。悟ったならば、今までの生活は真の自己に背(そむ)いたものであったことがわかる。これを「却って道(い)う従前の我に辜負(こふ、背く)す」と言う。
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